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ねこモノ

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猫についてのアレやコレや。 軽い話題から闘病記までいろいろと詰め込む予定です。
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さようならラムセス

さようならラムセス

2024年3月2日 午前1:00過ぎ これが長期間に及んだラムセスの闘病生活が終わった時間である。
ラムセスは私の手の中で最期の息を吐き、何度か痙攣した後、全身の筋肉から力を失い、その生を終えたのだった。
ここ3年間は胆嚢切除手術を受けるような大病を患っても何とか復活を遂げていたものの、悪性リンパ腫相手では奇跡が起きることはなかった。
聞くところによれば、悪性リンパ腫に罹患すると体力のある若い猫で

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消えそうな灯火

消えそうな灯火

我が家のラムセスは今月で16歳8ヶ月。
人間で言えば82歳と少しくらいでしょう。
別記事にも書きましたが、2年前に胆嚢切除手術を受け、昨年は悪性リンパ腫に罹患し、2週に1回の抗がん剤治療を受けています。

一時は完治出来るかも?というところまで行きましたが、昨年末から悪化の一途を辿り、とうとう数日前に入院してしまいました。
今日は退院してきたものの、体温も低下し食欲も無く時々歩き回っては、途中で体

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意外な?衝撃の?等価

意外な?衝撃の?等価

スリムボディだと(?)寒さを感じる季節がやって来ました。
食欲の秋は人間だけのモノではないのかもしれませんが、今回、衝撃を受けることになるのは人間様の方なんです!?

まぁ、そんなもんでしょ?と言われてしまうと返す言葉もないんですが、だいたいこれで同等のカロリーです。

だって、パウチは32kcal。

対するバームクーヘンは、なんと12倍!
372kcalもあるのでした。

つまり、12個入りの

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投薬レベルと保定抵抗レベル

投薬レベルと保定抵抗レベル

丸々1ヶ月以上、毎日投薬していれば私の投薬レベルも向上するというもの。
猫的にはどうにかして保定を振りほどいて投薬を逃れたいのだが、いかんせん体力が低下した高齢猫の身では抵抗もおぼつかない。
そんなこんなで、これまでは私の投薬が圧勝していたのだが、食欲も増し、体力が回復して来ると無理だって効くようになる。

そう。
今では両手両足を使って抵抗するところを、如何にかいくぐって口に押し込むか?という攻

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猫と通院

猫と通院

我が家の猫はわがままで常に強気である。
齢16歳も過ぎると、過去の経験から、危険な相手とそうではない相手が見分けられるようになるらしい。

完全室内飼いなので、危険な"敵"と遭遇する機会は極端に少ないのだが、数少ない外出機会では厄介な相手と出くわすことがほぼ確実だったりする。
その最たるものは動物病院だろう。

動物病院の待合室に入ったら、まず周囲の犬に喧嘩を売る。
子犬や小型犬、猫には売らず、大

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猫と粉薬

猫と粉薬

まずはうちの猫の紹介から始めましょう。
5月に16歳を迎えた後期高齢アビシニアンのオス。
ファラオの名を戴く「ラムセス」が今回のお話の中心になります。
ラムセスはルディ(赤みがかった茶)の被毛にオレンジの瞳、口の周りが白く小豆のような肉球をしています。
性格は人見知りもなく来客でも基本フレンドリー、ご飯の催促でベルを鳴らす芸達者な一面もあります。が、ここは関係ないですね。
そして何気にnoteには

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「買った」 いや、「勝った」かな

「買った」 いや、「勝った」かな

夏のことです。
我が家の15歳を過ぎた老猫ラムセスが体調を崩し、入退院を繰り返す状態になってしまいました。
15歳というのはアビシニアンの平均寿命をほぼ全うしているくらいの高齢です。
それまでとても元気で歳を感じさせない活発さだったにもかかわらず、急に食欲を失い、少し食べては吐きを繰り返しました。
脱水もあったため、急いで動物病院に連れて行き、検査すると3臓器炎との診断でした。(猫にはよくある病態

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