治療家の心得57【知識ではなく、経験をシェアする】
今回は、患者教育が上手くいかない方へのアドバイスです。
患者さんへの「運動指導・食事のアドバイス」など、セラピストの仕事は施術以外の分野にも及びます。
それらの知識はとても貴重で、学ぶまでに多くの時間を費やしたことだと思います。
しかし、多くの知識を有しているものの、それらを実行した経験がある先生はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
どんな分野でも、他人が信用し従ってくれるのは、口先だけでなく実際に実行した経験がある人です。
ココで大切なのは、経験であり結果ではありません。
例えば、「私も実際やってみたよ。私には効果がなかったけど、△△さんのような人は効果が出やすいと思うわ。」でもいいんです。
状況を把握している先生が、経験を元に自分に合っている方法を提案してくれたら、「やってみよう」という気持ちが強くなります。
私は、これが「患者さんに寄り添う」ということではないかと思っています。
施術はオーダーメイドなのに、指導は汎用品では、バランスが悪いですよね。
来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた
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