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240617 ポリタスTV配信「香港大規模デモから5年 そこに至る過程と香港の現在」

今年の6月9日は奇しくも5年前と同じ日曜日。5年前のこの日、香港では「逃亡犯条例」の改定を巡って100万人を超える市民が反対の声を上げてデモ行進しました。そう、香港の運命を大きく変えるきっかけになった2019年デモの「幕開け」ともいえる大行動が起きた日でした。

5年後のこの日、広島のブックカフェ「ハチドリ舎」で、津田大介さん、そして元朝日新聞記者の宮崎園子さんと香港の話をしました。

宮崎さんと

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6月9日、記念の日にポリタスTV収録に参加します。

6月9日、記念の日にポリタスTV収録に参加します。

今年の6月9日はまた日曜日なんですね……津田大介さんからお声がけをいただいて初めて気づきました。2019年に世界の耳目を集めるようになったデモが行われたのも、この日でした。わざわざこの日に香港企画を思いついてくださり、声をかけてくださって本当にありがたいです。

ということで、6月9日日曜日、こちらのイベントに参加します。

https://hachidorisha.com/event/24060

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240529 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】「私はあなたの母親じゃないわ」中国有名IT企業のやり手広報ウーマン、動画で職場ルールについて語り炎上

240529 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】「私はあなたの母親じゃないわ」中国有名IT企業のやり手広報ウーマン、動画で職場ルールについて語り炎上

5月初めに中国のネットを騒がせた事件について書きました。

直後に原稿を書いたのですが、いろいろありましてちょっと配信が遅れたにもかかわらず、日本のメディアの関心をまったく惹かなかったようで記事が出てないですよね。こういうの、民心を知る意味で大事な情報だと思うんですが、たぶん各駐在記者さんたちがこの事件のカギとなっている、民心における百度の位置に気づいていないんでしょうね。で、彼らの目にはただの「

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240524 【現代ビジネス】寄稿:裁判中の「香港スパイ容疑事件」の容疑者が、なんとロンドンで遺体で発見...資金と指示を出していた「恐るべき出先機関」の「正体」

240524 【現代ビジネス】寄稿:裁判中の「香港スパイ容疑事件」の容疑者が、なんとロンドンで遺体で発見...資金と指示を出していた「恐るべき出先機関」の「正体」

「ぶんぶくちゃいなノオト」でも書いた香港スパイ事件の後続ニュースです。

というか、スパイ事件のあらましもそうなんですが、わずか1週間でちょっと予想もしていなかった展開になってしまいました。謎が謎を呼ぶ不気味な事件になりつつあります。政府直下の経済貿易代表部の名前が上がっている分、大変に厄介な話でもあり、今後の進展が注目されます。

なお、この記事の公開日24日にロンドンで開かれた裁判では、トリケ

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240425 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:「香港に5億ドル投じる…」謎だらけの「ドバイ王子」、AI顔認証で100%マッチした“驚きの人物”とは?

メルマガや「ぶんぶく」ではすでにご紹介した「ドバイ王子」に関する話を、掲載文字数の関係もありちょっぴりかいつまんで書きました。でもこの話題、本当は書きたいこと、もっともっとびっくりさせられる話がたくさんあって、もったいなさすぎです。

まぁ、とにかく読んでみてください。香港人もびっくりの「ドバイ王子」話です。これで5月に延期された王子のオフィスオープニングがもし、何事もなかったように開催されれば、

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240326 【現代ビジネス】寄稿:“ソフトパワー戦争”でも「中国の苦しい立場」が浮き彫りに...東南アジアをかき回した「テイラー・スウィフト争奪戦」

日頃から英語(系)メディアを読んでいる方はさんざん目にしたはずの話題なんですが、日本語メディアにほとんど真剣に取り上げられている様子がなかったので、書きました。たぶん、日本のマスメディアには、記事中の香港議員たちと同じように薄ら笑いして「エンタメ話題」程度としか思われていなかったんだろうな……

実は、テイラー・スウィフトのシンガポール公演がアジアに与えた衝撃はすごかったんですよ。もちろん、その動

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『時代の行動者たち』書評続々

昨年12月に白水社から刊行した『時代の行動者たち 香港デモ2019』ですが、このところ続々と新聞各紙でご紹介いただいています。

●日経新聞 2024年3月9日朝刊

「多層的な運動 担い手の証言」 評者:国分良成・前防衛大学校長

●毎日新聞 2024年3月9日朝刊

今週の本棚 評者:米村耕一・毎日新聞外信部デスク

●しんぶん「赤旗」 2024年3月10日朝刊

「デジタル時代の社会運動を研

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240228 【現代ビジネス】寄稿:香港戦「メッシ欠場」で“激怒”した中国...なぜ「3月のアルゼンチン親善試合はキャンセル」という「政治的ポーズ」を取る必要があったのか

240228 【現代ビジネス】寄稿:香港戦「メッシ欠場」で“激怒”した中国...なぜ「3月のアルゼンチン親善試合はキャンセル」という「政治的ポーズ」を取る必要があったのか

2月4日の香港で行なわれた、サッカーのインテル・マイアミと香港選抜選手チームとの試合におけるメッシ欠場から起きた騒ぎの3本目です。

ちょいとしつこいようですが、日本側メディアの報道は、「香港での試合が」で始まり、「中国はー」で終わるお決まりの混乱状態で、何が香港で起き、何に中国がでてきたのか、そしてその関係はきちんと伝えられていないので、別途「中国のご都合篇」として書きました。

報道する側のメ

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240210 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:「カネ返せ!」メッシの試合欠場に中国人が大激怒、でも香港人は薄ら笑いのワケ

先週日曜日(2月4日)に香港大球場で行なわれた、インテル・マイアミと香港選抜チームとのサッカー親善試合が大騒ぎを引き起こしています。事態はまだまだ動いていますが、昨9日までの最新裏話をまとめました。

なお、本日配信予定のメルマガ「§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな」では、その後続情報とこの記事には書ききれなかった、この事件で見えてきた香港及びその経済を巡るさらに深刻な事情、そしてそ

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240131 【現代ビジネス】寄稿:「習近平もサッカーファン」 なのに中国はなぜあんなに弱かったのか? 「中国で爆発的に視聴されたドキュメンタリー番組」から透けて見える「衝撃」

240131 【現代ビジネス】寄稿:「習近平もサッカーファン」 なのに中国はなぜあんなに弱かったのか? 「中国で爆発的に視聴されたドキュメンタリー番組」から透けて見える「衝撃」

以前、某日本人ライターさんから「いつか中国サッカーの取材に行きたいんです。そのとき、お手伝いをお願いするかもしれません」と言われて、「え、中国サッカーって、日本の読者も注目するくらいなんですか?」と尋ね返したことがあります。

というのも、中国人の友人たちの間では「また負けやがって」「八百長だろ」「いい加減にしろ」……みたいな声ばかりが流れていて、それこそ「国罵」という独特の罵り方が飛び交うのが中

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240125 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:マイナス22度の極寒山中で17歳を発見~中国人留学生を狙う「サイバー誘拐」っていったい何?

240125 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:マイナス22度の極寒山中で17歳を発見~中国人留学生を狙う「サイバー誘拐」っていったい何?

今年初めに流れたニュースがきっかけとなった記事です。

この事件、まずそれを伝える中国語記事も英語記事も「中国人留学生、山中で見つかる 警察はサイバー誘拐と断念」といった類のタイトルで、それを読んだだけでは一体どういう事件なのかがまったく頭に浮かばなかったんですよね。

次に、中身が知りたくなって調べてみたら、ニュースの本数は明らかに中国語のそれよりも英語のほうがずっと多い。その検索結果を見て、わ

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【ぶんぶくちゃいな】『時代の行動者たち』刊行:2019年デモ、香港市民はなぜ、そしてどのように支えたのか

【ぶんぶくちゃいな】『時代の行動者たち』刊行:2019年デモ、香港市民はなぜ、そしてどのように支えたのか

日々、香港のニュースに目をやるごとにやるせなさばかりが先に立つ。

先日も、学齢期の子どもの4人に1人が過去1年間に精神障害による疾患を抱えているという調査報告に激震した。子どもの自殺もここ数年極端に増えており、それはもちろん、直接は彼らの悩みを解決するための手段がないことから来る絶望感によるものなのだが、学校も友だちも家族も、あるいはもっと身近な親戚たちにも相談相手がいないか、あるいは真剣に聞い

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231223 【現代ビジネス】寄稿:ミャンマーの山岳地帯にある「巨大詐欺団地」に中国人が誘拐され働かされていた…その数なんと12万人!ミャンマー北部で起きている「驚愕の混乱」と「中国の困惑」

231223 【現代ビジネス】寄稿:ミャンマーの山岳地帯にある「巨大詐欺団地」に中国人が誘拐され働かされていた…その数なんと12万人!ミャンマー北部で起きている「驚愕の混乱」と「中国の困惑」

わたしにしては、ちょっと変わった記事になります。最初に書き始めてから書き上げるまで、約1カ月かけました。とにかくミャンマーという国についての情報を得るためと、やはりあまり馴染みのない国情を調子に乗って間違わないように、と必死にタンミンウーの著作や、ニュースメディア記事を読みまくりました。

ただし、ミャンマー情勢を書いたつもりはさらさらなく、中国に関わる国境地帯で起きている詐欺グループ事件からの発

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231222 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:誰が“民主の女神”周庭さんを「逃がした」のか?香港市民をかき乱す前代未聞の謎の数々

231222 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:誰が“民主の女神”周庭さんを「逃がした」のか?香港市民をかき乱す前代未聞の謎の数々

たぶん、これは日本では記事になっていないんじゃないかなぁ…、ということで書きました。

12月3日(日本時間では4日)、香港の「民主の女神」といわれた周庭(アグネス・チョウ)さんがインスタを約2年半ぶりに更新。「現在、カナダの大学院に留学中で、12月末には香港に一時帰国して警察に出頭する予定だったが、帰らないことに決めた。もう、たぶん帰ることはないだろう」と宣言して、大きな注目を浴びました。

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