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頂上の景色(9/730)

ここは、るすかいな島。

るふぃは島にある1番高い山の頂上にいた。

るふぃ 「はぁ~。やっとここまでたどり着いた、れいりぃ。」

れいりぃ「よくがんばったな、るふぃ。」

    「この短期間でここまでたどりつけるとは、修業は順調じゃ。」

    「るふぃ、ここからの見晴らしはどうじゃ。」

るふぃ 「れいりぃ・・。正直、疲れてそれどころじゃない。」

    「それに、がんばってこの程度かって思っちゃった。」

    「・・・なんかごめん。れいりぃ。」

れいりぃ「何をあやまる必要がある?」

    「お前の正直な気持ちなんじゃろ。」

るふぃ 「うん。でも思ってた感想とちがってたでしょ。」

れいりぃ「それでいいんじゃよ。感性はひとそれぞれじゃ。」

    「私が教えたいのはな。るふぃ。」

    「その感想は、山に登った人しか言えない特権ということじゃ。」

るふぃ 「???。どういうこと???」

れいりぃ「今の感想は、自分の目で実際に見た感想じゃろ?」

    「山を見上げて頂上を目指さない人は、その感想は言えない。」

    「そしてそれを言う資格もない。なぜなら想像だからじゃ。」

    「るふぃよ。」

    「お前は山の頂上に着いた。自分の目で景色を見た。」

    「だからその後の感情や感想は特に意味はない。」

    「大事なのは諦めずに挑戦し、頂上に着いたことじゃからな。」

    「るふぃよ。かいぞく王という山は果てしなく険しく高いぞ。」

    「でも登ってみたら、意外に今のような気持ちになるかもな。」

るふぃ 「かいぞく王に本当になったら、どんな感情が生まれるのかな。」

    「かいぞく王になって、実際に感じてみたい。」

    「かいぞく王になった後の景色の感想。」

    「絶対れいりぃに伝えるね。」

れいりぃ「ほほっ!楽しみにしておるぞ。」

    「わしも長生きしなければな。」

    「さて、修業の続きをするかのぅ。」

    


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