中沢新一著『レンマ学』を精読する(2)ー「縁起の論理」より、私は他者であり、他者は私である
中沢新一氏の『レンマ学』を読む。
互いにはっきりと区別された物事を、並べて積み上げたものとして世界を理解するのが「ロゴス」的な知性である。通常「知性」というと、明確に定義され互いにはっきりと区別された言葉を理路整然と積み重ねていくことのように思われているが、ロゴスはまさにそうした知性のあり方である。
◎私は私であって他の誰でもないし、他の誰かは私ではない。
◎私と他者は最初から、完全に分かれており、別々である。
その別々のところから初めて、つながりであるとか絆であるとか