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人生第42話 『最後の高校サッカー_失望編』

前回の記事では、地方大会優勝チームとの練習試合をし、最初の高校とは引き分け、そして全国でも有名な強豪高校との試合前のウォーミングアップで相手の雰囲気が今までの相手と違うのをひしひしと感じたことを発信しました。

今回の記事では、その強豪との試合について発信したいと思います。

一言

「私のサッカー人生で最も強いと思ったチーム」

でした。

「なんだこのチーム」

「なんだこのパスワークの精度」

「なんだこの個人の能力の高さ」

試合中

「なんだ?」

「なんだ?」

「なんだ?」

の連続でした。

これが全国トップレベル・・上には上がいるとは言いますが、上がこんなにも高いとは思いませんでした。

私の今でも記憶に残っているのが、国体スタメンにも選ばれていたメンバーの一人ですが、足がとても速くて、サッカー部なのに中学時代、市陸上競技大会に出て、400mの市新記録を打ち立てた実績を持っていました。

彼はドリブルはいわゆる元ブラジル代表の「カカ」のような感じで、フェイントで抜くというよりは、相手の重心を見て、スピードで一瞬で抜き去るタイプでした。

私は彼が相手を抜いた後、追いつかれた姿は見たことありませんでした。

そんな彼が相手チームのディフェンダーを抜き、ゴールまでまっしぐらの状況が生まれました!

私は

「よし!点が取れる!!」

と後ろから見ていて確信しました。

その時です。

いずれ韓国代表になる留学生の人が、猛然とそのチームメイトに向かって走り出しました。

そしてなんとチームメイトに追いつき、ゴールまで僅かなところでボールを奪いました。

あの映像は今、試合をした日から23年近く経った今でも覚えています。

衝撃でした。私の住んでいる市である意味一番足が速い彼が追い付かれるなんて・・

それからも防戦一方の試合でしたが、守って守って結局0-0でした。

いつもは試合中に指示をたくさんする監督も、この試合は私の記憶では物静かに試合を見ていた気がします。

恐らく、連戦連勝で試合に勝ち続けていたチームに対して、調子に乗らない為に仕組んだ試合ではないのか?と今思っています。

そして試合終了し、私達は物静かにベンチに引き上げました。

みんな全国のトップレベルの高さを痛感した試合でした。

またまたその時です。

相手チームの監督がわざわざ私達チームのベンチに来てくれました。

私のチームの監督が「ありがとうございました」と深々と頭を下げお礼を言った時言われた一言がこれも忘れられない記憶の言葉となっています。

「君たちの実力があれば、十分全国に出れる」

監督は満面の笑みで「ありがとうございました!」と更に深々と頭を下げていました。

そうです。

防戦一方と思われたなかでも、私達も幾度かチャンスは作っていました。

その実力にあの全国的に有名で、名将と言われている監督から言われたこの言葉は私達の更なる自身に繋がりました。

次回からはこの強豪高校との試合後に控える大会までの過程を発信します。

次回も宜しくお願いいたします!



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