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二十四節気 「立夏」の香り

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「夏の立つがゆへなり」 『暦便覧』

それは光の噴水が空高く腕を掲げる季節。

若葉の上をルラルラと転がり踊る太陽の欠片。
時おり、その小さな手の平からこぼれ落ちて、砕け散る光のしぶきに、
私たちはシュワシュワと目を細めます。
やがて、散らばった光の粒たちは、キラキラに満ちた輝く絨毯となって、
真っ直ぐに夏の核心へと繋がるのです。

そして、次第に高まる命の合唱。
空の彼方にまで響き渡ると、エネルギーの雨を大地に注ぎます。
そんな雫を浴びれば、何だか不思議と力がムワムワと湧いてくるのです。
ワクワクする心が走り始めたら、輝く扉の向こう側へ、
立ち上がる夏の姿を探しに出かけましょう。

夏への扉を開くドアノブこそが、この『立夏』なのです。

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☀ 「立夏」な季節の、お役立ちアロマテラピー ☁

夏は光が炸裂する季節。
これから夏至をピークに、一年で最も光が湧き出す時季です。
しかし、ちょうど夏至の前後は、空がグレーのシーツで覆われて光が閉ざされる梅雨の頃。
つまり、これから秋を向かえるまでの期間において、
まさに今が、最も光に満たされる時季といえるのです。

よって、紫外線の危険性も非常に高まるわけです。
暑い夏は、まだ少し遠いため油断したり、
皮膚も強い紫外線に慣れていないということもあって、
お肌には特に注意が必要なシーズンになります。

実はアロマテラピーを行うにあたり、
この光いわゆる紫外線に対して、注意すべきポイントが存在します。
それが“光毒性”と呼ばれる性質です。
いわゆる紫外線によるアレルギー反応です。
アロマテラピーで使用する精油の中には、
トリートメントオイルなどとして肌に塗布した状態で、
日光などの強い紫外線に当たった場合、
シミや皮膚の炎症などを引き起こす恐れがあるものがあります。

今回は、そんな光毒性をもつ精油に注目しながら、レシピをご紹介しましょう。

☂ お天気アロマレシピ ❆
~ 光の季節のアロマテラピートリートメント ~

!! 光毒性を持つ精油 !!
【ベルガモット・レモン・グレープフルーツ・ライム・マンダリン・タンジェリン・ユズ・プチグレンなど】
※ただし、『FCF<フロクマリンフリー>』、『BGF<ベルガプテンフリー>』などの表示がある精油は、光毒性の原因成分を除去しているため使用可能。

[使用材料]
ベルガモットFCF精油 3滴 ・ ゼラニウム精油 2滴 ・ ホホバオイル 25ml
✿ ベルガモットFCF ✿
(^_-)☆…シトラス系のフルーティーな表情の中にも、スッキリとした爽やかさを隠し持つ香り。光毒性の原因成分である“フロクマリン”を除去しており、外出前のトリートメントなどにも適する精油。
✿ ゼラニウム ✿
(^_-)☆…ローズ似の甘さを漂わせる、光の季節にピッタリな明るく幸せを呼ぶ香り。日差しが次第に強くなるこの時季、皮脂分泌の調整や軽い日焼けによる炎症緩和にも活躍してくれる精油。

[作成手順]
① ホホバオイルをビーカーに入れて計量する。
② 精油を加え、ガラス棒などでよくかき混ぜる。
③ ラベル(日付やレシピなどを記入)を貼ったガラス遮光瓶へ移す。
※適量を手に取り、手足に薄く伸ばして馴染ませながら使用する。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・適量を手に取り、手足に薄く伸ばして馴染ませる。
・敏感な部分へ塗布する場合、あらかじめ少量で試めすこと。
・炎症がある部位には使用しない。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止し、水でよく洗い流す。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・衣服などへの色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
・高温多湿を避けた冷暗所で保存。使用期限は1ケ月程度。
・適宜、換気を行いながら作業する。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

※ 市丸数馬「お天気香るコラム」 バイオウェザーサービスより

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