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限界集落に若い二人がやってきた。

今回の記事はギルドハウス十日町のアドベントカレンダーのために地元の住民・重野良一さんが執筆してくださった文章を転記したものです。

昭和35年頃から、日本の経済が大きく変ってきました。好景気にわき、若者は都会にあこがれ村をはなれます。

仕事も有り賃金も上がり、道路も広く舗装されてきます。集落にはいつしか老人しかいなくなってきました。

1軒、また1軒と村をはなれ、ここ津池も例外ではありません。どこの集落も過疎化が進み、限界集落となったのです。


6年ごろ空き家になった家に都会から若い人が住みはじめたのです。

私はもうすこし奥の大池部落出身です。農業なので、ここ津池を通るのです。気になってました。

都会から来て、冬にびっくりして、にげだすんだろうな。町とはちがう雪深い所なのです。


1年がすぎ、まだいてくれています。

5年前、テレビで放映されてるのを見たのです。はじめて、西村さんを知ったのです。ギルドハウス十日町の主人であることがわかったのです。

いつも若いかたがたが出入りし、たのしそうなのです。


おどろいたのは神社、集会所、美佐島駅の掃除をいつもおこなっているのです。その他、年に5回はあるでしょうか。美佐島地区の人達で合同でおこなう大規模な奉仕作業にも参加します。

地域の人達からたよりにされています。とても良いことです。


やがて二人は結婚され、多くの方々から祝福を受けました。

雪におどろき、地域にとけこめるだろうか?いまでは、いらない心配をしてたのがはずかしくなります。


あるとき、ギルドさんの前を通りがかった時、掃除用具を持ち歩く3人に声をかけました。これから、神社、集会所の掃除に行く所だと聞き、みなさんの役にたてればと美佐島駅の掃除も定期的におこなっているとの事。

なおさら夫婦の人柄の良さ、笑顔、温厚で穏やかで、若い人達のよき相談あいて、めんどう見のよさ。気に入りました。


令和1年6月、大池で花しょうぶ3場所で800株くらい育ててる作業中に、1人の女性が声を、かけてくれました。美術館見学のあとです。

とうしゅうちゃんで、ギルドさんにおせわになってます、との事。

お話がはずみ
「この先に私の別荘があるから、こんどお友達ときてね」
が、はじまりです。

数日後、4人できてくれたのです。

もえちゃんの車で、とうしゅうちゃん、やまがみさん、くぼんぬさん、その後いろんな人がきてくれてます。正月におおくにさん、しらはまさん、女子大生もいます。

ときどき食事会、お泊り会をするようになりました。私もお友達が、できてうれしいです。


ギルドさんにも行くようになり、西村さんご夫妻と、お話ができるようになったのです。親近感がわきました。

ときどき、およばれもするようになりました。


家の前に積んである木材を薪にする話もするようになったのです。

5月の連休あけから木材をチェンソーで切断しての薪づくりです。薪割機をはこぶため西村さんも、私の家にきてくれたのです。

薪ストーブに興味をもたれたらしくギルドにも設置したいので、業者さんを紹介してもらいないだろうか、の相談されてました。

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ギルドさんの所で薪割りです。

割った薪を秋まで積んで乾燥させます。

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7月、大池でのバーベキューです。

西村さんご夫妻、はるまちゃん、肉、ビール持参の樋口さん、当日、お誕生日のマーリンちゃんと自分です。カニがおいしかったです。


8月中で定年退職したので、大地の芸術祭めぐりです。ドライバーのシャトルさんと温泉にもつれていってもらいました。

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大池にも、私の三味線とギターでのコラボのくぼんぬさん、めんどう見のいい、もえちゃん、カンちゃん、さおりん、アンナちゃん、お友達もたくさんできました。

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ストーブの設置の事を思いだし、私が工事をうけました。場所の確認、寸法とり、設計です。材料の買い出し、阿部さんと二人で10月15日ストーブ設置終りました。

暖かいと思います。私にもできる仕事が有ればおてつだい、したいと思ってます。


最後になりましたが、令和2年1月、赤ちゃん誕生です。「はるま」ちゃんです。とても、かわいいのです。

津池には実に40年ぶりの赤ちゃんで皆様を幸せの、大きな輪で、やさしく包んでくれます。

私もギルドさんとはご縁ができたのでときどき、各行事におよばれします。

若い人達と交流しながら、はるまちゃんに会うのも、たのしみなのです。


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