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noteと関係なく読んでみた本

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本屋さんや図書館で見つけたり、人からきいたりして読んだ本たち
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#エッセイ

毎日が女子会!?『女ふたり、暮らしています。』

毎日が女子会!?『女ふたり、暮らしています。』

いきなりだけど、本書翻訳者のあとがきから一文抜粋します。

これね。あんまり「女性なら」「男性なら」と端的に括るのはイマドキ慎重にならなければと思うものの、これに関しては少なくとも私はあるー。あるあるー。中高生の頃かな、いや社会人になってからもかな。それに、女子が仲の良い友達同士でこういう会話するところは、容易に想像できる。

何せ、最近はこんな漫画も売れてるみたいだしね。私はまだネットで紹介され

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『これでもいいのだ』で進め互助会員!

『これでもいいのだ』で進め互助会員!

皆さんはジェーン・スーさんという方をご存知でしょうか。先日友人が話題にするまで私は失礼ながら存じ上げなかったのだけれど、フリーアナウンサーの堀井美香さんと織りなすトークが無茶苦茶良い!ゆるい!でも刺さる!という話で、同じく実はリスナーという友人同士が目の前でまあ盛り上がること。あんまり楽しそうに話してるもんだから、私も試しに聴いてみました。

TBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER T

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『思考の整理学』でちょっと賢くなる(気がする)

『思考の整理学』でちょっと賢くなる(気がする)

さして理由はなかったけれど、何となく積ん読で本棚の片隅に何年も存在し続けていた本です。そう言えばこれ読んでなくない?と見つけたので読んでみました。
『思考の整理学』- 著者:外山滋比古さん

え。。。なんだこのAmazonのサムネは。私が持ってる文庫では、お姉さんが持ってる壺から流れ出た水が英文の単語の隙間を縫って流れているだけの絵なんだけれど。これはカバーよね?外れるのよね?そうかこれを読んでお

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『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』を秋の夜長に

『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』を秋の夜長に

海外映画やドラマ、特にアメリカのものを観ていると、カウンセラーという存在が日本に比べてかなりカジュアルに出てくる印象があります。
それもそのはず、ちょっとググってみるだけでも、どうやらアメリカはカウンセリングの利用率が30-40%以上らしい。アメリカの人10人いたら3-4人ぐらいは利用経験があるってことか。でも極め付けはこれだな、保険適用されるらしい。日本だと、大抵の場合自費みたい。それもなかなか

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『信仰』について考えてみる

『信仰』について考えてみる

村田沙耶香さんの著作を読むのは2冊目。1冊目の『コンビニ人間』の読後感は、これまで読んだことのあったどの本とも違う感覚で、相当乱暴に無理矢理に端折って敢えて一言で言うなら「なんじゃこりゃああああ!!!」だったのですが。

今回の本は「なんじゃこりゃああああ!!!でもなるほどおおおお!!!」の二言にならざるを得ない感じでした。

『信仰』- 著者:村田沙耶香さん

今回は短編集で、小説とエッセイが予

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叶姉妹と阿佐ヶ谷姉妹の共通項について語る回

叶姉妹と阿佐ヶ谷姉妹の共通項について語る回

叶姉妹。そして、阿佐ヶ谷姉妹。皆さんは、この方々のことをどのぐらいご存じでしょうか。
どちらも、それぞれお顔やら雰囲気やらはとっても似ているけれど血縁ではない「姉妹」ユニットなのは有名な話。スーパーラグジュアリーでゴージャスでファビュラスで煌びやかな生活を送られている(はず)のご姉妹と、由紀さおりさん&安田祥子さんの歌マネネタでお馴染みの芸人さんご姉妹。

私の知識はそんなものだけでした。これは、

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『EAST SIDE VOICES』を聴こう、語ろう 〈その2:著者紹介編〉

『EAST SIDE VOICES』を聴こう、語ろう 〈その2:著者紹介編〉

前回の記事の続編です。<その1>はこちらからどうぞ。

『EAST SIDE VOICES』- 編者・著者:Helena Leeさん

さて、今回はシンプルです。この18名の著者がどんな方々なのか知りたくなったので、巻末の著者紹介をベースに、章順にまとめてみることにしました。なぜなら私がやりたいから、というただそれだけ!
では早速スタート!

1. "Once Upon a Time in . .

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『EAST SIDE VOICES』を聴こう、語ろう 〈その1:概要編〉

『EAST SIDE VOICES』を聴こう、語ろう 〈その1:概要編〉

私が友人に"representation(表象)"という言葉の意味と、その大切さを教えてもらった頃、とってもタイムリーにこの本が出版されました。主にイギリスに住む18名のアジア系著名人が、それぞれのアイデンティティー形成に関わる自身の様々な経験や思いを綴ったエッセイ集です。執筆者の一員でもある、香港系イギリス人女優のGemma Chan(ジェンマ・チャン)さんが本書を紹介していたのを見て興味を持ち

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