山奥で隠居の50歳。キャッシュレス決済で生活がもっと豊かになった話
44歳のときに山奥の古民家へ移住し、かれこれ6年半。50歳になったわたしはついに《キャッシュレス決済》というものを使い始めました。
そもそも山奥に住んでいてキャッシュレス決済を便利だと思えるのか!?と半信半疑でしたが、わたしの生活の充足度をかなり高めるものだったのでnoteに書いてみようと思いました。
山奥で隠居の50歳がどんなふうにキャッシュレス決済を便利だと思ったのか、読んでいただけたら嬉しいです。
キャッシュレス決済を使い始めた経緯
iPhoneの買い替えがそもそもの始まりでした。しばらく使っていた旧モデルのiPhone SEが勝手に再起動を繰り返すという不具合に見舞われ、やむなく中古のiPhone 8を購入したんです。
ちなみに、3年以上も携帯電話を持たずに旅したことがあるのでスマホを持たなくても良いと思っていたのですが、妻が「何かあった時に連絡つかないと困るから」ということでスマホをしぶしぶ持たされている自分です。
なので同じ操作性のiPhoneなら何でも良いやというくらいのものでしたが、せっかくなのでiPhone 8にどんな機能があるのか調べてみたら「Apple Payが使える」と知ったんです。
「ふむふむ、改札やレジでキャッシュレス決済できるアレか」
という程度の知識しか持ち合わせていませんでしたが、少しだけキャッシュレス決済への興味がわきました。
で、Apple Payをちょこっと試すくらいの軽い気持ちで手元にしばらく眠っていたSuicaのカードをiPhone 8のウォレットアプリに取り込んでみたんです。
そうしたら、やっぱり使ってみたくなるじゃないですか。
と、キャッシュレス決済を使い始めたのはこんな経緯でした。
街に降りるきっかけを作ってくれる
山奥に暮らして6年半。隠居にとっては “ここで暮らすことが仕事” のような毎日です。豪雪地帯であるため屋根の雪おろしがありますし、寒さをしのぐのに薪ストーブを炊いたりと意外に家事が多くなるものです。しかも去年に息子が生まれたばかりで、育児にも向き合っています。
そのような生活をしていたら、とにかく《現金》というものに無頓着になりました。たまの外出時にも財布を持っていかなくなったんです。
しかもわたしにとって「街へ行く」というのは「下界に降りてくる」とわざわざ大げさに言うほど珍しいことで、個人的な用事で街へ行くことはほとんどありませんから、お小遣いを必要としません。
下界に降りるとしたら、最近だと妻が1歳の息子を寝かしつけたりするためにクルマでドライブに連れていきがてら買い物するのに付き添うくらいでしょうか。個人的な用事はありません。
そして買い物の支払いは妻がやっているので、当然わたしは財布を持たなくていいわけです。ゆえにわたしの財布の残高はまったくと言っていいほど増減せず、現金に対してどんどん無頓着になっていったのでした。
そんなわたしに、超個人的な理由で下界に降りるきっかけを作ってくれたもの、それがキャッシュレス決済だったんです。
物理的なカードも財布も持ち歩くことなくスマホひとつで必要な物を購入できるキャッシュレス決済は、現金に無頓着かつ財布を持たない隠居のわたしにとって相性の良いものだったようです。
ほかにも、家族で買い物中、たとえばお店に到着したばかりの駐車場でこどもがぐずり妻がクルマの中で授乳しなければならなくなったとしても「おれが代わりに買い物してくるよ!」だなんて嬉々としてスマホひとつ携えて店内に入る、ということもするようになりました。家族で支え合うのにもキャッシュレス決済は良い効果を発揮しています。
お世話になったひとのお店で使う
とりわけ豪雪地帯というか雪国と呼ばれる地域では《支え合い》や《ひととのつながり》を大切に感じます。
なにせそれらが希薄だと日常生活に支障をきたすと言いますか、極端な話では雪に埋もれたりして《死》につながりますから。
そのぶん、雪国のひとたちは本当にあったかいですね。わたしがこの豪雪地帯に6年以上暮らしてきて一番好きな季節は《冬》です。心も体も最も暖かく過ごせる季節と言えます。
そんなふうに暮らしていると、山奥で隠居しているのに強弱を問わずひととのつながりがたくさん出来ます。むしろ隠居してからのほうが社会とのつながりが増えました。わたしが自らの住まいをデザインして《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》としているということもありますが、自称ですけど「ソーシャルな隠居」という生き方は言い得て妙です。
さて、そんなこんなでお世話になったひとがたくさんいます。こちら豪雪地帯でもコンビニはあるわけで、PayPayをはじめとするキャッシュレス決済を使える個人商店も少しずつ増えてきました。
せっかくキャッシュレス決済が街に降りるきっかけを作ってくれたので、どうせなら恩返しと言うほどではないですけどお世話になった方々のお店で決済してみようと思いました。
その結果、思いがけず得をしたことも。たとえばPayPayのキャンペーン参加で得られたボーナスポイントや半額クーポンの併用で残高を減らすことなく買い物ができたり...。
キャッシュレス決済では各種のポイント還元が大きな魅力のひとつですよね。お小遣いさえ不要の暮らしでしたが、へそくりみたいなものが貯まるとそれだけで嬉しいものです。
お世話になったあのひとのお店へ、近々また行ってみようと思います。
家計簿をつけるのが楽しくなった
もともと家計簿は妻がつけてくれていました。これまでの6年半、ほんとうに感謝しています。おかげで裕福とは言えませんが山奥での隠居暮らしを楽しく続けることができました。
ところが、去年に息子が生まれてからというもの育児の合間に家計簿をつけるのが日に日につらくなっていったようでした。
わたしは隠居で在宅ですから、ずっと育休中のようなものです。妻といっしょになって育児と向き合える時間をたくさん持てます。それでもやはり授乳などでは母親である妻に頼らざるを得ないことが多いです。なんだかんだ息子は母親にべったりと甘えますし。
そこで妻の負担を軽くできるならと、家計簿をわたしがつけることにしました。
と言うとなんだか負担を肩代わりする良い人みたいに聞こえますけど、わたし自身がやりたくて家計簿をつけています。
というのは、キャッシュレス決済を使い始めてからというもの、ネットでキャンペーンの情報だったり有益な活用事例を調べたりすることが増えました。そのなかでキャッシュレス決済が家計簿アプリと自動連携しやすいことがわかったんです。しかもレシートをスマホのカメラで撮影して家計簿アプリに取り込むことで、品目の入力の手間を格段に減らすことも可能です。さらに複数の銀行口座やポイントカードを次々に家計簿アプリと連携させることで、あちこちに散らばって不明瞭だったわが家の総資産が一目瞭然に。
キャッシュレス決済を使い始めなければずっと現金に無頓着だったでしょうし、面倒な家計簿をわたしがつける!などと言い出さなかったと思います。
いまでは家計簿で増減するわが家の資産を見ながらニヤニヤしたりすることが日課となりました。お金の動きがハッキリ見えるようになると、なかなか楽しいものですね。そのうち少額の資産運用にも手をつけていこうかなと思ったりしていて、ある意味ようやく隠居らしいお金の使い方を見つけたと言えるかもしれません。
家計の次は健康管理だ!
お金は大事ですけど、それよりも大切なのは《健康》です。
わたしは50歳を迎えて体力に自信がなくなってきていますから、よりいっそう健康の維持に気をつけなければなりません。
去年には息子が生まれたばかりで、さらに妻は16歳下です。人生100年時代と言われている昨今、まだまだ健康で長生きしていく必要があります。
キャッシュレス決済のおかげで家計簿をつけはじめ、わが家の資産をだいぶ把握できたところで、次は健康管理に手をつけることとなりました。
もともとわたしは現金と同じくらい健康には無頓着で、まわりから心配されているのをひしひしと感じていました。心配してくれるのはとてもありがたいことですから心配されているうちに呆れられてしまわないうちになんとかその想いに応えたいものです。
そんなふうに健康管理をしていこうと思えるようになったのも、きっかけはキャッシュレス決済でした。わたしのiPhone 8ではApple Payという機能を使えるのですが、その使い方をいろいろ調べていると気になったのが...。
そう、Apple Watchです。腕時計としても使えるそのデジタル端末は、腕に装着することでiPhoneをわざわざポケットやカバンから取り出さなくても手軽にApple Payをはじめとするキャッシュレス決済が行えます。
まだまだ目が離せないヤンチャ盛りの息子に気をとられてiPhoneを落としたりしそうで怖かったけど、手首にしっかりと固定されたApple Watchをひょいっと上げるだけでキャッシュレス決済できるなら便利で安心ですよね。
しかもiPhoneを取り出さなくてもApple Watchに話しかけるだけで日常生活に便利な機能を呼び出せます。たとえば家で息子の面倒を見ているときでも外出中の妻からの大事な通知にいち早く気づけてすぐに返信することができます。また、豪雪地帯の暮らしでは、屋根の雪おろしに命の危険が伴います。全身から汗が吹き出すほどの除雪作業ではiPhoneを取り出すだけでもたいへんです。万が一、屋根から落ちたときにはApple Watchから緊急SOSを発信できるようにしておきたいものです。
というわけでなんだかApple Watchが気になりはじめました。
しかも健康管理をいろいろとサポートしてくれる!というじゃないですか。それに体力づくりにも一役を買ってくれるようです。
最後に・・・
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。山奥で隠居の50歳がどんなふうにキャッシュレス決済を便利だと思ったのか、その一端をお伝えすることができたでしょうか。つたない文章で行き届かないところがあったと思いますが、なにとぞご容赦くださいませ。
もしみなさんからの反響が大きければ、もっと具体的に、より踏み込んだ隠居情報をこれからも書いていこうと思っています。
そして、もしよければnoteの「気に入ったらサポート」でご寄付をお願いします。まずはApple Watchの最新機種を購入して今回の続きが書きたいです...。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いします!
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