多くの部隊を生き残らせ、軍艦や戦闘機を無事に帰還させたのは、将軍ではなくて証券マンだった。あとで詳しく調べてみると、将軍と証券マンでは決定を下す方法にとても大きな違いがあった。将軍は “戦って” いたが、証券マンは戦っていなかったことが判明したのだ。証券マンは物事を個人的な屈辱として受け取ることがまったくなく、ただ問題を解決していった(中略)決定の背後に感情はなかった(中略)ふんわりとした温かさが、命を救うのではなく、命を落とすことにつながりかねないのだ。よいサイコパスであるアンディはこう主張する。「感情がいつも “オン” になっていたら、共感を切り捨てることはできない。でもオンとオフを切り替えるスイッチがあれば、それがものすごく役に立つことがあるんだ」