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≪目次≫激化する宣伝・情報戦 日本は〝アジアの砦〟を自覚せよ

 猛烈なスピードで発達し、世界中の人々にとって欠かせない存在となったソーシャルネットワーキングサービス(SNS)。利用者の誰もが多種多様かつ膨大な「情報」にタイムリーにアクセスできるだけでなく、望みさえすれば不特定多数の相手に自らの主張や思いを発信できる。一国を率いる指導者までもがSNSを駆使して大衆に訴える。そんな光景も珍しくない時代になった。
 受信や発信が容易になった分、多くの人にとって身近になったこの「情報」が、日本が欧米諸国と共有する普遍的価値の一つである「民主主義」に牙をむく事態も発生している。
 宣伝戦も活発だ。特に中国は自国の宣伝を世界各地で展開し、世論への浸透を目論む。孔子学院やメディアを通して仕掛けるその戦法は巧妙さを極めるが、日本の備えは十分とは言い難い。
 これからも日本が世界に対して存在感や影響力を発揮し、価値観を共有する国々にとって信頼に足る〝アジアの砦〟であり続けるためには、国民一人一人の危機意識の醸成と自国を守る体制の構築が急務だ。

[PART-1]
世界で強まる広報文化外交 日本はもっと存在感を示せ
https://note.com/wedge_op/n/n7dd3313456cb
文・渡辺 靖(慶應義塾大学環境情報学部教授)

[PART-2]
迫り来る脅威 ディスインフォメーションから国を守れ
https://note.com/wedge_op/n/nb1f08e53f368
文・桒原響子(日本国際問題研究所研究員)

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