「40代からの人体の取扱説明書」を理解しよう(41)P.92~93
毎週水曜日は、Newton「40代からの人体の取扱説明書」を理解するシリーズを配信しています。
第41回は、「自殺と鬱」(40代からの体の病気編)を読み解いていきます。
中高年死因第2位の「自殺と鬱」の関係
⇧の表は厚労省からリリースされている、「令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」です。
本書では、2019年のデータを元に記載がありましたが、順位の変動もないため、最新データを添付いたしました。
令和2年における自殺の概要
「令和3年版自殺対策白書」記載の自殺統計によると、令和2年の自殺者数は2万1,081人で、前年に比べ912人(4.5%)増加したようです。
性別では、男性が多く(1万4,055人、66.7%)、年齢別では多い順に40歳代、50歳代、70歳代、60歳代となっています。
原因・動機別の状況では、原因・動機特定者は1万5,127人(71.8%)で、うち健康問題(10,195人)が最も多く、次いで経済・生活問題(3,216人)、家庭問題(3,128人)、勤務問題(1,918人)の順になります。
本書では、自殺の原因にも触れていましたが、コレについては統計資料が見つけられませんでしたので、本書を参考にしました⇩。
鬱になるキッカケは他にもある
先程のデータでは、1位はいずれも「精神的病気の悩み(鬱)」でしたが、キッカケとなったものは、2~3位の「人間関係や経済問題」である可能性は捨てきれないと記載されていました。
そして、それらに加え「アルコール依存症」「ギャンブル依存症」「孤立」の存在についても触れられていました。
少し前になりますが、ダチョウ倶楽部の上島氏が61歳という若さで亡くなられたという報道とともに「悩み相談窓口」の案内が流れたのが印象的でした。
統計的には、40~50代は悩みの解決法の1つに自殺を選ぶ傾向にあります。
しかし専門家の先生は、「孤立」を防ぐことが解決法なんだと教えてくれています。
「悩んだ時、孤独感を感じた時は、専門家に相談することが大切なのだ」と今回感じました。
電話相談窓口
厚生労働省のHPに記載されている、電話相談窓口より転記しました。
いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)
「死にたい」「消えたい」「生きることに疲れた」など、あなたのそんな気持ちを専門の相談員が受け止め、あなたの状況を一緒に整理し、必要な支援策などについて一緒に考えます。
電話番号:0120-061-338(フリーダイヤル・無料)
実施日時:
月・木曜日 00:00~24:00
火・水・金・土・日曜日 8:00~24:00
HP: #いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)
よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
※ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)。
電話番号:0120-279-338(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226(フリーダイヤル・無料)
実施日時:24時間対応
HP:よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
各地の窓口は全国いのちの電話一覧からご覧になれます。
電話番号:0120-783-556(フリーダイヤル・無料)
実施日時:
毎日16~21時まで
毎月10日午前8時~翌日午前8時まで
※IP電話(アプリケーション間の無料通話を除く)からは03-6634-7830(通話料有料)におかけ下さい(毎月10日午前8時から翌日午前8時まで)。
0570-783-556(ナビダイヤル)
午前10時から午後10時まで、ナビダイヤル受付センターに順次おつなぎします。
※IP電話からのご利用はできません。固定電話または携帯電話からご利用ください。
HP:いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
電話番号:0570-064-556(ナビダイヤル)
相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。(一覧はこちら)
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