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ミッションは「世界一何でもできるゴルフ場」。地域と共に700個のトライ実現を目指すセブンハンドレッドクラブの事業紹介

わたしたちは、栃木、東京、名古屋、大阪を拠点に様々な事業を展開するグループ企業です。そのうちのひとつ、(株)セブンハンドレッド(以下、セブンハンドレッド)は栃木県さくら市のゴルフ場を経営しています。今回は、セブンハンドレッドが運営するゴルフ場「セブンハンドレッドクラブ」の事業内容をご紹介します。

(写真 太田拓実)

セブンハンドレッドクラブとは?

(写真 太田拓実)

セブンハンドレッドクラブは、栃木県さくら市にあるゴルフ場です。「みんなが幸せを実感できるゴルフ場」を目指して運営しています。

アクセスは、東京駅から約1時間30分の宇都宮線氏家駅が最寄駅となり、そこから車で約15分の位置にあります。

ゴルフ場としての特徴は、100万平方メートルの中にゆったりとレイアウトされた18ホールのゴルフコースと、国内でも数少ないフットゴルフの常設コース。また、直営のレストランと練習場、プロによるレッスンプログラム、そして各エリアでお客様に楽しんでいただく接客をモットーにしています。

それでは、入口から順番に当クラブの設備をご案内します。

ゴルフ場の敷地に入る「進入路」と呼ばれる道に入ると、すぐに広大なコースの景色が見えてきます。

6月現在、コースは緑いっぱいで気持ちのいい景色が広がります。OUTコースは3497ヤード、INコースは3510ヤード。双方を足したコースの全長は、セブンハンドレッドの名にちなみ、7007ヤードとなっています。コースの他にも、セブンハンドレッドクラブにはご紹介したい設備がいくつもあります。

①クラブハウス

コースを横目に「進入路」を進むと、クラブハウスが見えてきます。クラブハウスにはフロント、売店、ロッカールーム、休憩所、パウダールーム、浴室などを完備。

クラブハウス周辺には、いくつかの設備を用意。なかには、ゴルフ目的以外の方も楽しんでいただける設備もあります。

②セブングリル

例えば、「セブングリル」は、お客様自身での準備や片付けが不要のBBQ施設。生ビールサーバーも提供しています。

ゴルフ目的以外の方でも利用できるBBQ施設(写真 太田拓実)

もちろん、クラブハウス内にはコンペルームやレストランなど、ゴルフを楽しんでいただく際に必要な施設も完備。

③コンペルーム

コンペルームは、人数に合わせて、大小2種類をご用意しています。

④レストラン

レストランは朝食、昼食にご利用が可能となっており、季節ごとに様々なメニューを提供しています。

⑤練習場

300ヤードの屋外練習場

セブンハンドレッドクラブでは、平日は地元や県内のお客様が多く訪れ、仲間同士で和やかにプレーを楽しまれています。

休日には他県からのお客様も多くいらっしゃり、子どもから大人まで幅広い年齢層の方に親しまれています。

続いて、このクラブがどのように運営されてきたのか、その歩みについてご紹介します。

セブンハンドレッドクラブの誕生

当クラブは1980年の創業以来、継続して事業を営み、40年に渡ってゴルフ場としての歴史を積み上げてきました。セブンハンドレッドクラブという名前は、“700口分の会員を集める”ことを謳って命名されました。

創業からこれまでの歩み

創業当時は、ゴルファーにプライベートな空間を楽しんでいただきたいという思いで、厳格な雰囲気のゴルフ場として始まりました。

時代の移り変わりと共に、セブンハンドレッドクラブは、ゴルフ場として新しい挑戦に取り組むようになっていきます。

例えば、ゴルファー同士の社交場であると同時に、地域への貢献や次世代の育成という視点から、栃木県で初めて「ファースト・ティー」(※)の取り組みを始めました。

※「ファースト・ティー」とは、審判のいない唯一のスポーツであるゴルフを通じて、子どもたちの健全な人格形成をはかり、豊かな人生を歩むことに貢献することをミッションとしたプログラム。

創業よりゴルフの普及拡大に努めると共に、世界に通用する競技者の育成に向け、積極的に大会やトーナメントの開催誘致を行ってきました。

2019年4月、代表取締役に小林忠広が就任。祖父、父の代より続いたゴルフ場を事業承継し、先代の創業の精神を受け継ぐと共に、地域と密接に関わりながら新しいイノベーションを起こすべく、奮闘しています。

例えば、ゴルフ場をゴルフ以外のスポーツでも活用できるととらえ、ゴルフとサッカーが融合したスポーツ、フットゴルフができる常設コースを2019年に整備。

2023年には、世界のトップランクの強豪選手たちが参戦するメジャー大会を開催しました。現在は会員を募集し、毎年クラブチャンピオンシップを開催しています。

セブンハンドレッドクラブの「挑戦」たち

セブンハンドレッドクラブは、「挑戦」を大切に運営を行っています。ゴルフ場として、どのような挑戦を行っているか、いくつかの取り組みを紹介します。

アカデミー
ゴルフの普及拡大を目指す取り組みの一つで、当クラブ所属のプロゴルファーによる、技術向上を目的とする人のためのレッスンプログラムです。初心者、経験者を問わず幅広い方にご利用いただけます。

練習場で基礎を磨くだけでなく、本物の芝の上でも練習できることが大きな魅力です。当クラブでは、実際のコースを利用することも可能で、通常のプレーでは1球しか打てないティーショットも、何球か試しながら打つことができます。

お客様一人一人に合ったスタイルで練習できるため、ご好評をいただいています。2024年4月からビギナーレッスンも開始しました。

ジュニア会員
子どもたちの健全な身体作りとゴルフの楽しさを伝えるための環境づくりに取り組むと共に、将来プロゴルファーとなる人材育成にも力を入れています。

技術の向上はもちろんのこと、社会で生きる力の育成も欠かせないと考え、あいさつや感謝の心、マナー、仲間を思いやる気持ちなど、自立した精神を持ったゴルファーを育てます。

当クラブのジュニア会員は格安でラウンドができ、練習場が無料で利用できるほか、プロが付いて指導する練習会を毎月開催しています。

フットゴルフの普及・振興 
フットゴルフは、きれいな芝生の上でボールを蹴ってカップを目指す爽快感と手軽さが魅力で人気急上昇中のスポーツです。

当クラブでは、地元さくら市が「フットゴルフの聖地」となるべく、市と連携してフットゴルフを通した元気な街づくりを推進しています。「キャプテン翼」の作者、高橋陽一先生が監修した36ホールの常設コースが自慢のひとつ。将来、フットゴルフが日本中で親しまれ、そして世界中に広まっていくことを願って、活動をしています。

目指すは「みんなが幸せを実感できるゴルフ場」

ゴルフ場は、ゴルファーとしてプレーを楽しむお客様にとって唯一無二の存在です。一方で、ゴルフに親しみのない方にも楽しんでいただけるよう、地域の健康や、経済発展、地球環境の改善に活かすことで、社会的に求められる場所に変革することが当社の使命です。

わたしたちは次のように会社のビジョン(=目指す姿)とミッション(=ビジョンを実現するための活動)を策定しました。

ビジョン「みんなが幸せを実感できるゴルフ場」

私たちのビジョンは、「みんなが幸せを実感できるゴルフ場」です。ここでの「みんな」とは、会員の皆様は勿論、従業員・スタッフ、地域住民、環境、未来や過去、地域の文化までもを含めた言葉。誰一人取り残さない幸せの実現を理念として掲げています。

ミッション「世界一なんでもできるゴルフ場」

私たちのミッション「世界一なんでもできるゴルフ場」。そのために、都市圏アウトドアスペースとしての活用と、ゴルフ場としての進化と変革の2つに取り組みながら、社会構造変化に適応していきます。

都市圏アウトドアスペースとしての活用とは、ゴルフ場の広大な敷地をゴルフを楽しむ人だけでなく、ゴルフ目的以外の人にも楽しんでもらえる場所として提供することです。

ゴルフ場としての進化と変革とは、変化する社会のニーズに対応するため、フットゴルフ施設など新しいサービスの提供や、地域との関わりを密にするなど、ゴルフ場をさらなる魅力ある場所にしていくことを指します。

これらのビジョンやミッションを掲げて事業に取り組む、セブンハンドレッドの代表からのメッセージがこちら。

代表メッセージ

株式会社セブンハンドレッド代表取締役 小林 忠広

ゴルフ場は地域の「隠れた」資産です。ただ、まだ「隠れて」いるのが現状です。広大な敷地ではゴルフはもちろん、スポーツに限らず様々な「幸せ」を実現できる余地と余白があります。新産業が生まれ、地域交流の中心であり、教育や福祉が実現されながら、自然環境にも寄与するゴルフ場となれば、ゴルフ場は地域にとって必要な資産となります。

私たちはゴルフを主軸としつつ、次世代のゴルフ場づくりを目指して、新しい組織運営のカタチを通して日々の運営に取り組んでおります。以て、日本に約2100箇所あるゴルフ場が地域の幸せを実現できる場所となるべく、企業として歩みを進めてまいります。

ミッションやビジョンの実現に向けたこだわり

「みんなが幸せを実感できるゴルフ場」というビジョンを実現するために、セブンハンドレッドクラブはいくつかの取り組みを進めています。

①ストレスのないラウンド

当クラブではゴルフ経験と知識が豊富なグリーンキーパーがコース管理部門を統括しています。プレーヤー目線でお客様が快適なプレーができるよう、あらゆる事象に気を配れることが強みの一つです。毎日の芝の状態、季節、天候、気温、プレーへの影響などを考慮して作業に当たっています。

コース管理部門 取締役(USGTF公認ティーチングプロ) / 塙 安男

芝生に愛情を注ぐ塙さん

「コース管理で大切にしていることは、お客様のラウンドに迷惑がかからないようにすることです。芝が伸びてきた段階ですぐに刈り込みを行います。(週2回程度)ラフ(芝が少し長い部分)であってもボールの頭が見える状態にしておくと、お客様が大切なボールを失くすことが少なくなります。

ボールのロストが発生すると、それを探す為に時間がかかります。すると、後続のお客様を待たせてしまうことになり、プレー進行に影響が出ます。ストレスなくプレーしてもらうことがゴルフ場の運営にはとても大切です。

また、グリーンでは、スムーズなボールの転がりを提供することが重要で、転がる速度が早すぎても遅すぎてもだめです。芝の健康状態がプレーにも影響するので、適切な管理を心がけています」

②セブンハンドレッドトライアル

さて、ここまで読んでくださったみなさんなら、広いゴルフ場を使って何をやってみたいですか?

私たちは次世代のゴルフ場づくりを目指す上で、正解のない時代だからこそ「トライ」することで、次のニーズを創り出していく気概で日々活動しています。

そのための試みのひとつが「セブンハンドレッドトライアル」です。これはゴルフ場でやってみたい700個の新しいトライを会社内外を問わず募集しようという挑戦です。

持続可能な地域と、変革を起こす事業のためには数多くのトライをし、失敗を応援する文化が欠かせません。セブンハンドレッドトライアルで、その体現をしていきます。

具体的な実践事例としては、ゴルフ場を解放し、さまざまなイベントや市民の健康増進活動、教育現場等でご活用いただいています。また、さくら市と共に、フットゴルフタウン推進委員会としてスポーツ振興にも取り組んでいます。過去に実施した事例の一部をご紹介します!(括弧内は主催元)

●夏祭り(さくら市教育委員会)<2020年8月>
コロナ禍の影響で中止になったさくら市の夏祭りに代わって開催。喜連川公方太鼓の生演奏、フードコーナーなどを設置して多くの市民の皆さんに来ていただきました。

●ウエディングドレス撮影会(一般社団法人トチギ結婚式協議会様)<2020年11月>
結婚式という切り口で栃木県の魅力を発信するため、トチギ結婚式協議会様と協力し撮影会を行いました。

●リレーマラソン(とちぎ月例マラソン事務局) <2021年5月>
栃木県各地で毎月開催しているマラソンの練習試合。数人1組のリレー形式で3時間走り、総距離の長さで順位を決定するというもの。

●夏の体験学習(当クラブ)<2021年8月>
子どもたちに地域の魅力に触れてもらい、郷土への愛着を持ってもらおうと開いた体験会。そば打ちや、鮎の養魚場見学、さくら市ミュージアム見学などを行いました。

●あつまれ!セブンの森 夏祭り(フットゴルフタウン推進委員会)<2022年8月>
フットゴルフなどのニュースポーツ体験、芝生上での自由な遊び、フードコーナーなど、さまざまなコーナーを設け、多くの人で賑わいました。

●市民体育祭(さくら市)<2022年11月>
コロナ禍で一時期中止となったさくら市民体育祭に代わり、2021年と2022年に2回開催。市民体育祭はさくら市で10年以上続く大イベントの一つ。広々とした屋外で感染を気にせずプレーしてもらいたいという思いで実施しました。

●小学生のフットゴルフ体験(さくら市、当クラブ)<2024年4月>
フットゴルフを通した子どもたちの健全な身体作りを推進するため、2021年から市と連携して毎年開催。当クラブのコースも実際に使っていただいています。

③地域活性化や魅力づくりへの貢献

ゴルフ場は山を切り拓いて造られ、移設ができないビジネスでありながら、ゴルフを楽しむ人以外は普段訪れることがほとんどなく、敷居が高いイメージが強い場所だと私たちは考えています。

そんなゴルフ場に対するイメージを変え、地域資源である自然豊かな景観や、広大な土地を存分に活用してもらい、地域活性化や魅力づくりに貢献したいという強い思いがあります。

そのため、近年では地域のホテル業や農業にも参入(現在は別会社として独立)。さくら市を拠点とする3つのグループ会社と連携しながら、観光や農業振興にも貢献できるよう、以下のようなさまざまな活動を行っています。

温泉宿泊施設「お丸山ホテル」

温泉宿泊施設「お丸山ホテル」では、日本三代美肌の湯と称される喜連川温泉や地元食材を使った自慢の料理が楽しめることに加えて、当クラブでのプレーがセットになったパックをご用意しています。

農産物直売所「菜っ葉館」

地元農家の女性が中心となって運営している農産物直売所「菜っ葉館」は、当社が指定管理者となっており、ゴルフ場内のレストランでは地元食材を使ったメニューの提供を行い、地産地消の促進をしています。

(株)セブンハンドレッドファーム

当クラブの売店では、グループ会社のセブンハンドレッドファームが栽培しているイチゴを販売しています。期間限定で、当クラブのレストランでもイチゴの食べ放題ができます。

セブンハンドレッドは、地域にひらかれたゴルフ場としてさまざまな新しい取り組みにチャレンジしていることが評価され、「第7回 とちぎ次世代の力大賞」で大賞を受賞しました。これは、下野新聞社が実施するビジネス、芸術、社会貢献など多方面で活躍する40歳未満の若者を顕彰するものです。

(下野新聞掲載記事)

今後も、地域の皆様からの要望や願いを聞き、一緒に考え、共に新しい価値を生み出す企業として成長していきたいと考えています。

今後の展開

わたしたちの使命は、既存の価値観にとらわれず、イノベーションを起こすため、地域と共に、新しいことにトライし続けることです。

その為には、ビジョン・ミッションが社内に浸透し、従業員一人一人が共感と誇りを持って働けるようになることが大切です。それが、より良いサービスの提供や、顧客満足度の向上につながり、お客様から共感を得られる企業として成長する。

そんな社会の良い循環を生み出すゴルフ場のモデルとなるべく、今後も努力を続けていきます。

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