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ドラッカー『プロフェッショナルの条件』~いかに成果をあげ、成長するか~


***新しい社会の主役であり続けるための条件とは?***


ドラッカーの語る「プロフェッショナル」とは何か。


ポスト資本主義社会への転換期にある今日において、新しい社会の主役となる存在。

生産性を高め、成果を上げ、貢献を重視した働き方を追求する存在。

自らの強みを知り、使うべき時間を管理し、もっとも重要なことに集中することで、成長と自己変革を続けられる、つまり自らをマネジメントできる存在。

意思決定の秘訣を実践し、優れたコニュニケーションの原理を理解し、情報と組織を最大限に活かし、カリスマ性に依存しない本質的なリーダーシップを発揮し、人の強みを生かしてイノベーションを起こす存在。

自己実現への挑戦を通して人生をマネジメントし、本当の意味で教育ある人間となり、「何によって憶えられたいか」という問いへの答えとしての軸を持ち、そして、社会の急激な変革の中においても、変わらずに社会に価値を与え続ける存在。


と、各章のタイトルを並べ立てましたが、これが本書で書かれている内容であり、ドラッカーが本書を通じて伝えたい「プロフェッショナルの条件」なのだと私は捉えています。

ひとことで表すとすれば、プロフェッショナルとは「社会に価値を与え続ける存在」。

そのために、「何によって憶えられたいか」という自らの強みや使命を知り、それを形にするために日々挑戦し続けることが不可欠です。

プロフェッショナルと呼べる人たちは、何よりも “貢献” の大切さを理解し、自分自身の行動によって周囲や社会に対してどのような価値を与えられるのかを常に考えています。

相手の求めているもの、期待を知り、その期待に対して自分なりの仮説を立て、行動しながら変化させていき、相手の反応を適切に取り入れて改善し、相手が求める以上の価値を提供する。そして感動を惹き出していく。

その不断の努力ができる人こそが真のプロフェッショナル。

それは個人も組織も同じで、組織であれば、掲げるミッションに向けて挑戦し続け、常に社会の変化や顧客のニーズをくみ取り、自分たちが今できる最高のサービスを提供する。そして顧客からのフィードバックを真摯に受け止め、自らの強みと弱みを理解し分析し、より良いサービス、より喜んでもらえる価値を提供していく。

そうしたたゆまない努力を“組織として”続けられる人たちの集団が、成果を生み、社会で成長し、また成果を生み出していきます。


***何によって憶えられたいか***


この問いに対して答えるなら、私は “人とのつながり” によって憶えられたいです。

それは、今までの人生の中で、私が苦手としてきたことであり、努力し改善してきた成果として評価されるようになってきたものであり、これからの組織や社会に貢献できる価値になり得ると考えているものだからです。

「得たものは与え返すもの」

というのが私の信条。

その想いを抱いた理由も“人とのつながり”です。

一人では、プロフェッショナルになれない。

価値を受け取ってくれる相手がいて、初めて価値が価値として認められる。
私たちは誰もが、ほかの誰かに生かされている。

先ほどのドラッカーの語る条件に、私なりの言葉で追加するとしたら、このように加えます。

プロフェッショナルとは、「人とのつながりを最大限に活かせる存在」であると。

*今まで得てきたもの*
 *これからは、与え返していきたい*

引き続き、よろしくお願いいたします。


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