マガジンのカバー画像

美しいものを求めて

82
運営しているクリエイター

#錦光山和雄

横山美術館・講演会の超レアDVDプレゼント

横山美術館・講演会の超レアDVDプレゼント

開拓社の新春プレゼント 企画としまして、
横山美術館「錦光山と帯山」展の
関連講演会 『京薩摩と錦光山の魅力をさぐる』(講師錦光山和雄)の
超レアDVD が
・開拓社広報の新春プレゼントの投稿をRT&開拓者広報をフォロー
・抽選で4名様
・2月末まで抽選
でプレゼントされます。

講演内容は、約10分のダイジェスト版と約1時間半のフルバージョン版になっておりまして、京焼の歴史と魅力が存分にお楽

もっとみる
三代東山展ー宮永家の人々

三代東山展ー宮永家の人々

 もう終わってしまいましたが、「三代東山展ー宮永家の人々ー」展が京都の思文閣で開催されました。

 宮永東山家と錦光山家は深い縁があります。

 三代宮永東山(理吉)さんの長女の宮永愛子さんが、同展のチラシに
「宮永東山窯 輸出陶器で隆盛を極めた錦光山窯から独立し、明治42年(1909)に開窯。 初代(1868ー1941)は、語学が堪能で海外美術の見識が広かったため、東京美術学校で岡倉天心の助手

もっとみる
Fantastic!  AlessandroCordoさんのティーカップセット

Fantastic! AlessandroCordoさんのティーカップセット

 イタリアのアンティック・コレクターのAlessandro Cordoさんが錦光山宗兵衛のティーカップセットをお持ちなので紹介させていただきたいと思います。

 上の画像をご覧になっていただくと、分かりますように、
蝶やバッタ、トンボ、蝉、カマキリ、ホタル、蜂に加えてカエルまで描かれています。
 絵じたいは流れるような筆致で、あっさりしていて、雑な印象すら与えますが、筆に勢いがあり、虫たちが生き生

もっとみる
圧巻「上絵金彩花文麒麟鈕大香炉」:横山美術館「錦光山と帯山」展、拝観記

圧巻「上絵金彩花文麒麟鈕大香炉」:横山美術館「錦光山と帯山」展、拝観記

名古屋の横山美術館「錦光山と帯山」展に行ってきました。

 展示作品も錦光山と帯山の作品で80点以上、粟田焼ゆかりの諏訪蘇山や宮永東山、伊東陶山、河村蜻山、丹山青海や錦光山宗兵衛の盟友である松風嘉定、さらには清水焼・五条坂の乾山伝七、清風与平などを含めると優に100点以上、さらには文章の解説も充実していて素晴らしい展覧会でした。

 まず錦光山の作品ですが、今回初見の作品をいくつか紹介したいと思い

もっとみる
横山美術館「雅の世界で輝きを発する 錦光山と帯山」展開催のご案内

横山美術館「雅の世界で輝きを発する 錦光山と帯山」展開催のご案内

 
 名古屋の横山美術館様で2023年7月7日から10月9日まで「雅の世界で輝きを発する京焼 錦光山と帯山」展が開催されます。

 横山美術館様は、錦光山宗兵衛をはじめ帯山与兵衛など「京薩摩」の名品、逸品を数多く所蔵していて、今回70~80点ちかくが展示されるそうです。初見の作品も展示されるようでわたしも大いに楽しみであります。

 上の展覧会のチラシをご覧になっていただきますと、右が七代錦光山宗

もっとみる
京都の雅な金箔押しの世界& 京都はマネキンのメッカだった⁉    粟田焼の名工岡田久太家とのご縁の序章

京都の雅な金箔押しの世界& 京都はマネキンのメッカだった⁉ 粟田焼の名工岡田久太家とのご縁の序章

 縁とはつくづく不思議なものだと思います。 

 見えない縁(えにし)にみちびかれるように、京都粟田焼の名工・岡田久太家系のゆかりの方々と巡り合うことができました。 

 

 まず最初に、岡田久太はどんな人物かといいますと、

 江戸時代後期の京都・粟田焼の陶工で、粟田神社の近くに居をかまえ、南蛮写しの白泥(はくでい)、朱泥(しゅでい)、素焼きの急須づくりを得意とし、数寄者におおいに愛玩されたと

もっとみる
金継ぎと父の残してくれたもの

金継ぎと父の残してくれたもの

 わが家には錦光山の焼物は何点かありますが、父が残してくれた祖父錦光山宗兵衛の焼物は一点しかありません。

 それは象嵌透彫の「茶錦瓷 香爐」であります。透かし彫りの蓋(ふた)には火で焼けて茶褐色になったところがあるので、おそらく錦光山で実際に使われていたものと思われます。どういう経路で明治時代の京都からわたしの家までたどり着いたのか、父から詳しく聞いておりませんでしたのでわかりません。

 ただ

もっとみる
瀬戸市美術館「講演会」顛末記

瀬戸市美術館「講演会」顛末記

 2022年6月26日、瀬戸市美術館で「近代国際陶磁器研究会」の講演会がありました。新しい知見も得られ、多くの方と知り合えることができて、誠にありがたいご縁の場でもありました。その顛末をお話したいと思います。

 わたしは前日の25日、午後2時頃、名鉄の「尾張瀬戸」駅に着くと、近代陶磁器の研究家であり、自らを「陶器師」と称されておられ、わたしが敬愛してやまない髙木典利先生が車で迎えにきてくれました

もっとみる