見出し画像

二十四節気 「夏至」の香り

画像2

「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」 『暦便覧』

一年をかけて、地球が太陽の周りをゆっくりと航行していく過程で、北半球に浮かぶ日本列島の船上では、この日、太陽が最高に目をギラギラと光らせて睨みつけるため、昼間は最長となり、また逆に、夜は最短となるため、最も「寝不足」になる季節でもあります。
太陽が一番元気な季節、まさに眩しさに溢れる「夏」が「至」るわけです。

しかし、我々が乗船する日本列島と、睨みをきかせる太陽との間には、この時季、大きなグレーの帆布が掲げられます。
そのため、私たちは太陽の本当の強さを知らずに、夏の到来に気付かず、日常を過ごしてしまっているわけです。
梅露の水たまりで、微かに波立ち揺らめく夏の幻想こそが、「夏至」といったところでしょうか。

とはいえ、やはり太陽は黙っていません。
次第にその強さをまざまざと見せつけ、灰色を引きちぎって、本物の夏を引っ張り込むことになるのです。

画像1

☀ 「夏至」な季節の、お役立ちアロマテラピー ☁

ボンヤリとした生ぬるい梅天のお池にズッポリとはまり、スッキリとした夏の気配になかなか気付くことができないこの季節。
私たちはドロロンとした気分に、長らく浸されてしまうことになります。
時に、南の太平洋高気圧の勢力が弱く、北のオホーツク海高気圧が強い場合、冷たい雨の季節が長引く傾向があります<陰性型の梅雨>。
特に、このようなタイプでは、低温と過度な日照不足により、「うつ」状態が継続、悪化しがちです。
毎日の生活に、ほどよい明かりと安らぎのアロマを上手く取り込むことで、心に明るく香る太陽を昇らせてみてはいかがでしょうか。
今回は、灰色の雨雲と灰色のストレスにサンドイッチされる梅雨時の、ウェザーアロマ的メンタルケアをクローズアップしてみましょう。

☂ お天気アロマレシピ ❆

【梅霖ハートを優しく照らす、サンシャインフレグランス】
~アロマキャンドルの明かりと香りで、心と体を「晴々」リフレッシュ!~

[使用材料] 1個分
ミツロウ(精製<白色>) 100g
キャンドル用糸芯 1本
キャンドル型(紙コップなど) 1個
精油20滴以下 <ラバンサラ7滴・タンジェリン8滴>
✿ ラベンサラ ✿ 
(^_-)☆…梅雨空を吹き飛ばす爽風のような、ハーブ系のスッキリとしたクリアな香り。澱んだ気持ちをフィルターにかけ、前向きな気持ちにクリーニングしてくれる精油。
✿ タンジェリン ✿
(^_-)☆…まさに、ミカン色の太陽をイメージさせる、サッパリとした甘さが弾けるシトラスの香り。お天道さまの微笑みが、光のシャワーのように降り注ぎ、明るく元気にさせてくれる精油。

[作成手順]
① ミツロウをビーカーに入れ、湯煎にかけ完全に溶かす。
※ 自然原料のクレヨンを少量削って入れて着色すると、視覚的効果も促す。
② 割り箸で糸芯を挟み、型に固定したら、溶けたミツロウを流し込む。
③ 粗熱をとり、周囲が少し白濁してきたら精油を加え、すべて固まったら型から外す。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控える。
・体調がすぐれず、香りに敏感な時は使用を控える。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は、即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・火気の使用、及び火傷などには十分注意すること。
・適度な換気を心掛け、長時間の使用は控えること。
・色や香りの染みつき、汚れや変質に十分注意すること。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

※ 市丸数馬「お天気香るコラム」 バイオウェザーサービスより

#アロマ #天気 #季節 #コラム #健康 #気象病 #低気圧 #二十四節気 #写真 #香り #気象予報士 #アロマセラピスト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?