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どこでも働ける時代に「時は金なり」と「コワーキング」が曲解されることのないように。

暑さのピークである今日このごろ。全国的な猛暑が続いていますね。わたしは山間の田舎に住んでいるので朝晩が涼しくて快適です。


さて、「時は金なり」という言葉があります。

もともとは1700年代に活躍したアメリカの政治家・科学者であるベンジャミン・フランクリンさんの言葉「Time is money」からきているそうです。

それが和訳されて「時は金なり」。つまりは、時間というものはお金と同様に貴重だから決して無駄にしてはいけないよ、という意味なのですけど。

なんだか変に曲解されて「わたしの時間でお金を稼がないと」みたいな風潮が強くなりすぎることに違和感を覚えます。


もちろん、そのひとが誰かのために費やした時間への対価はきちんと得られるべきだと思っています。

そして、どこでも働ける環境が持てるのは良いことだと思います。わたしは2011年から3年以上も全国のコワーキングスペースを旅しながら働いてきました。いまやそのコワーキングスペースは急増し、テレワーク、リモートワーク、ワーケーションなんていう言葉も認知され始めています。

そんな変化がどんどん進んでいったとき、果たして「わたしの時間でお金を稼がないと」みたいな風潮がどれほど強くなってしまうのか。

なんだか怖いような気がしています。


要は、ひとと会って話すのにいきなり金銭を要求することなく、まずは会って話してみて、いろんなおもしろいことが日本中・世界中どこでもどんどん生まれていってほしいなということです。

また、もしも仕事の忙しさだったり今の日常に嫌気が差して他の地域にやってきたのなら、いきなりお金を稼ぐ必要に迫られることなくまずはのんびりと。そんな人生の余白がどこでも得られる時代であってほしいな。


対価はきちんと得られるべきだけど、と同様に貴重な時間もちゃんと得られるべきです。生きるためにお金を稼ぐために自分の時間の大半を犠牲とすることのないように。

そして、ゆとりある自分の時間から生まれる想定外の出来事によって人生が楽しくなってほしい。そんな働き方の変化がどこにおいてもどんどん進めばいいなと思います。


猛暑が続く今日このごろ。
もうすぐ8月9日を迎えます。

この日、日本では長崎原爆のイメージが強いと思いますが、わたしにとってはまた違った特別な日でもあります。

それは「世界コワーキングデー」。
International Coworking Day.

コワーキングという言葉を変に和訳せず曲解せず、世界中どこでも通用するようそのままの言葉で日本に普及させていった当時のパイオニアたちの想いと願い。

田舎とか都会とか関係なく世界中どこでも働けて、各地の風土・人々の魅力をゆとりある時間のなかで享受しながら仲間意識とコミュニティを持っていろんな出会いから共感と展開を生んでいく。

2005年に生まれたコワーキング。今年2021年で16年を迎えるわけですが、わたしは2011年にその言葉と出会ったのでちょうど10年。コワーキングがくれた各地での貴重な時間からわたしの人生が変わりました。

そして自分らしくいられる日常が誰かの価値にもなるような時間をたくさん取り戻すことができました。

これからも日常的にコワーキングを取り入れ、日本中・世界中いろんな冒険者たちといっしょに人生を楽しくしていきたいと思います。


あ、もちろん熱中症に気をつけながら。
どこで誰と、あなたはどんなふうに涼しく過ごしますか。

よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。