見出し画像

#114 黒字倒産VS計画倒産

資金が尽きれば、個人でも企業でも破産の危機に直面します。

損益計算書上の黒字・赤字は関係なく、資金ショートに陥れば、会社は倒産してしまいます。これを「黒字倒産」といいます。

企業の場合、支払うべき時に資金が不足すれば、資金ショートにより倒産することになります。損益計算書が黒字であっても関係なく、資金ショートが発生すれば黒字倒産となります。

多くの経営者は、損益よりも資金繰りに重点を置いています。

それは売上から費用を引いて利益がでていることと、お金がてもとにあることは別だからです。

ですので、資金繰りや会計を学ぶことは有益ですが、これがすべての悩みを解決するわけではありません。

学びはいざというときの知恵の源泉であったり、予防できるスキルであったります。

実際には、私が約30年にわたり税理士として見てきた範囲内では、ほとんどの経営者は資金ショートのリスクを理解しています。

では、なぜ資金ショートは発生するのでしょうか?

主な原因は、在庫の過剰、売掛金の未回収、無理な投資です。これに加えて、コロナのような予期せぬ経済環境下での売上減少も原因となりますが、その他にも

経営者の金銭感覚(例えば、生活水準の維持、事業外投資の多さ、ギャンブル好き、高級品の借金による購入など)が影響しています。


成功している経営者は、「お金を稼ぐ能力」に優れていますが、それに加えて「お金の使い方」にもバランスが必要です。個人企業では、社長の生活水準や金銭感覚、倫理観が事業に大きく影響します。

税金や社会保険の滞納、従業員への給与未払いは指導対象ですが、日常の生活習慣にまで税理士が介入することはできません。これは個々の生きる価値観に根ざしており、変えがたいものです。


また、世の中には計画倒産という現象も存在します。これは、借金や支払いを踏み倒すことを意図して事前に計画された悪意ある倒産のことです。

起業ブームの中で、あなたは何を想いますか?


経営・税金相談はこちらまで↓

HOME|富裕層専門の起業税務コンサルタント・税理士 森田貴子 (willshine.jp)

会社案内 – 株式会社ユナイテッド・パートナーズ会計事務所 (unitedpartners.jp)


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?