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二十四節気 「白露」の香り

「陰気ようやく重なりて露にごりて白色となればなり」 『暦便覧』

夏の思い出をいっぱい詰め込んだハートのラッピングバッグを、煌めく“露”のリボンで結び、ようやく落ち着きを取り戻す空に、“白”いため息を1つこぼす「白露」の光景。
ヒンヤリとした空気に甘噛みされて、ふと気が付くと…。
季節を覗く小窓から吹き込んでいる隙間風。
息を潜めながら静かに窓を開けてみると、そこには新たな旬の風景が控えめに香ります。
大地の息づかいに合わせてゆっくりと呼吸する、安らかなススキ野原。
ジンワリと地平線に染み入る、アキアカネ色のセンチメンタル空。
赤、桃、白、黄色…、撒き散らかしたオシロイバナのマーブルチョコレート。
やがて、夜天を覗き込む、ちょっぴり太ったムーンフェイス。
そんな全てを、“白い露”が涼やかに、そして優しく濡らします。

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☀ 「白露」な季節の、お役立ちアロマテラピー ☁

暮れゆく夏と昇りゆく秋が、そろそろ別れのハイタッチを交わす時。
日本付近では、大きく膨らませた“蒸し暑い”夏の「太平洋高気圧」が、ゆっくりとしぼみ始め、変わって、偏西風の川に乗り“ヒンヤリ爽やかな”秋の「移動性高気圧」が、大陸からどんぶらこと流れつくようになります。
この性質の違う2つの高気圧が南北でぶつかると、そこににゅるりんと秋雨前線が登場します。
しばらくの間、フラフラ、ブラブラ、プラプラと漂います。

実は、この秋雨前線が日本列島の北側でフラフラするか、南側でブラブラするか、真上でプラプラするかによって大きく天気が変わります。
“涼乾”な晴れであったり<前線の北側>、“暑湿”な晴れになったり<前線の南側>、しとしと長雨をもたらしたり<前線付近>するのです。
時には台風にそそのかされて、前線が刺激されると、豪雨をもたらすことも。

そんなジェットコースターのような季節、カラフルな空模様の下では、やはり心と体もフラフラしがち。
様々な不調が降り注ぎますが、特徴的なのは大きな湿度変化と気温変化に伴う、免疫力の低下などを起因とする体調不良です。
今回はその辺りに注目して、お天気アロマをお届けします。

☂ お天気アロマレシピ ❆
【白露の救世主ディフューザー ~かきむしられる心身を、バリバリバリアー~】

[使用材料] 
ディフューザー 1機
精油 <レモン2滴・サイプレス2滴> ※滴数は各機器の取扱説明書に準ずる。
✿ レモン ✿ 
(^_-)☆…目の覚めるような新鮮さが冴えわたるシトラスの香り。真っ直ぐに放たれる一筋の光のように、しっかりと前を見据える勇気を与えてくれる精油。殺菌力や免疫力を高める作用で、感染症の予防にも力を貸してくれる。
✿ サイプレス ✿
(^_-)☆…思わず立ち止まって深呼吸したくなるような、シャキッとしたフレッシュ感に満ちる森林の香り。翻弄される心身を、しっかり引き締めて冷静さを取り戻し、前向きな新しい一歩を踏み出させてくれる精油。抗菌作用にも期待。

[作成手順]
① ディフューザーをセットして、精油を垂らす。※使用法は各機器の取扱説明書に準ずる。
② 空間に精油の香りを拡散させる。
③ 香りの空間に身を浸して、心と身体を元気にリセット。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控えること。
・色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・適度な換気を心掛け、長時間使用は控えること。
・体調がすぐれず、香りに敏感な時は使用を控える。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

※ 市丸数馬「お天気香るコラム」 バイオウェザーサービスより

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