闖入者に入国拒否、そのワケは
わが家のベランダに闖入者を見つけた。それは朝顔の種を抱いたひょろ長い青虫で、エビガラスズメの幼虫だ。寒い冬に向かう中、室内で保護する方法もあったが、今回はそのまま放置することに。早々に「入国拒否」を宣言した。この判断に奥さんは「早々に育児放棄を決め込むとは」と不満顔。その後ろでは、トランプ米大統領が中米ホンジュランスからの移民を拒否するため、強硬な手段に訴えかけるというニュースが流れていた。
さなぎの冬越しを重視
ベランダに鉢植えの朝顔で見つけたエビガラスズメの幼虫については、室内への"入国"を許さず、そのままベランダで育てることにした。移民の受け入れを拒否するトランプ米大統領のようだと揶揄されようとも、この意見は曲げない。わが家の屋内と室外の境界は"ハードボーダー"なのだ。
この判断には幾つかのワケがある。先に室内で保護したナミアゲハの幼虫「青虫7号」の世話に集中したいからだ。ようやく蛹(さなぎ)になったが、まだ冬を越せる越冬さなぎになるかが分からない。急に羽化する恐れもあり、これからも注意深く見守る必要がある。
さらに、エビガラスズメの幼虫は青虫7号に比べて生命力がありそうなことがある。グーグル先生によると、エビガラスズメの幼虫は寒い冬を土に潜って過ごすらしい。さなぎになって剥き出しの状態で来春を待ち、外敵からの危険に晒される青虫7号とは状況がまったく異なる。
個人的な思いもある。動物や昆虫は原則、自然の中で成長するのが理想だ。仮に青虫7号が、それまでの1号から6号と名付けた6匹の青虫が行方不明で、亡骸さえも見つからない状態でなかったならば、おそらく保護しようという気持ちにもならなかっただろう。
一度、屋内で保護したからといって、次もなし崩しに同じ扱いにするとは考えていない。こうした考えを奥さんに伝えると、すでに関心を失っている様子。今回の判断をトランプ米大統領の行為に見立てて不満を表明したことで、すっかり満足したらしい。
(;^ω^)、、、安易に影響を受け過ぎだぞ、わが妻よ。
※関連リンク(青虫シリーズ):「愛、それは一瞬の気の迷い!?」「"芋活"という言葉を好きになれないワケ」「わが家の青虫連続失踪事件、事態解明へ」「生存率14・3%の世界」「愛、言葉は違えど・・・」「"愛児"の成長、その裏に潜む不安とは」
(写真〈上から順に〉:トランプ米大統領=ロイター・アフロ、さなぎになった「青虫7号」=りす、エビガラスズメの成虫=沖縄海学校用務員のブログ)