西村 治久《ソーシャルな隠居》

40代で隠居に(現在51歳)。住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」ギルドマスター。

西村 治久《ソーシャルな隠居》

40代で隠居に(現在51歳)。住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」ギルドマスター。

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    ソーシャルな隠居が、51歳で再就職することに。

    夏は終わりに近づき、涼しく過ごせる日が多くなってきた今日このごろ。妻が2歳の息子を連れて出かけたので(うれしいことに妻が一人の時間をくれたので)久しぶりにnoteを書いてみようと思いました。 気づけばもう6年半もこのnoteを書き続けていますが、ようやく記念すべき200本目の文章です。 共同生活の住人がきっかけをくれたホンダの原動機付自転車「カブ」に乗って散走中、ここよりも少し標高の高い道ばたで秋桜(コスモス)を見かけるようになりました。 そう、わたしは50歳にして初め

      • 「必要に迫る」ということ。

        最近知った格言で「必要に迫られるな、必要に迫れ」というのがありました。まあ、たしかに。必要に迫られる物って、たいてい息苦しい。 たとえば必要に迫られて着用しているマスクがいい例ですよね。 わたしは約40年前の小学6年生のとき、本屋でたまたま見かけた雑誌に釘付けとなりました。そこには「マイコン」「パーソナルコンピューター」と書かれてあり、映画でしか観たことのないような機械が個人でも使えることを知ったとき、親に泣きついて一台のパソコンを買ってもらったものです。 当時まわりに

        • 限界集落に若い二人がやってきた。

          今回の記事はギルドハウス十日町のアドベントカレンダーのために地元の住民・重野良一さんが執筆してくださった文章を転記したものです。 昭和35年頃から、日本の経済が大きく変ってきました。好景気にわき、若者は都会にあこがれ村をはなれます。 仕事も有り賃金も上がり、道路も広く舗装されてきます。集落にはいつしか老人しかいなくなってきました。 1軒、また1軒と村をはなれ、ここ津池も例外ではありません。どこの集落も過疎化が進み、限界集落となったのです。 6年ごろ空き家になった家に都

          • ギルド育児日記2021

            今回の記事はギルドハウス十日町のアドベントカレンダーのためにわたしの妻(まちこ)が執筆した文章を転記したものです。 △オンラインでワークショップに参加するリモートまちこ 今年も色々なことがありましたが、圧倒的に私の力が注がれていたことは育児でしょう。 英才教育をしたというわけではないけれど、どうしても時間と労力がかかる育児。 ギルマスや住人たちもたくさん可愛がってくれるけれど、どうやっても大部分は母親がやらねばならぬことが多い育児。 もちろん、可愛いし成長を見るのは

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          • 隠居の内緒ばなし
            西村 治久《ソーシャルな隠居》
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          • ソーシャルな隠居とは
            西村 治久《ソーシャルな隠居》

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            ギルドマスターが選ぶ、ギルドハウス十日町『2021年の10大ニュース』

            みなさん、改めましてこんにちは。 住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」の設立者・ギルドマスターの西村 治久(ハルヒサ)です。 今回は、年末の恒例企画となった《アドベントカレンダー》のために、このnoteを書いています。 このアドベントカレンダーでは、ギルドハウス十日町に住んだり訪れたりした25名の記事を、2021年の12月1日から25日までのあいだに日めくりで読むことができます。 普段、あえて写真や動画を多用した情報発信を控えているので、せめて年末くらいはと思ってアド

            山奥で隠居の50歳。キャッシュレス決済で生活がもっと豊かになった話

            44歳のときに山奥の古民家へ移住し、かれこれ6年半。50歳になったわたしはついに《キャッシュレス決済》というものを使い始めました。 そもそも山奥に住んでいてキャッシュレス決済を便利だと思えるのか!?と半信半疑でしたが、わたしの生活の充足度をかなり高めるものだったのでnoteに書いてみようと思いました。 山奥で隠居の50歳がどんなふうにキャッシュレス決済を便利だと思ったのか、読んでいただけたら嬉しいです。 キャッシュレス決済を使い始めた経緯iPhoneの買い替えがそもそも

            44歳で隠居して6年半。50歳のいま思うこと

            10月下旬を迎え、肌寒い日が多くなってきました。もうじき味わえる紅葉の風景や柿の実が楽しみです。 さて、いまは薪ストーブの心地よいあたたかさを近くに感じながら、このnoteを書いています。 妻と1歳の息子はドライブに出かけ、ほかのみんなも外出中でそれぞれ自分たちの時間を過ごしています。なのでおうちにはわたしひとり。パチパチという薪の燃える音とともに静かなものです。 そんななか、とくに書きたい内容があったわけではないのですけど、なんとなく書き始めました。 わたしが立ち上

            50歳の隠居暮らし。「期待以上」ではなく「想定外」の暮らしを大切にしたい

            先日、50歳になりました。 その記念すべき誕生日祝いは、わたしが立ち上げた新しい住まいの形「ギルドハウス十日町」にて、今までと変わらずささやかに思い出深く、楽しく過ごすことができました。 とくに思い出深くて想定外だったのが、過去6年のあいだいっしょに暮らしたことのある元住人たちのビデオメッセージ。それを現住人がいつのまにか企画し、かき集め、サプライズで披露してくれたのでした。 あと、なにかと面倒なご時世のためにお祝いに行けなくてごめんなさい!というひとからすてきなバース

            どこでも働ける時代に「時は金なり」と「コワーキング」が曲解されることのないように。

            暑さのピークである今日このごろ。全国的な猛暑が続いていますね。わたしは山間の田舎に住んでいるので朝晩が涼しくて快適です。 さて、「時は金なり」という言葉があります。 もともとは1700年代に活躍したアメリカの政治家・科学者であるベンジャミン・フランクリンさんの言葉「Time is money」からきているそうです。 それが和訳されて「時は金なり」。つまりは、時間というものはお金と同様に貴重だから決して無駄にしてはいけないよ、という意味なのですけど。 なんだか変に曲解さ

            大都会の一極集中がどうにもならなければ、日常を分散化してみよう

            わたしが暮らしている新潟県。 平年よりも早く梅雨明けしました。 おかげで最近までジメジメしがちでしたが、今日はカラッと晴れて気温が30℃を超えそうです。 そんな今日このごろ、ふと 「大都会の一極集中がどうにもならなければ、日常を分散化してみるといいんだろうな」 と思いました。 わたしの住まい、その名も「ギルドハウス十日町」は山奥の限界集落にあるので虫が多いです。とくにジメジメする時期にはムカデが出てきます。 ところが、わたしのいる空間にはめったに出てきません。

            一人暮らしや実家から離れて何かを見つけたい!冒険の始まりの作法とは。

            わたしが立ち上げた新しい住まいの形「ギルドハウス十日町」。この6年間で国内・海外から延べ8,800人以上の訪問を受けました。 ギルドハウス十日町にやってくるのは、観光客ではなく、冒険者です。何かしらの事情で勇気ある一歩を踏み出し、ここで経験値をためたり仲間を得たりといった様々なきっかけを経て、次の場所へ旅立つ。そんな冒険者たちの拠り所になっています。 コロナ禍が一年以上続き、梅雨入りからの夏至が過ぎた今日このごろ、表題にあるような「一人暮らしや実家のストレスから離れたい」

            6年経ったギルドハウス十日町。なぜシェアハウスでもゲストハウスでもないのか

            雨の多い空模様。周辺では少しずつ田植えが進み、棚田の風景がますます美しいです。西日本だと半月くらい早く梅雨入りした地域があるようで、こちら新潟県十日町市(とおかまちし)もそろそろでしょうか。 さて、わたしが立ち上げた新しい住まいの形《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町》。2021年5月1日で6周年を迎えることができました。 まだ6年!もう6年!? 長かったような、あっという間だったような...。 死ぬまで楽しく暮らすために立ち上げたこの家には、これまで延べ8,800人

            『パリのすてきなおじさん』を読んで。

            最近、この本を読みました。 その名も『パリのすてきなおじさん』 (文と絵: 金井真紀、案内: 広岡裕児) 普段わたしはほとんど本を読まないのですが、せっかくの誕生日プレゼントということもあって手を付けたら止まらなくなり、あっというまに読了。 内容は、やさしい文章でとても読みやすく、それでいて深い、人間哲学のインタビュー集と言ったらいいのでしょうか。とにかく著者がパリで出会った“すてきなおじさん”がたくさん紹介されています。 これを誕生日にプレゼントされたとき、フランスの

            机とテーブルから暮らしを見つめる

            突然ですけど、「机」って何のためにあると思いますか? 勉強のため。 仕事をするところ。 それとも読書などの趣味を楽しむ場所? もしくは、いろんな物をしまっておくところ。 人それぞれ、いろんな使い方があるんでしょうね。 では、「テーブル」は何のためにあるんでしょう? 食事をするため。 みんなでおしゃべりをするところ。 会議をするところ。 それとも? わたしにとっての「机」は勉強と仕事をするところでした。 それもたいてい一人で。 そして、机にはいつもパソ

            ソーシャルな隠居の10年。わたしの受けた恩が、縁でつむがれていきますように

            以前、こんなnoteを書きました。 要するにわたしは恩を直接返すのが苦手という話。だから、まわりまわって別の形でつながる恩返しの連鎖をつくることが、恩返しの苦手なソーシャルな隠居の、いま出来る恩返しの仕方だと。 さて、2011年にわたしが会社を辞めてから10年が経ちます。 当時はとにかく働き方を変えたくて、Wi-Fiの使えるカフェを渡り歩いていたら、たまたまTwitterで「コワーキング」という言葉を知り、まだ数の少なかったコワーキングスペースを仕事の拠点にするようにな

            ソーシャルな隠居の、新しい春。

            2021年、あっという間に3月を迎えました。 記録的な大雪に見舞われながらも楽しく過ごした年越しがつい昨日のことのように思えます。 豪雪地帯ならではの、ほんとうに待望の春がもうすぐです。 そんな今日このごろ、わたしの日常には相変わらずいろんな変化が訪れています。 わたしが立ち上げた新しい住まいの形「ギルドハウス十日町」。そこで過去6年間、約80名と共同生活を営んできました。 そんな元住人のなかにはこれまでの働き方に区切りをつけ、なにやら新天地で暮らし始めたというメッ