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二十四節気 「芒種」の香り

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「芒ある穀類、稼種する時なり」 『暦便覧』

「芒(ノギ)」」というのは、麦や稲などの穂先についている実の先端部分に、尖って生える針状の突起のようなものを指していいます。
一方、「種」については、種まきの時期であることを意味しています。
つまりは、芒のある植物である稲を植える頃、もしくは、同じく芒のある麦が収穫時期を向かえ、変わって稲を植える頃であることを表しているわけです。

熟麦の大きなうねりが穏やかに静まりゆき、生まれ変わった田湖には、ちびっ子の稲たちが綺麗に整列して、可愛らしく行進を始めます。
やがて、水鏡が煌めく大地に腰を据えた小稲たちは、空を見上げて天露に祈りをささげ、風のささやきにユラユラと揺られながら、潤いの季節を静かにじっと待ちます。
やがて、その祈りは天高くまで届き、頬に落ちる命の一滴。

これこそが「芒種」が見せる、美しき自然の営みです。

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☀ 「芒種」な季節の、お役立ちアロマテラピー ☁

乱反射して生まれるキラキラを敷き詰めたシーツの上で、
柔らかくフワフワと風になびいているグリーンのファー。
かっこいい「芒」に憧れながら、
若稲たちは、煌めく希望を詰め込んだカプセルを、天つ御空に捧げます。

豊かな実りのために必要な潤いを、神様に祈る季節です。

今回は、そんな祈りを捧げる若稲たちの、
瑞々しさ溢れるグリーンが、シュルリラと走り抜ける爽快さに、
力強く真っ直ぐに生きていこうとする決意にも似た、
ちょっぴりシャープでキリリとした苦みを利かせて、
6月のアロマをイメージしてみました。

ウェザーアロマセラピストがお薦めする、季節のイメージフレグランスコレクションを、どうぞお楽しみください。

☂ お天気アロマレシピ ❆
~ 天つ御空に込める、萌黄の祈り <6月のイメージフレグランス> ~

[使用材料]
アロマライト 1機
精油 <メリッサ1滴・ローズマリー1滴・グレープフルーツ1滴>
※滴数は各機器の取扱い説明書に準ずる。
✿ メリッサ ✿ 
(^_-)☆…爽やかで眩しい笑顔を振りまくように、初夏から夏にかけて生き生きと葉を広げるハーブ。フレッシュなハーブの香りの中に、ほのかなレモン香を漂わせるため、「レモンバーム」とも呼ばれる精油。
✿ ローズマリー ✿
(^_-)☆…初夏を思わせる、スッキリとした清涼感溢れるハーブの香り。学名の「Rosmarinus」は、「海の雫」を意味するといわれるように、どこか透明感溢れる潤いも感じる精油。
✿ グレープフルーツ ✿
(^_-)☆…サンサンと降り注ぐ初夏の太陽のような、スッキリとした感じが特徴的なシトラスの香り。内ポケットに忍ばせるオシャレな苦み香が、ちょっぴり癖になる精油。

[作成手順]
①アロマライトをセットし、上皿に精油を垂らす。
②電源を入れ、ライトを点灯させて、精油を温める。
③香りを拡散させるとともに、ライト(光の色や質感)による視覚的な癒し効果にも期待できる。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・適度な換気を心掛け、長時間使用は控えること。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

※ 市丸数馬「お天気香るコラム」 バイオウェザーサービスより

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