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小説的なテクスト

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#言葉

あまb-いにおu-いやr-まいy-(埋sweet-smell-disease葬)

あまb-いにおu-いやr-まいy-(埋sweet-smell-disease葬)

ときめく、揺蕩う、立ち止まる、離れる。素直に書こう。

ときならずとも

対象にたいして、ずっとときめき続けるというのは、想像以上にエネルギーを費やす行為だと思う。ときめく、という言葉を使わないとしても、例えば「向き合う」とか「興味を持つ」とか「愛する」とか。

その意味では、会話という行為は「あなたに対していつもときめき直すこと」なのだと思う。あなたが次の瞬間に何を語るのか、唇の動きの奥底にある

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冬の朝が到来して・レモンジャムがない日のこと・政治

冬の朝が到来して・レモンジャムがない日のこと・政治

いつものことだ。いつものこと? いつも……そこで湧き起こるさまざまの逡巡は本当にいつもなのだろうか。何かを忘れているような気持ちで、薄ピンクに染まった夢の中を歩く。片付けかけのテーブル、とうに冷め切った紅茶、責め立ててやまない締切、各種の書類、関係項のなかで生きる自分、賞味期限の迫った山型食パン、マーマレード、冷えた足の指先、目が覚める。冬の朝らしい弱い陽光に輪郭を浮かび上がらせるテーブル。羽毛布

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