ソーシャルな隠居をしている理由。

ソーシャルな隠居をしている理由。

このnoteで何度も言うようですけど。

自分はもう40代で隠居生活に入っています。

働かなくても、それでも世間と隔絶されることなく、よりご縁が広がる生活によって、死ぬまで楽しく暮らしていきたい。

3年以上も全国の交流の場を旅するうちにそんな思いにたどりつきました。そして、その思いを実現させるため、旅で得られた見聞の集大成として《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》を立ち上げ、同時に44歳でセミリタイア。かれこれ1年半が経ちました。

ギルドハウス十日町では、共同生活をしている10人前後で生活費を出しあい、ひとつの家計を維持しています。お店でも宿でもありません。事業ではなく、非営利。あくまで住まいであり、じぶんちという姿勢を貫(つらぬ)いています。

そのじぶんちで、住まいを開放して交流空間とする《住み開き》という概念に《100個以上の仕掛け》をのせて発信したところ、山奥の限界集落で特別豪雪地帯にもかかわらず、国内外から年間3,000人以上の訪問を受けるまでになりました。

これまで20年近くIT業界で働いてきた経歴を持つ人のやっていることとは無縁のように思われるかもしれませんが、かえってその経験を情報発信などに活かせています。

そんな感じで、ふだんはギルドハウス十日町で暮らすことが仕事のような、《1割の計画性をもって9割の偶発的な出来事をひきおこす》自分の場づくりを展開することがライフワークと言っていいでしょう。

以来、ゆるやかながらも、にぎやかで刺激的な毎日。核家族と違って大黒柱がひとりせわしくお金を稼ぐ必要もないですし、ここに集うみんなで支えあっているので、自分は隠居生活に入ることができました。隠居ですから毎日が休日みたいなものです。

そんななか、最近、政府が打ち出した「働き方改革」の記事を毎日のように目にします。それに伴ってか週休3日を実現しようとする企業の取り組みや、週休5日を目指している個人事業主のツイートが目に飛び込んできたり。大手広告代理店での過労自殺が大々的に報じられたのも記憶に新しいところです。

ギルドハウス十日町にも、そうした事柄とは当たらずとも遠からずの情報を運んでくる人たちがたくさん来ています。 また、自らもときどき旅に出ては現場を体験するようにしています。

そうして得られている情報が、自分の生き方を変えようとした転機である2011年の、そのとき以上の潮流の変化を感じさせます。

2011年に起きた東日本大震災。そのころ日々流れる時事ニュースがどれも将来を不安にさせるもののように感じました。一方で、SNSや情報端末(とくにiPhoneやiPad)の普及によって個人でもいろんなアクションを拡散させる可能性も広がっていったように思えました。

そこで、いろいろ悩んだ末、会社に依存せず個人で生きていく力を身につけようと、自分はフリーランスとして3年以上も全国を旅しながら活動するようになったわけです。そうして2015年5月、住まいでもあり、自分なりに時代の変化に対応する場「ギルドハウス十日町」を作るに至りました。

年金や介護保険制度改正などに伴う時代の変化がますます痛切に感じられるようになるなか、このままだと老後も仕方なく働かなければならなくなるのか。どうせ働くなら楽しくやりたいけど、できれば死ぬ間際まで無理して働かなくて済む方法はないか。わざわざ若いうちから老後のための貯金や社外人脈を作るとかではなく、コミュニティを自ら作り、広げる方向ではどうか。これからの自己防衛手段、豊かな生き方、そのための住まいとはどうあるべきか?

全国各地で新しいコミュニティの場やシェアリングスペースが立ち上がっていると思うなかで、あくまで自分ごととして、個人の住まいという姿勢で。無理なく自然体で。

とにかくいまはイメージ通りというか、想定以上にゆるやかながらも刺激的に暮らせています。

「備えあれば憂いなし。」

自分がこんな隠居をしている理由は、ただ漫然と怠惰な暮らしをしたいわけではなく、自分の将来を見据えているからこそなんです。

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西村 治久《ソーシャルな隠居》

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40代で隠居に。 住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」ギルドマスター。