見出し画像

【”移動”と”リハビリ”を分離して考える】WHILL社、全国各地でPTOT向け勉強会を積極展開

WHILL社はかねてより、PTOTさんやケアマネジャーさん、医療従事者の皆さん向けに、”移動”と”リハビリ”を分けて考えながら、近距離モビリティ/電動車椅子を移動ツールとして活用しましょう!という提言活動を進めています。

コロナも落ち着き、昨今リハビリテーション病院などからWHILLについて勉強会をしてほしいとの要望もいただくことが増え、WHILLを取り扱う介護・福祉用具事 貸与事業者さんと連携しながら、全国各地でWHILLの研修を開催しています。

WHILLの存在を知っていても、実物を見るのは初めてという方も多く、みなさん興味津々。

(患者さんから、他の車椅子ではなく、WHILLを使いたいとのリクエストもいただくことが多いそうです!)

本記事では、WHILL社が実施している勉強会の様子などをまとめました。


WHILLは免許不要で「歩行者」扱いの近距離モビリティ

WHILLは免許不要で歩行領域(歩道・屋内外)を走れる近距離モビリティです。電動車椅子規格で開発されており、最高時速は6kmで道路交通法上は「歩行者」の扱いとなります。

WHILL Model C2(左)は介護保険適用モデルとして認められた場合に1割負担でレンタル/月額をしていただけます。

免許を返納された方や歩きづらさを抱えている方などを含めさまざまな方にご利用いただいています。

そのうち、Model C2は介護保険を利用したレンタルも可能となっており、リハビリの先生や、PTOTさん、ケアマネジャーさんからの勧めでWHILLを選ぶ方も多くいらっしゃいます😊

介護福祉、医療業界が直面する課題

高齢化が進み、人口減に伴う医療従事者の人手不足、社会保障費増大などが大きく懸念され、来年には「2025年問題」に直面します。

医療従事者への負担や社会保障費が増え続けることをなんとか打開しようと、前者に対しては医療業界の働き方に関する法律が2024年4月から改正されます。

後者では、人生100年時代を健康的かつ自立的に長く生活し続けられることを目指して「健康寿命延伸」を重要なトピックとして位置付けられており、元気に暮らし続けるためのICTやロボット、AIなどの活用が進められています。

その中の一つに、移動をサポートする近距離モビリティに注目が寄せられており、その代表1社であるWHILL社に勉強会の相談が寄せられることが増えています。WHILL社としても、積極的に展開させていただいています。

移動とリハビリの分離 について

WHILL社は、移動時は移動ツールとして電動車椅子に頼り、リハビリ時に自身の体力を使ってリハビリに集中しようということを提唱しています。

また、移動ツールを賢く頼りながら、出かけた先で何かアクションを取る(棚から物を取る、店員さんと話す、買い物時の金銭授受をする、など)こと自体がリハビリの一環にもなり、自分の力で生活をなるべくこなすことにも繋がると考えています。

「電動車椅子」の活用が広く進んでいかないのは、その言葉を聞いて想像するイメージが昔から変わっていないことが一つにあります。

しかし、WHILLのユーザー様の多くが、実は利用開始前と比べて「行動範囲が広がった」「何かをやりたい意欲が湧いてきた」とポジティブな変化や、より自立的な移動や生活ができるようになっていると聞きます。

移動の体力を温存し、行った先で意欲的に動くことがリハビリに

例えば、あるユーザー様はWHILLを利用する以前、リハビリ病院に行くまでや目的地に到着するまでで体力を使ってしまい、本来の目的であるリハビリや行った先で何かをできる体力や気力が残っていなかったそうです。

身体的にも心理的にも余裕がなく、リハビリでは本来あるべき歩様や姿勢を保てなかったり、行った先で疲れてしまい楽しめなかったり。また、疲労を回復するために1日を寝て過ごすことも多かったともおっしゃっています。

WHILLを使い始めてからは、目的地までの移動に使っていた体力を温存することができ、行動の幅が広がったほか、意欲も高まったといいます。リハビリでは心にも余裕ができたからか、しっかり意識して綺麗な歩様を保てる時間が長くなったり、お出かけの際にはもう少し出かけよう、もう1箇所行ってみようといった欲が湧くようになったりしたそうです。

「自分で何かをする/できる」が日々の生活を彩り豊かに

誰かに頼ってしまう場合、つい遠慮をしてしまったり自信がなくなったりする方も多いといいます。そうなると、どんどん外出が億劫になり、気持ちも塞ぎ込んでしまいがち…。

賢くツールに頼りながら、できる限り自分でできることを増やし、より長く自立的に行動したり生活したりできるようにしていくことが大切です。

WHILL社では、ユーザー様のこうした変化をまとめた「WHILLカルテ」を発行しており、医療に従事する方々をはじめ、WHILLの利用を検討している方やそのご家族にもご参考いただいています。

PTOTさん向け勉強会の様子

現在、毎月平均7〜8カ所のリハビリテーション病院やリハビリテーション科でWHILLの勉強会を実施させていただいています。

エリアもさまざまで、関東、関西、東海、中四国など。業務終了後に任意で参加いただく形式にもかかわらず、毎回多くのPTOTさんが参加してくださるんです!

参加する皆さんのモチベーションは「患者さんのQOLを向上させたい」 「もっと日々の移動や生活を快適にしてもらいたい」という一心。素敵です。

勉強会の内容は2部構成で、まずは座学。
簡単にModel C2と、移動とリハビリの分離についてご紹介します。

この日も30名近くの方が参加。

従来の電動車椅子とは異なるWHILLの特徴やスペックなどを紹介します。簡単な操作方法も説明し、どなたでも安心安全に扱いやすいことを伝えます。

前半10〜15分ほどの説明の後は、後半パートとして実機の試乗体験です。見ると試すとでは大きく情報量は異なりますので、自分自身で操作いただき、段差乗り越えや小回りなどを体感いただきます。

段差乗り越え用の板もご用意いただきました。

小回りが効くこと、手を離せばブレーキがかかりすぐ止まること、安定感があり乗っていても安心感があることなど、乗ってみて驚かれる方も非常に多い印象があります。

参加したPTOTさんからの声(一部)

「安定感があり、利用者さんに乗ってもらっても大丈夫そう!」

「これなら安心して勧められる」

「実際(WHILLを)見たことは初めてで、どこまで走れるのか不安だったけど、ここまで走破性が高いとは」

「利用者さんに勧めたことがあって、今回改めて『移動とリハビリの分離』について知ることができてよかった」

まずはWHILLに乗っていただくことがとても大事であることがうかがえます。

これから暖かくなる春先に向かうにつれて、お出かけしたい気持ちもどんどん高まってくるでしょう。

快適かつスムーズに外出していただけるよう、PTOTさんと電動車椅子への見方やイメージを変えていき、ポジティブな移動ツールとして理解を深めていく活動に引き続き取り組んでまいります!

WHILL移動サービスを採用する病院が続々と

実は最近、WHILLの移動サービスを採用する病院が増えています。

  • 広島大学病院(広島県)

  • アマノリハビリテーション病院(広島県)

  • 鵜飼リハビリテーション病院(愛知県)

目的は、患者さんにWHILLを病院内で一時レンタルしてもらうことで、院内での移をサポートするとともに、リハビリ現場でのモビリティ利用の訓練を行うこと。

リハビリ時や日常生活に戻る前からWHILLに慣れておくことで、退院後も、介護保険レンタルや購入、WHILLモビリティサービスの導入施設等でWHILLを利用しながら、スムーズかつ自立的な生活を送ってもらうことが狙いです。

中央がWHILLの一時レンタルを通じた利用訓練のイメージ

医療・介護従事者様向けにも情報発信中!ご自宅試乗も可能

WHILL社では、医療・介護に従事する方々(お医者様や作業療法士様、理学療法士様、ケアマネジャー様など)向けのウェブサイトもご用意し、ユーザー様の事例や専門家の声などを紹介しています。

人生100年時代において、いつまでも健康的かつ自立的に暮らし続けられる社会を目指し、WHILL社は医療・福祉・介護関係者さんと一緒に、これまでと違う目線や考え方、文化を形成していきたいと考えています。

WHILL社はこれからも、世界中でいつまでも元気に快適に暮らしていただける社会を目指して、日々活動に取り組んでまいります!

介護保険制度をご利用希望の場合は、Model C2をご自宅で試乗することが可能です。ぜひこちらもご覧くださいね!

よければ以下もお読みください✨

・広島県で開催されたリハビリテーション学会

・📝未来の医療福祉業界を担う学生向けの出張授業

介護保険は適用されていないけれど気軽に試したい、そんな方は最寄りのWHILL販売店を検索

WHILLはモビリティなので、自動車ディーラーなどでも試乗や購入ができます!

その数、全国で1,300店舗に広がります。ご自宅から行きやすい店舗をWHILL公式HPより探すこともできます。

試乗をご希望の場合、店舗の混雑状況や試乗機体の手配準備などから、事前ご予約をお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?