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ギルドマスターが選ぶ、ギルドハウス十日町『2021年の10大ニュース』

みなさん、改めましてこんにちは。
住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」の設立者・ギルドマスターの西村 治久(ハルヒサ)です。

今回は、年末の恒例企画となった《アドベントカレンダー》のために、このnoteを書いています。

このアドベントカレンダーでは、ギルドハウス十日町に住んだり訪れたりした25名の記事を、2021年の12月1日から25日までのあいだに日めくりで読むことができます。

普段、あえて写真や動画を多用した情報発信を控えているので、せめて年末くらいはと思ってアドベントカレンダーを始めたのでした。それがもう6回目を数えるまでになったんですね。

ちなみに、過去の第1回~第5回は今回のカレンダーからリンクを張っていますので読んでいただけたらうれしいです。


さて、ギルドハウス十日町にとって2021年はどんな年だったのでしょうか。その一端を伝える第6回アドベントカレンダー、いよいよスタートです。

さっそくですが、初日である12月1日の分は、わたしが書きました。

題して(毎回同じですが)

ギルドマスターが選ぶ
ギルドハウス十日町
『2021年の10大ニュース』

です。

それでは、いってみましょう!


1. ギルド史上初の《人数制限》

実は去年の2020年の春から少しずつ制限を始めていたのですけど、それがうまく機能したと実感できたのは今年2021年でした。

人数制限の理由は新型コロナではなく、わたしの息子です。

ギルドハウス十日町では個人の影響力が大きく、一人いなくなったり加わったりすると生活に何かしらの刺激をもたらします。

そのなかで昨年の1月に生まれた息子が、わたしたちの日常に与えた影響というのは非常に大きかったです。

たとえば、息子を静かに寝かしつけようというときに、みんなが茶の間で談笑していたり、突然ふらっと新しい冒険者がやってきたりしたら、その場ですぐに察しあうことができるかというとなかなか難しいものです。

これは早めになんとかしないとわたし自身はもちろん、とくに妻のストレスになるんじゃないかと思いました。

そうして1年がかりでようやく《多くても6~7名の共同生活+短期滞在の冒険者》という日常に変えることができました。

ギルドハウス十日町はそのときどきにいる面々によって、この6年以上ものあいだ変化を続けてきました。今回は息子という存在によって、さらに充足感のある楽しい日常になったと思っています。おかげで元住人や冒険者たちにも好評です。

よかったらみなさんも遊びにいらしてくださいね。


2. レイアウトを大幅に変更!

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ギルドハウス十日町で過ごしたことのあるひとならば、これらの写真を見てだいぶレイアウトが変わったと感じるんじゃないでしょうか。

とくにギルドの端から端まで広々とした空間を一気に駆け抜けられるようになっているのが特長で、息子がのびのびと走り回っています。


3. 新しい薪ストーブを設置!

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ここはもともと冷蔵庫と電子レンジがあった場所なんです。そこを吹き抜けにしたことでキッチンを含むふたつの共有スペースを一台の薪ストーブで温められるようになりました。

とくに毎冬とても寒かったキッチンが憩いの場に大変身。しかも最近では椅子をたくさん出して、薪ストーブのぬくもりを感じながらみんなで鍋パーティーをしたんですよ。

この6年半でギルドハウス十日町はとっても温かい場所になりました。

ちなみに、この薪ストーブの設置にあたり、地元の方々にたいへんお世話になりました。その方からメッセージをいただいていますので、12月18日のアドベントカレンダーで公開します。どうぞお楽しみに!


4. ギルド史上最長!住人歴《4年》

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この女性はギルドハウス十日町にもう4年以上も暮らしています。

この6年半でいっしょに暮らした仲間は実に85名!それぞれ1ヶ月だったり1年だったり3年近くだったりしましたが、そのなかでも彼女はギルド史上最長となりました。いったいいつまで続くのでしょうか。

わたしとしては早く嫁に行ってほしい!と思う半面、いまやギルドになくてはならない存在で複雑な心境です。この写真のように息子を溺愛してくれていますし、4年以上もひとつ屋根の下で暮らしていると遠慮なくいろんなことを頼めたり、いろいろしてあげたくなるものですね。

そういえば、彼女が息子の面倒を見てくれるというので息子誕生後ひさしぶりに夫婦ふたりだけのランチに出かけられたりしました。ほんとうに感謝しています。いつもありがとう。これからもよろしくね。


5. わたしが50歳になりました

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ちょうど10年前の40歳のとき将来への不安にかられ思い切って会社員時代に終わりを告げ、いろいろあって3年以上も全国の交流の場を旅し、その集大成として立ち上げたギルドハウス十日町。

旅先で出会った方々やギルドに集うみなさんのおかげで、わたしの40代はとても幸せな10年間でした。

あらためて、ほんとうにありがとうございました。

そして迎えた50歳。これからの50代はどうなるのか。それはわかりませんが、少なくとも今この瞬間はとても幸せです。

わたしの誕生日は8月15日ということでお盆真っ最中にもかかわらず、みんなが祝ってくれました。住人のサプライズ企画で集まった元住人たちからのビデオメッセージには感動したものです。

あ、そうそう。わたしだけの部屋ができました。部屋の中には一人用のテントを張っていて、さらに同居住人おさがりの高級ふとんまでいただいたおかげで真冬並みの寒さでも暖かく眠ることができます。

もともとは息子の成長に合わせて、寝相など気にせずのびのびと寝てほしいという想いから別の部屋を作ってみました。それと、日中わたしは育児に向き合っていることが多いので寝静まる深夜の時間帯に自分だけの時間を作ったことも理由のひとつ。

おかげで冒険者と深夜に語り合うことも楽しくなりました。

わたしの50代のはじまり。今回のアドベントカレンダーのようにさっそくいろいろな変化があって退屈しません。

あと、最近たまに一人散歩をするようになりました。きっかけは次の10大ニュースにあがっているキャッシュレス決済なのですけど。みなさんのところへふらっと行くかもしれません。その際はよろしくお願いします。

そして、よかったらこんな50歳に会いにいらしてくださいね。みなさんとお会いできるのを楽しみにしています。


6. ギルドハウス十日町のデジタル化!

このnoteにあるように、わたしは50歳にしてキャッシュレス決済を使い始めました。山奥で暮らしていてもこんなに便利なんだなと感心しました。

妻も育児に忙しい日々を送っていますし、デジタル化によって煩わしい家事の効率化を図るのに良い機会だと思いました。

まずはギルドの家計管理を一新。わたしと妻と息子だけでなく、いっしょに暮らしている住人たちにも還元できるようにしていくつもりです。

家事以外にもいくつか試している/これから試そうと思っているデジタル化がありますが、それらはいずれnoteに書くかもしれませんね。


7. 女子大生と暮らすことが増えた

2021年、ギルドハウス十日町でとくに目立ったのが女子大生です。

どこにいてもオンラインで授業が受けられ、かといって海外留学にも行けないので一人暮らしや実家暮らしよりもギルドハウス十日町に来たほうが楽しいのでしょうか。

というわけで女子大生が例年以上にたくさんやってきたり共に暮らしてきました。

そのうちの何人かが今回のアドベントカレンダーに記事を寄せてくれるそうなのでどんなギルド体験記を書いてくれるのか楽しみです。

わたしは彼女たちからたくさんの学びを得ました。そして、多くの楽しい時間を過ごすことができました。感謝ですね。

余談ですが、過去6年半のあいだギルドハウス十日町では圧倒的に女性が多くやってきました。いっしょに暮らしたなかでも多いのは断然女性の方なんですよ。


8. スタートアップ!

世に言う「スタートアップ」とは、たとえば革新的なことで急成長するベンチャー企業のようなイメージで語られることが多く、ほとんどのひとにとっては自身で立ち上げようとはしないものかもしれません。

ですが、わたしにとってのスタートアップはもっと身近なものであることが多いです。

しかも必ずしも「起業して雇用して税金を納めて社会貢献」しなければならないことでもありません。

わたしにとってのスタートアップとは「勇気を出して立ち上がり、何かに一歩を踏み出すこと」でもあります。

ギルドハウス十日町に集まってくるのは、観光客でも旅人でもありません。みんな冒険者です。

2021年では、コロナ禍が1年以上~2年近く続いたこともあり、いろんな意味で行動の制限が多かったと思います。ですが、そんな状況だからこそ一歩を踏み出した冒険者がたくさんいたように感じました。

さいわい息子が生まれ人数制限をしたおかげで、わたしは一人ひとりの冒険者と今まで以上に向き合うことができたと思っています。

そんなわたしが見た冒険者たちは、みんなそれぞれのスタートアップをしていました。そして、わたしもいろんな勇気をもらいました。

ちょうど10年前の2011年。東日本大震災をきっかけにスタートアップしたひとたちを、3年以上も全国を旅しながらギルドハウス十日町を設立したわたしもたくさん見てきました。

これからの10年も、おそらくきっと、そんなひとたちがたくさん生まれるのではないかと期待しています。そしてそのなかにきっと、ギルドハウス十日町にやってきた冒険者たちがいることでしょう。

社会や世界を変えるには、まず自分の身近な《日常》から。世界を変えたのはいつも初めは個人であったはずです。ミクロがマクロを変える。そんな冒険者たちをこれからもわたしはギルドハウス十日町で陰ながら応援していこうと思っています。



9. 防御力が上がった!

みんなワクチン接種を2回したとか、薪ストーブで温かくなったとか、前回の記録的な大雪にもかかわらず春を迎えられて自信がついたとか、家計をデジタル化したり家具をいろいろ新しくしたことで生活の質が向上したとか、4年以上もいっしょに暮らす住人が生まれたとか、ほかにもいろいろあるんですけど2021年のギルドハウス十日町は《防御力》がとても上がったなあと言えるかもしれません。

とはいえ、そんななかでも冒険者一人ひとりが殻をむくように攻撃力を高めて思い切って自分らしく過ごさなければギルドの恩恵を得られないようになっているのは相変わらずギルドなのだなと感じます。

みんなの勇気が、毎年ギルドを大きく変えていってくれます。わたしもそれに影響されて、毎年いろんな挑戦をしていけます。


10. 2022年のギルドはどうなる?

さてさて、ギルドハウス十日町はこのコロナ禍にあっても、相変わらずの《新しい日常》を営んでいます。

あれこれ先々を考えず《今》を楽しみ、あえて余白をたくさん作った暮らしに、たくさんの《まさか》な出来事が入り込んでくる日常を、です。

なぜなら、キャリアや生き方を決めるうえで、机上の計画よりも行動や好奇心・冒険心を伴う《まさか》の偶発性が多くを占めるから。

それがわたしの、そしてギルドハウス十日町の未来志向の行動の仕方です。

そんなギルドハウス十日町の2022年を予想することは困難ですが、ひとつ試したいことがあります。

それはギルドハウス十日町における共同生活の部分を大幅にアップデートすることです。

これまでどおり短期滞在の冒険者を受け入れていきますが、いっしょに共同生活を営むことに関してはいろいろ思うところがあり大改革の予定です。

もしかしたら共同生活そのものが無くなるかも!?

いずれにしても宿でもシェアハウスでもないギルドハウス十日町ならではの新しい生活になります。2022年になりましたら新住人の募集を再開しますので、ご興味ありましたら元日からの応募をお待ちしています。


それでは。
また1年、ギルドに集うみんなと楽しく暮らしていけますように。

そしてここまで読んでいただいたすべてのみなさんに感謝します。

ありがとうございます。
よいお年をお迎えください。

よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。