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導入事例:株式会社スカイアーチネットワークス 様

AWSの導入・構築開発から、請求管理、監視・運用・保守、トレーニングまで、Amazon Web Service(AWS)に関わる総合支援を提供する株式会社スカイアーチネットワークス(以下、スカイアーチネットワークス)。
(コーポレートサイト:https://www.skyarch.net/

「あなたの側(そば)で、あなた以上に考える」をコーポレートスローガンと定め、クラウドインテグレーターとしてお客様のビジネスやニーズに寄り添いながら、あらゆるフェーズにおいて、AWSの最適な利活用を支援している。また、AWS人材支援やAWS内製化支援など豊富なソリューションも取り揃えており、DX推進を伴走型でサポートする。

社員に対する「知識→技術→経験」を通じたクラウドエンジニア教育において、Workschool(ワークスクール)を使って「技術=ハンズオンでの技術理解」部分を高度化している。

今回はWorkschoolで実際に社員教育を行なっているシニアトレーナーの大久保孝政さんと部長の井出 薪之介さんに、Workschool導入の経緯から取り組み、そして成果についてお話を伺った。


目的|Goal

  • 新しく入社する社員向けクラウドエンジニア教育のシステムおよび教材の整備

課題|Issue

  • オリジナル教材の作成におけるリソース不足

結果|Result

  • ハンズオン形式のオリジナルAWSクラウドエンジニア教材が完成

  • 従来は経験者採用だったが未経験者の採用が可能に

  • AWS認定資格の取得者数が2年半で5倍に増加

  • 3年間の離職者がゼロ


Q.まずは御社がどんな会社なのか教えてください。

スカイアーチネットワークスは、AWS(Amazon Web Services)を中心とした開発、構築、設計、監理を一貫して提供する総合的なクラウドインテグレーターです。

グループ全体で約150名のスタッフが在籍。中でも「スカイアーチHRソリューションズ」には約30名のSEが所属しており、AWSのシステムエンジニアリングサービス(SES)やエンジニア向けAWS技術習得プログラムの提供しています。

スカイアーチネットワークス様 提供資料より抜粋

競合他社との差別化として、当社は「あなたの側で、あなた以上に考える」というコーポレートスローガンの元、顧客に寄り添ったサービス提供に力を入れています。

とにかく完璧を追求する企業や、とにかく最新の技術を駆使する企業といった競合が存在する中、当社はお客様のニーズに深く応えることを重視。お客様に寄り添う姿勢にこだわりを持っているのが当社社員の誇りでもあります。

Q.Workschool導入の背景を教えてください。

元々の思いとしては、今世の中に優秀なエンジニアが不足している中で、社会に貢献できるエンジニアを増やさなければならないという使命感がありました。

黎明期からクラウドサービスを提供してきた会社として、蓄積されたノウハウを使って社内外を含めたエンジニア教育をしたいと思ったのです。

当社が重視するのは、従来の座学で教科書に沿って正解を学ぶ形の研修とは異なり、「知識」→「技術」→「経験」というステップでの実践的な学びです。現場で即戦力として活躍できるように、知識だけではなく手を動かしながらの技術定着と、現場での実践を模したリアルな職業体験を提供する必要があると考えています。

スカイアーチネットワークス様 提供資料より抜粋

この「知識」→「技術」→「経験」という教育の実現を目指す中で、TRUNKさんのWorkschoolと出会いました。

Q.Workschool導入時に感じられていた課題を教えてください。

SES事業を展開するスカイアーチHRソリューションズにおいて新しく入社する社員向けのエンジニア研修を行うにあたり、社員が使える学習システムと、その中に入れる教材が必要でした。

この研修を「知識」→「技術」→「経験」というステップで構築する上で、「技術」の部分をしっかりと身につけてもらうために、一般的な教材では提供されていないハンズオン形式の当社オリジナル教材を準備する必要がありました。

しかし、当時のスカイアーチHRソリューションズはまさに少数精鋭。システムはもちろんのこと、教材についても自分たちで一から作成していくにはどうしてもリソースが足りませんでした。

部長の井出 薪之介さん

そんな中でTRUNKさんと出会い、学習システム提供とオリジナル教材作成を両方とも頼めるという点で他社にはない魅力を感じ、Workschoolの導入を決めました。

Q.Workschoolの活用方法を教えてください。

スカイアーチHRソリューションズに新しく入社した社員に対する教育において、「知識」→「技術」→「経験」のステップにおける「技術」部分でWorkschoolの受講を促しています。

使用しているのはWorkschoolの「AWS入門コース」と、「Linux研修基礎コース」です。前者は以前TRUNKさんに依頼してオーダーメイドで制作してもらったオリジナル教材で、後者はWorkschool共通コース(※)です。

(※Workschoolが保有する約1,500の汎用的な教材を指します。オリジナル教材と組み合わせ使用することができます。)


実際のAWS入門コースの画面より抜粋

入社してから数週間までの間に受講してもらうよう指示しています。案内から受講までのフローとしては次のように行なっています。

<受講までのフロー>

  1. 採用面談の段階で入社時にはエンジニア研修パッケージを受講できることを伝えておく

  2. 入社後、受講に必要な社員用AWSのアカウントを作成する

  3. アカウント情報、受講方法、質問方法をアナウンスする

  4. 受講開始

また、新卒社員の場合は時間をとって同期同士で一緒に受講させています。「ここがわからないから教えて」といった会話をしながら効率的に学習できているように思います。

ちなみにWorkschoolで「技術」の教育を受けた後に「経験」で行なっている研修は、当社がお客様にも提供している「バーチャルOJT(V-OJT)」というプログラムです。オンラインでチームを組んで実案件を模したプロジェクトを実際に回してもらう非常にリアルな研修内容となっています。このV-OJTに参加するにあたっては、一定の技術理解があり手を動かせる状態でなければそもそも成り立ちません。

スカイアーチネットワークス様 提供資料より抜粋

車の運転で例えるなら、学科の勉強をしただけで、その後教習所のコースを一度も走ることもなく、いきなり路上で車を運転するなんて危険すぎますよね。教習所コースでの練習と同じように、Workschoolで実際に手を動かしながら身につけるスタイルの技術理解は本当に重要だと考えています。

Q.実際にWorkschoolを導入して、どうでしたか。

まず大きなポイントとして、スカイアーチHRソリューションズでは未経験者の採用も可能になりました。従来は経験者のみを対象としていた採用方針でしたが、Workschoolを活用した教育の充実により大きく変えることができました。さらに、採用した人材はなんと3年間で離職者がゼロなんです!

未経験者は、AWSだけでも世の中に数ある教材・e-Learningコンテンツの中で、そもそも何から手をつけて良いかが分からない状態です。こういった初学者に対して”とっかかり”の教材として、当社では自信を持ってWorkschoolの受講を促進しています。そして、社員に自信を持ってWorkschoolの受講促進ができるのは、言うまでもなく当社が監修してTRUNKさんに作ってもらったオリジナル教材だからです。

シニアトレーナーの大久保孝政さん

また、採用を加速することができただけでなく、スカイアーチHRソリューションズでは採用した人材の離職率が非常に低いんです。これも、教育に力をいれている効果の一つだと感じています。

加えて、資格取得者の増加も大きな成果の一つです。Workschoolの導入後、資格取得者が2年半で5倍に増加しており、全てのAWS認定資格をコンプリートしている社員が半数以上いるんです。

もちろん全てWorkschoolのおかげということではなく、本人たちの努力の結果です。しかし、自発的な学習を行う意識を高めるきっかけになっていることは確かだと思っています。

Q.Workschool受講者からはどんな声があがっていますか。

Workschool受講後に「経験」の研修(V-OJT)に移行するにあたって、前提知識があったからスムーズに行動することができた、といった感想が聞こえてきています。

多少わからないことがあっても自分で調べながら行動することができる、というレベルにWorkschoolが底上げしてくれているのだと思います。

Q.最後に、Workschoolに対する今後の期待やメッセージをお願いします。

課題であるクラウド人材不足のニーズに応える目的で「Cloud Builders Camp」というオンライン研修サービスを展開しており、先ほどもあった「知識→技術→経験」の3ステップを通して社会で活躍できるクラウドエンジニアを育てています。

社内向けだけでなく、こういった社外に向けた教育においても使用していくなど、Workschoolを活用できる余地はまだまだ幅広く存在すると考えています。

その実現のためには、例えば上位資格までをもカバーするような教材拡充であったり、大人数のユーザを抱えていても便利に使える管理画面などに期待しています。

ともに「教育」という観点で同じ志を持つ企業として、一緒に日本のエンジニア教育を変えていきましょう!

インタビューにご協力くださり、ありがとうございました!



各企業のオリジナル学習教材でオンライン研修を実現するe-Learningシステム(LMS)

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