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こんな近くに日本遺産!貫禄と存在感溢れるトンネル☆澄んだ蝉の鳴き声だけが聞こえる

横須賀市は知れば知るほど、興味深いところばかりです。
本日は写真多めです。皆さんも一緒に雰囲気を感じてくださいね。

JR田浦駅

横須賀市を走るJR東日本、横須賀線の駅は久里浜駅、衣笠駅、横須賀駅、田浦駅です。

横須賀線は戦前は軍事上の重要路線。田浦駅は1904年(明治37年)に開業しました。

手入れがされておらず、線路脇には緑が生い茂っているため、横須賀を離れてまるで秘境に来たような雰囲気です。
ホームには爽やかな風が通り、「ミーンミーン」いう蝉の声と「カナカナカナカナ」ひぐらしの声だけが響いています。

どこまで行っても草木で覆われて鬱蒼としており、錆びて古くなったフェンスに絡みついた植物の光景は郷愁を感じます。

田浦駅は両側をトンネルで挟まれた駅として有名。下り方面にはトンネルが3つあります。

七釜(しっかま)トンネル

トンネルが3つ並んだ景色に圧倒されます。
七釜トンネルは明治、大正、昭和の各時代に作られたもの。
トンネルの大きさや形、使用しているレンガも違い、それぞれの年代の違いが伺えます。

中央 明治22年(1889)
右  大正13年(1924年)増設
  昭和18年(1943年)増設

一番左のトンネルは1998年まで利用されて休止し、2006年5月に廃止になりました。
線路にも草が生い茂っており、見えなくなっています。このトンネルを通る、線路は田浦駅から長浦港に伸びており、米軍の田浦送油施設とを結ぶ貨物線だったとのこと。

一番右の上り線のトンネルはレンガの造形が美しいです。

眺めていると新車両「E235系」の上り列車が入ってきました。現代の電車が約100年前に作られたトンネルを通っていることに感動を覚えます。

田浦トンネル

上り方面には丘陵が入り組んだ谷戸地形を貫く田浦トンネル
ホーム屋根の支柱とトンネルの左右対称の造形も美しい。
歴史に詳しい方によると、「旧海軍が存在していた時代は、海側が表玄関だった。また、ホームの屋根の支柱に使われる水色の廃レールは横須賀駅と同様、戦前に作られたもの」とのこと。

トンネルの上は急斜面です。

ホームの一番端まで来ました。トンネルを触ってみると、暑さで温まりゴツゴツした手触り。
赤煉瓦は一部は白く風化しているものや黒く変色しているものなど、長い歳月と自然が作り出した風格を感じます。

下りも列車が入ってきました。

日本遺産に登録

全国一トンネルが多い街、横須賀。田浦駅の七釜トンネルは日本遺産の構成文化財に認定されています。
初めて見た時の存在感溢れる景色に圧倒されました。自然と調和している歴史あるトンネルは圧巻です。

地元の方情報

昭和30年代後期〜40年代初頭、東逗子寄りの跨線橋の軒下に、ジュースの販売機が設置されていたとのこと。ジュースができる様子を見るのを楽しみにされていたそうです。貴重な思い出ですね。

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田浦駅
横須賀市田浦町1丁目
駅番号JO04
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Yahoo!ニュース8月2日の記事です。


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