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かんがえるひとのレビュー

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アラサーかんがえる女。その鈍りまくった感性を呼び起こすため、とにかく、みたもの・きいたもの・感じたもののレビューをしっかり残していこうと決意。
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#映画レビュー

百万円と苦虫女は教えてくれる。人と関わらずに生きていける人生などないことを。

百万円と苦虫女は教えてくれる。人と関わらずに生きていける人生などないことを。

今日は私の大好きな映画、「百万円と苦虫女」の話をしようと思います。

百万円と苦虫女は、2008年に公開されたタナダユキ監督による作品です。

簡単にあらすじから。
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鈴子は、自分の意見をはっきりと伝えられず、流れされるままに生きている、つかみどころのない女性。あることをきっかけに前科者になった彼女は、名門私立中学の受験を控えている弟を気遣い実家を離れることを決意します。
「100万円たまる

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沖田修一作品が好きだ。

沖田修一作品が好きだ。

沖田修一監督の作品が好きだ。なんかふいに見たくなる。先日通勤準備をしながら「キツツキと雨」を見て、そしたら久しぶりに「南極料理人」も見たくなって、先週は沖田ウィークとなった。
キツツキと雨は、こんな感じのストーリー。

木こりの克彦は、妻に先立たれ息子とふたり山奥で暮らしながら、毎日淡々と木と向き合う仕事に勤しんでいる。一方の幸一は、東京からやってきた25歳の新米映画監督。自分の書いた本で映画が撮

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「私をくいとめて。」大九明子監督の妄想世界への共感と非共感。

「私をくいとめて。」大九明子監督の妄想世界への共感と非共感。

昨晩、兼ねてから楽しみにしていた、のん主演の「私をくいとめて」をみてきた。

元々綿矢りさの原作本を読んでいたので、映画化が決まって、その監督が大九明子で、さらに主演がのんだと知った時は「運命だ!」と思った。私はこの作品に出会う運命だったんだ!と。というわけで、かれこれ半年近く前から心待ちにしていた。

金曜夜の映画館、話の内容的にも私のような寂しいアラサー女性一人客がたくさんいるんだろうな…と思

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三谷幸喜の名作が教えてくれる。商業クリエイターに必要なもの。

三谷幸喜の名作が教えてくれる。商業クリエイターに必要なもの。

先週末、三谷幸喜の「ラヂオの時間」「みんなのいえ」を立て続けにみた。
やっぱりいつ見ても最高の2本だと思う。オールタイムベストってやつですかね。

いずれの作品も、ラジオ番組を作る人々、いえをつくる人々、「ものづくり」に携わるクリエイターたちが主役のハートフルコメディ作品だ。

両作品のざっくりあらすじをお伝えすると…

〜〜〜〜
ラヂオの時間…舞台はラジオ局。その晩、生放送のラジオドラマオンエア

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「青春」の喪失を受け入れる。

「青春」の喪失を受け入れる。

ずっとなんとなく見たいなーと思っていた、
映画「チワワちゃん」をようやく視聴しました。

まずはあらすじから。
〜〜〜
東京。
10代後半〜20代前半の男女が集った仲良しグループの1人、チワワちゃんがある日突然殺された。

モデルでインスタグラマー、若くて可愛いチワワちゃんが惨殺されたというセンセーショナルな事件に、マスコミ・メディアは色めきだち、チワワちゃんのあることないことなんでもネタにして騒

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アメリカン・スナイパー

アメリカン・スナイパー

<今まで触れてこなかったものに触れてみること、感じてみることで感性を磨くのが今年の目標…。早速、これまで避けてきた戦争映画に手をだしてみることにしました。>

オススメされてすぐに借りてみたのだけど、出会って良かったと思える映画でした。

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アメリカ海軍特殊部隊"ネイビーシールズ"の狙撃手として、戦地へ4度派遣され、計160

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勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

2017年最後にみた映画で震えました。

昨日見たけど、今日また見たいくらいいい映画でした。

勝手にふるえてろ。

これほどまでにこじらせ女子が共感できる映画を作ってくれて本当にありがとう。お母様!いや、神様! (見た人ならわかる)

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松岡茉優演じる、ヨシカ(24歳・OL、彼氏いない歴=年齢、当然処女、自己中偏屈、古代生物

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