2018.07.20 #神楽
起業して丸2年を迎えたとき、どんなデザイナーで在りたいか、どんなデザインをつくっていきたいか、ということが明確になった。と同時に、わたしに足りないものも明確になった。
それは 経験に基づいた専門性 だ。
まず、経験。
書籍やネットで調べた知識を発信することは誰にでもできる。けれど、経験によって得たものを発信することは、経験した人にしかできない。感じ方や捉え方も十人十色。
わたしは、日本の魅力的なモノコトに関して、自分の肌で感じた経験があまりない。いくら素晴らしいものだと訴えかけても、経験による裏付けがなければ、とても薄っぺらいデザインになってしまう。相手の心に響く、伝わるデザインには、経験が必要不可欠だ。
そして、専門性。
「デザイナー」と呼ばれる人間がごまんと存在するなかで、わたしの存在を知ってもらう、選んでもらうためには、他のデザイナーとは異なる色を持っていなくてはならない。
日本茶に精通したデザイナー、伝統芸能・工芸に精通したデザイナー、和のアイテムに精通したデザイナー… そんなデザイナーはこの業界にどれくらい存在しているだろうか。ほぼゼロに近いと思う。デザイナーが飽和しつつあるなかで生き残るには、職人のように狭く深く極めていく必要がある。
経験に基づいた専門性を高める「WA-plus道中記」のはじまり。
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WA-plus道中記
巫女神楽 @城南宮
巫女神楽とは、巫女が舞う神楽のこと。もとは神懸かりのための舞であったが、いまでは祈祷や奉納の舞となった。
境内の神楽殿にて。右手に鈴、左手に福笹を持ち、太鼓と笛の音ににあわせて舞う。円を描くように歩き回ったり、大きく小さく手を交差させたり。息の合った所作、しゃんしゃん さやさや 心地よい。
そこには神秘的な空間があった。たった数分間で、あっという間に見物客を引き込む巫女神楽の力。
最後に、巫女さんが持っていた福笹をひとつ分けていただく。
選んだ御守りを括り付けて、祈祷をしていただく。今回は笹だったが、季節によって 梅・藤・菊 を持って舞うこともあるそう。
無病息災、元気に過ごせますように。
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伝統芸能って、長時間じっとしたまま鑑賞しないといけないし、高い入場料を払って、限られた人しか嗜むことができない、というイメージがあった。だが、城南宮のお涼み神楽は、老若男女問わず気軽に楽しめる。
今回は、午後6時〜8時まで15分ごとに行われていた。1回ずつの時間は、鑑賞から祈祷まで合わせても5分程度。好きな時に観て、好きな時に帰ることができる。境内の外にはたくさんの屋台も立ち並んでいたので、お腹も満たされる。
カジュアルに楽しめる日本の魅力。
ぜひに。
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