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「行動計画を見直す」という行動

皆さん、こんにちは。
鹿児島のフリーランスのキャリアコンサルタントの和山です。

久しぶりに、最近読んでいる本のお話でも…。

最近は法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授の「今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略」という本を拝読しています。

田中先生は社会学、都市地域社会学、社会調査論を専門とされており、キャリアについてもプロティアンキャリアに関する研究・書籍も発表されています。
先日、Youtubeを見ていたところたまたま先生が出演されている動画を拝見したことをきっかけに、興味を持って読み始めました。
内容については、自分でも何とかしたいくらいに本を読むのが遅いので、まだすべては読み切っていないのですが、それでも序盤から考えさせられる内容が続きます。
その中でも、私が今のところ最も印象に残っているのが、第一章のタイトルでもあるのですが、

「あなたに足りないのは『キャリア戦略』だ!」

以下は、私のメモの一部です。

・キャリアを考える上で、大切なのは結果よりもプロセス(戦略)。
・企業の経営戦略や事業戦略については日々、言葉が飛び交うのに対し、個人のキャリア戦略については語られていない。
・経営や事業については中長期で綿密に設計を行い、過程(プロセス)にフォーカスしているのに、キャリアは偶然の産物であると言われ、結果だけで判断されている。
・仕事の満足度が低い人はキャリアの結果に執着し、満足度が高い人はプロセスを大切にする。
・これらを踏まえて「過去(これまでの経験)を受け入れ」、「現在(今置かれている目の前の状況)を客観的に捉え」、「未来(これからどうなりたいか)を構想する」ことが必要になる。
→ただし、計画を立てても予測不可能なことは起こる。その為、「一度決めた計画を遵守する」というわけではなく、中長期的な計画を念頭に置きながらも、目の前の状況や環境にその都度、フィットさせていく(目の前の偶然の出来事を最大限に活用する)。

最近の私の仕事と照らし合わせて

個人のキャリア戦略…というと、ちょっと敷居が高く感じてしまいますが、平たく言って「今後に対して何か目標がありますか?」と聞かれると、「ある」という人の方が少数なのではないかなと私は感じています。
ただ、何かしらでも目標を持ち、行動している人の方が自身のキャリアに対する満足度は高い傾向にあるということをここでは述べられています。

私はキャリアコンサルタントとして、キャリアの支援をするのが仕事の人間なので、お会いする方の多くはご自身のキャリア戦略(キャリアプランともいうのでしょうか?)について「今のままではいけない。何かをしなければならない。でも、何をどうしたらいいのか分からない」という方にお会いすることの方が多いかなと感じています。

一方で、「今後やりたいことははっきりしている」という方にもお会いします。そういった方のお話を伺っていると「今は、フリーターだけど、春から学校に入り直して○○の資格を取って、その後は○○系の会社に就職して、○○歳を目途に独立したい。そしてその後は…」といった具合に、今後の中長期的な計画がその具体性や実現可能性は別として、つらつらと語られます。
そして、何より、そういうお話をされるときの表情が生き生きとされているなということを感じる場面が多くあります。

自分のキャリアプランに迷っていた頃にやったこと

私自身も実はどちらかというと前者のタイプで、会社勤めの頃から「このままの働き方が定年までできるとも思えないし、何かを変えたいけど、何を…どうしよう…。」と迷っている方でした(今も、少し迷っているところはありますが)。

その中で、これまでに自身でいろいろ試行錯誤して、ただ漠然と迷っているだけで、行動に移したりといったことができなかった私を少しだけ後押しした方法をご紹介します。

①期限を決める

よく目標というと「転職する」とか「○○の資格を取る」とか「○○万円貯金して、□□をする」といったような立て方をすることが多いかと思いますが、より具体性を持たせるために「いつまでに達成したいのか?」という点を加えるのは良かったなと感じました。
最終的なゴールだけでなく、期限を設けることで「その期限で本当に達成できるか?」、「達成するためにはどうしないといけない?」という風に目標がより、具体的で現実的なものとなっていきます。
そもそもの最終的な目標がないという方には「〇年後、自分はどうなっていないか?」について考えることもおススメしています。特に「1年後・3年後・5年後」と段階的に考えたり、仕事面の目標とプライベート面での目標を分けて考えることもよかったなと思いました。

②小さくても出来そうなものから行動してみる

あと、「計画は立てたものの、不安だったり、時間が取れなかったりで行動に移せない」なんてこともよくありました。そんな時は目標に対する行動をもっと細かくするようにしました。
例えば「資格を取りたい」という大きな目標を立てたとして、それに対して「1日30分勉強する」という行動目標を立てたものの、それがなかなか実践できないなら「1日5分勉強する」とか「まずは30分早く起きる」とか「テキストを毎日持ち歩き、空き時間に眺める」等といった具合です。
先日、読んだ別の本では「ある目標を達成したければ、それに対する行動目標を30個設定せよ」と書いている本もありました。
「計画を立てたものの、何もできない自分」と「小さいけど、少しだけ行動できた自分」とでは気持ちが大きく変わります。小さな一歩を踏み出すことでそれが、次の行動への助走となります。

この2点をの考えを取り入れただけでも、私は自身のプランに対しての行動も大分変わったかなと思いました。

以上、今週も最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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