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二十四節気 「処暑」の香り

「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすればなり」 『暦便覧』

大爆走して、ぶっ飛ばしてきた“暑”気にも、ようやく目“処”が付いて、ゆっくりとフェードアウトを始めるころ、「処暑」。
ふと見上げると、青天井の一角では、暑苦しさで散らかった夏空を、サラサラと掃いて掃除したかのような跡を残す、ホウキ雲。
揺らめく夏の面影を残しつつも、絹雲の筆で滑らかに塗り替えられていく、処暑の空。
ときには、そんなさり気ない秋の入り口の浮雲に、暑さで少し疲れた心を委ねてみると、何だかちょっとだけ身体が軽くなるように感じられます。
ムンムンの熱気とギラギラの光線を、高く高く積み上げて作ったすべり台から、すりぬける涼風に髪を揺らしながら、緩やかに滑り降りていく季節が始まります。

処暑

☀ 「処暑」な季節の、お役立ちアロマテラピー ☁

ようやくヒステリックな“暑”さも峠を越え、下り坂に差し掛かろうかといった“処“の「処暑」ですが、昼間、太陽の力こぶから放たれるギラギラパワーは、いまだ健在です。
とはいえ、ふと気がつけば、お天道様の出番は確実に減っていて、お日様が眠い目をこする朝夕や、眠りについている晩には、心地良い涼風が頬をかすめるようになります。
昼間と夜間との気温差が、少しずつ大きくなり始めるこの時期。
油断して、うっかり寝冷えなどしないように気をつけたいですね。
夏場は暑くて寝苦しいため、シャワーだけという方も多かったかとは思いますが、これからの季節は湯船に浸かって温まり、代謝を高めて心身をリフレッシュしてから、ゆったりとした眠りについてはいかがでしょうか?
今回は寝冷えを予防し、スッキリとした気分で安眠できるようなアロマバスレシピをご提案します。

☂ お天気アロマレシピ ❆
【処暑の安らかアロマバス ~涼やかな夜へゆらりと沈む、安眠バスハニー~】

[使用材料] 【1回分】
ハチミツ 30ml
精油 3滴以下<ネロリ1滴・ラベンサラ2滴>
✿ ネロリ ✿ 
(^_-)☆…白くて柔らかい清楚なイメージで、ほのかな甘さを漂わすフローラルの香り。尖りがちな心を穏やかに鎮め、緩やかに静かな眠りへといざなってくれる精油。
✿ ラベンサラ ✿
(^_-)☆…キレのある、透き通るようなシャキッと感が癖になる、爽快なハーブ系の香り。夏バテ気味でくすみがちな心と身体を、スッキリときれいに洗濯してくれる精油。

[作成手順]
① ハチミツを入れたビーカーに、精油を垂らしてガラス棒でよくかき混ぜる。
② 浴槽に入れて、よく撹拌させる。
③ ハチミツと精油の成分が、優しく心身を包み込んでくれる。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控える。
・適度な換気を心掛け、長時間の使用は控える。
・精油原液が肌に付かないように注意する。(万が一ついた場合は、大量の水や湯で洗い流す。)
・よく混ぜてから入浴する。
・喘息や咳などがみられる場合は行わない。
・精油は目や口に入れない。
・湯で火傷をしないように注意する。
・水分補給を心がける。
・異常を感じた時は即使用を中止し、水や湯でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・浴槽などへの使用について問題はないか、念のため取扱い説明書などで確認しておく。
・浴室内における床などへの精油の使用について、変質などの恐れがある場合は行わない。
・光毒性の成分が精油に含有される場合、使用後は直射日光などの紫外線に当たらない。
・火気に注意する。
・色や香りの染みつき、汚れや変質などには十分注意する。
・創傷部位、炎症部位などへは使用しない。
・体調がすぐれず、香りに敏感な時は使用を控える。
・あらかじめパッチテストする。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

※ 市丸数馬「お天気香るコラム」 バイオウェザーサービスより

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