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メラトニンが十分に分泌されないと、眠っている間に糖化ストレスが全身に

衛生兵と非常によく似た、精神的に守られた立場にいるのが将校である。将校は殺人を命じはするが、みずから関与することはめったにない。実行するのは別人という単純な事実が緩衝材となって、殺人の罪悪感から守られているのだ(中略)集団に属しているとき、その個人が殺人に参加する確率はきわめて大きい(中略)シャリットはこう指摘する。「人間界でもたいていそうだが、動物の世界に見られるようこのような無意味な暴力は、個人ではなく集団によって行われる」(中略)戦闘部隊は・・・・・ふつう犠牲者が五〇パーセントに達した時点で崩壊する。その顕著な特徴は、敵を殺すことを拒否する者の数が増えることである。・・・・・敵を殺す動機と意志は同輩や仲間の死とともに消滅する。───ピーター・ワトスン「精神の戦争」(中略)言うまでもなく、将校はその場その場の状況や、そこでの自分の立場や重要性を部下よりよく認識している(中略)多くの戦闘状況において、敗北につながる究極の歯車がまわりはじめるのは、これ以上部下に犠牲を強いることはできないと指揮官が感じたとき(中略)部下の苦しみが指揮官の良心に重くのしかかってくる。この惨状が続いているのはひとえに自分のせいなのだとわかっている。この戦闘を続けさせているのは自分であり、そして部下の犠牲を黙認する自分の意思なのである(中略)部下とともに全滅する道を選ぶ指揮官もいる。すみやかに、きれいさっぱり部下と死ねるなら、そして自分の行いを背負ってその後の人生を生きてゆかなくてもすむならば、指揮官にとってはそのほうが多くの意味では楽なのだ(中略)マーシャルによれば、崩壊して退却する部隊からひとり取り残された兵士は、むりに別の部隊で戦わせてもほとんど役に立たないという(中略)勇気は「いわゆる才能とはちがって、自然が気まぐれに与える素質ではない。・・・・・勇気とは消費可能な意志力である。それを使い果たしてしまったとき、人はだめになる(中略)若くて元気なうちは頭から締め出しておけても、老年になると記憶は夜ごとの夢に戻ってくる。「人はみんな、いやなことはすっかり忘れた気になっている。ところが歳をとると、隠れていたところから出てくるんだ。それも毎晩」。

日中に二時間、情報を取り込んだら、その意味を理解するためには脳は一時間の睡眠を必要とする(中略)利口さ(smart)と賢さ(wise)の違いは、一晩にもう二時間多く眠るかどうか

情報を盗み出すのではなく、「何らかの考え方を植え付ける(インセプション)」

クリストファー・ノーラン監督によって制作された『インセプション』という映画がある。レオナルド・ディカプリオがこの中で、コブという名の男を演じる。コブは(完全に説明されないのだが)、未来の軍事テクノロジーを用いて、人々が眠っている間にその潜在意識の中に入り込み、企業秘密を盗み取ることができる(中略)サイトーと名乗る秘密めいた実業家が現れてコブを雇い、これまでとは少し違う仕事をさせる。情報を盗み出すのではなく、「何らかの考え方を植え付ける(インセプション)」仕事(中略)コブはメンバーにこんな風に説明する。「潜在意識というのは感情によって誘導される(中略)ミラー・ニューロンのネットワークのおかげで、私たち人間にはインセプションの下地がすでに組み込まれている

目覚ましで起こされるのは、そのたびに心臓にショック

脳の中でトキソカラの幼虫を見つけ出す安全で効果的な方法はない。CTスキャンを利用すれば見えるが、子どもに有害な高レベルの放射線を浴びせることになる。MRIはその問題を回避できても、幼虫の識別でははるかに精度が劣る。実際のところ、ホランドが動物研究で利用している解剖でも、幼虫を分離するのは厄介な作業(中略)トキソカラを一掃することにウォルシュがこれほど熱意を傾けるのは、過酷な現実を知っているからだ。感染した人を治療してもこの寄生生物によって受けた傷は元に戻らず、うまくいったとして、それ以上の傷を食い止めることしかできない(中略)そう考えると不安になるだろうが、知らないもののマイナス面ばかりを推測してはいけない。急速に増えている研究によれば、操作する力をもつ数多くの微生物が私たちの体に日常的に住みついていて、そのすべてが人間の不幸を願っているわけではないのだ。実際には一部は私たちを元気づけたり、精神的に手助けしたりしている可能性がある。それらは寄生生物というより、共生生物と呼ぶほうがふさわしいかもしれない。人間がどう感じ、どう行動するのかが、そのような生きものにとっては重要だ。結局のところ、私たちが生き残ることが、それら生き物にとっての利益になる。

セロトニンはどちらかというと物事が順調に進んでいる時、ドーパミンは逆境の中にいたり、ピンチが訪れた時に力を発揮します───藤田紘一郎教授(著書名失念)

こんなふうに考えてみてほしい。脳の土地をめぐる競争は絶えざる過酷なものであり、その争いにおいて視覚系は視覚ならではの問題に直面している。地球は自転しているため、平均十二時間サイクルで闇へと放り込まれる(これは人類の進化の歴史の九九・九九九九パーセントに関する話であって、電気に恵まれた現代についてではない)。すでに見てきたように、どれかひとつの感覚が奪われると隣接領域による乗っ取りの引き金が引かれる。では、視覚系はこの不公平なハンデにどう対処しているのだろうか。 答えは、夜間も後頭葉を活動させておくことによって、である。視覚野が乗っ取られるのを拒むために夢は存在する───それが私たちの仮説だ。

ダンスの世界では、偉大な振付師のジョージ・バランシンが高度な技術を習得したダンサーたちに「考えてはいけない、とにかくやるんだ」と、促したことが知られている。このアドバイスはゴルフ場でも聞かれる。

忘れないでほしいが、ダンスもセックスも運動に含まれる

ベリーダンスは、ほとんど身体を動かさない主人に奉仕した、ハーレムの女性の動作に起源を発している。つまり、男性側がほとんど腰を前後に動かさなくても、オーガズムをもたらせるようにと考え出された女性の腰の回転が、洗練されて発達

皮膚にも光を感知する受容体が存在(中略)目の網膜にある光受容体とよく似ているので、実は皮膚にも光が見えている

オーガズムに達してから少なくとも1時間は、男女を問わず(※眠りを促すホルモン)血漿プロラクチン濃度が大幅に上昇(中略)男性は「もう1回」と思ってもすぐにはできない、なにしろセックスをすると、マスターベーションのときの4倍の量(※のプロラクチン)が分泌(中略)(※抗ストレス神経伝達物質セロトニンは)セックスによっても瞬時に分泌(※相手との関係性や絆の感じ方、身体が体験すること全体を通じて分泌)(中略)電気をつけた部屋で寝た子どもに至っては55パーセントが近視に(中略)小さな豆電球一つでも子どもの近視が進む(中略)目を覆うだけでは十分ではない(中略)アイマスクを使ったとしても、100パーセント光が遮られることはほとんどない。皮膚にも光を感知する受容体が存在(中略)目の網膜にある光受容体とよく似ているので、実は皮膚にも光が見えている(中略)睡眠に最適な温度は15度〜20度(中略)体内のマグネシウムレベルを安全かつ効率的に高めるには(※「イーズ・マグネシウム」スプレーなど)皮膚に塗るのがいちばん ※引用者加筆.

マグネシウムのサプリメントをとると、学習能力や記憶力が高まり、加齢による認知機能の衰えを抑制

眠れないかもしれないと思ったときには、お風呂にエプソムソルト(訳注 ※ 硫酸マグネシウムの結晶(中略)マグネシウムのサプリメントをとると、学習能力や記憶力が高まり、加齢による認知機能の衰えを抑制

マグネシウム対カルシウムの摂取は1:1(健康な人は2対1

夜中の途中覚醒は、副腎疲労(中略)(※不妊治療などの)人工ホルモン剤は外から入れる薬なので、肝臓にも負担がかかって、解毒作用も負担が増えてしまいますので、ますます副腎は「妊娠しにくくして、命を守る(中略)SIBOのような腸内環境のまま妊娠して、出産すると、その子の腸もトラブルを抱えたまま、生まれてしまう可能性(中略)海水塩に入っているマグネシウムには、血管を拡張する(中略)副腎疲労の方は、慢性的にマグネシウムが不足している傾向が強いので、マグネシウム対カルシウムの摂取は1:1(健康な人は2対1※引用者加筆.

筋肉中のマグネシウム濃度が低い場合は、元に戻すまでに数週間から数か月間、このミネラルの補給が

マグネシウムの補給には、グリシン酸マグネシウムのパウダー(ほとんどのサプリメントに含まれる結合剤が使われていない)を1日400から600ミリグラムから始める(※飲む場合のパウダーの摂取量は約3グラム)(中略)3グラム中のほとんどは分子中のグリシン部分であることを覚えておこう。マグネシウムのサプリメントは中程度の用量でも下痢を起こすことがあるが、グリシン酸塩はその可能性が最も低い(中略)筋肉中のマグネシウム濃度が低い場合は、元に戻すまでに数週間から数か月間、このミネラルの補給が必要(中略)ビタミンK2(※納豆などの一部の発酵食品にも含まれる)は、カルシウムの適切な貯蔵や骨密度の管理、動脈の健康維持(中略)K2を高水準で接種している人ほど心疾患と循環器合併症にかかる率が低い(※K1からは似たような効果は見られていない)※引用者加筆.

(※不妊治療などの)人工ホルモン剤は外から入れる薬なので、肝臓にも負担がかかって、解毒作用も負担が増えてしまいますので、ますます副腎は「妊娠しにくくして、命を守る

目覚ましで起こされるのは、そのたびに心臓にショック(中略)理想的な寝室の温度は摂氏18・3(中略)デカフェのコーヒーには、通常のコーヒーの15%〜30%のカフェイン(中略)ぐっすり眠れば、脳内のアデノシンは一掃(中略)普通に睡眠をとっている人は、決して大きな精神病を発症しない(中略)睡眠不足によって、ガンと闘ってくれるM1マクロファージ(腫瘍関連マクロファージの一種)が減少するのだ。M2マクロファージという、また違う種類の腫瘍関連マクロファージは、睡眠不足によってむしろ増加するのだが、こちらの細胞はガンの成長を助けてしまう

お釈迦様はそのことをご承知ゆえに、普段から北枕

サンショウウオは地球が放射する磁力線を辿って昔からの生息域である沼に戻る

世界の牧草地308カ所、牛8510頭を調べたところ、その大半が常に北か南を向いていた(中略)研究では、直接観察したノロジカやアカシア計1627頭の大半は、ほぼ北を向いていた(中略)西もしくは東向きに寝ると、磁力線が血流の磁力線を横切る形になります。すると、血管内でイオンの偏りが生じて、静電気が発生しやすくなる(中略)(※人間の場合、南枕ではなく北枕である理由は心臓左心室の位置関係による)地球の磁力線と体が並行になる北枕では体内静電気が起こりにくい(中略)お釈迦様はそのことをご承知ゆえに、普段から北枕(中略)病気のときでも、約3時間おきにいったん起きて、水を飲んだり、水道の流水で手や顔を洗ったり、庭の土に触れたりすると理想的(中略)ふとんという絶縁体の中にいるので、静電気はたまる一方(中略)ふとんの上に長時間、横になるのがよくありません。なぜなら、ふとんの上というのは体が絶縁された状態のため、体内静電気は抜けようがない(中略)乾燥した部屋で寝るのも避けましょう。血液中の赤血球がつながりやすくなる ※引用者加筆.

体内静電気を抜くためには、砂浜を歩く、砂いじりをする、海で泳ぐ

パニック障害は、脳の神経伝達の異常です。これには、神経細胞にたまった体内静電気が深く関与(中略)脂肪はおなかに限らず、全身にくまなく存在します。特にミトコンドリアで発生した静電気は、たまりやすい(中略)体内静電気によってミトコンドリアの活性が低下(中略)絶縁体である脂肪(中略)脂は電気を通さない絶縁体(中略)脂肪に蓄積した体内静電気は、大地を触るぐらいですべてが抜けるものではありません(中略)体内静電気を抜くためには、砂浜を歩く、砂いじりをする、海で泳ぐ(中略)体内静電気をしっかり抜きながら営みをするほうが、はるかに妊娠する(※着床に必要なリゾホスファチジン酸が体内静電気による活性酸素で酸化し活性失うと着床しにくくなる)(中略)体よりも水のほうが電荷は低いので、湯船に浸かっていれば体内静電気は湯のほうに移動してたまります。そして、排水時に外へ(中略)体内静電気が減って、血流が改善したり、ミトコンドリアが活性化(中略)体内静電気の発生を抑え、(※体内でのミトコンドリア静電気による)落雷や活性酸素の発生を少なくすればガンは防げる ※引用者加筆.

体内静電気の発生を抑え、(※体内でのミトコンドリア静電気による)落雷や活性酸素の発生を少なくすればガンは防げる

ミトコンドリアはフリーラジカル(遊離基)(不対電子を持つ不安定な物質)によるダメージを受けやすく、そのダメージを自身のDNAに蓄積する。これがおもな原因となってエネルギー生成が減少(中略)ミトコンドリア機能障害は、心臓病、腎臓病、肝臓病、胃腸病など、さまざまな健康上のリスクと関係がある。またミトコンドリアの数と機能の減少は、視力、聴力、皮膚の衰えにつながる。さらにミトコンドリアの機能が低下すると、肥満や糖尿病などのおもな代謝異常を引き起こす。

体内静電気をしっかり抜きながら営みをするほうが、はるかに妊娠する(※着床に必要なリゾホスファチジン酸が体内静電気による活性酸素で酸化し活性失うと着床しにくくなる)

いまではアーシングを体感できる素晴らしいテクノロジーがある(中略)アーシングのマット、シーツ、マットレス、マウスパッド(中略)屋外のアース棒と付属のケーブルを接続するか、家電量販店に売っているアースプラグを使う(中略)マットやシーツに身体の一部を触れさせさえすればいい(中略)どこへ行くにもアーシングシーツを持参する

体内静電気が減って、血流が改善したり、ミトコンドリアが活性化

裸足で芝生や砂浜を歩くとエネルギーを与えられる感じがする。自身を電気的に接地することで、炎症を軽減し、睡眠を改善し、時差ぼけを治せるのもそのおかげだ。このメリットを得るためには、毎日数分、裸足で外を歩いてもいい(中略)複数のメーカーからアーシング用の靴も販売されている(中略)蛍光灯とLEDライトは目のミトコンドリアのNADを減らしもする(中略)時とともに目を変形させ、近眼を引き起こすこともある。この種のストレスは短時間でも脳を疲れさせる。そう、ジャンクライトは目を弱らせて、眼鏡をかける必要を生じさせる

毎日数分、裸足で外を歩いてもいい

寝室はできる限り真っ暗にする。少しでも光が入ると、メラトニンの生成が乱れる(中略)メラトニンには、抗酸化作用があるだけでなく、ほかの抗酸化物質の働きを高める作用

セロトニンはトリプトファンだけでは生成できません。

エアコンなどについている表示灯からのブルーライト(中略)日中はブルーライトが私たちを刺激して、注意力や気分の維持を助けます。ところが夕方にこの光にさらされると、松果腺がたちまちメラトニンの産生をストップさせ、概日リズムのバランスが崩れてしまいます(中略)細胞を傷つけ酸化ストレスを引き起こすフリーラジカルという形での廃棄物の処理さえ、ほかでもないメラトニンが引き受けます。メラトニンは睡眠ホルモンとしてだけでなく、強力な抗酸化物質かつフリーラジカル消去剤として働く(中略)眠らないと空腹ホルモンが混乱してしまう(中略)脳への空腹信号を高めるグレリンというホルモンは睡眠不足だと増加します。さらに、満腹ホルモンのレプチンが減少するので、私たちは空腹を感じるけれど食べてもなかなか満腹になりません。肥満はそれ自体が慢性炎症状態ですが、これは脂肪細胞がアディポカインと呼ばれる独自の炎症性化学物質群を分泌するからです。

メラトニンの原料になるセロトニン

メラトニンの分泌は、起床してから14〜15時間後に分泌され始めると、深夜帯にピークを維持し、強力な抗酸化作用と抗がん作用を発揮してくれます。いくら悪性度の高いがんとはいえ、ホメオスタシスを誘導する体内ホルモンの力には敵えません。あくまでも自分の身体が作りだす強い力が、最終的にがんを治す

咬筋という、噛む筋肉からマイオカインが出る↓

噛むという行為はストレスを軽減させる働きがあります。リズミカルな動きというのは、セロトニンという神経伝達物質の分泌を促す(中略)睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンが不足すると不眠が起こりますが、メラトニンはセロトニンを基に作られるため、セロトニン不足はメラトニン不足につながり、不眠を引き起こします(中略)セロトニンを分泌させるには、5分以上噛み続ける必要があります。20分以上噛んでいると分泌は高まりますが、30分以上は噛んでも意味がないといわれています

セロトニン不足はメラトニン不足につながり、不眠を引き起こします

運動が自己コントロール能力を高めるのは、一つにセロトニン・レベルが上昇するからだ(中略)セロトニンは気分に影響するが、気分もセロトニンの効力に影響するようだ(俳優は異なる気分の「演技をする」ことでセロトニン・レベルを変えることができるという)。

異なる気分の「演技をする」ことでセロトニン・レベルを変えることができる

セロトニンはトリプトファンだけでは生成できません。ビタミンB6やナイアシン、葉酸、ビタミンCといったビタミンが必要───藤田紘一郎名誉教授(著書名失念)

セロトニンは感情や記憶を司る領域にはたらきかけ、不安や恐怖、痛みを抑えて感情を安定させます

睡眠不足は心理的に強いストレスを引き起こし、コルチゾールの分泌を促す。すると、多量のインスリンが分泌(中略)長くストレスが続くと、コルチゾールの分泌量が増え、それが体重の増加に

セロトニンは精神を安定させる作用

メラトニンが足りないとインスリンの抵抗性が上がり、血糖値が下がりにくくなって酸化と糖化が進みます。加えて、メラトニンには強力な抗酸化作用があり、眠りが足りなかったり、その質が低下したりしてメラトニンが十分に分泌されないと、眠っている間に糖化ストレスが全身に

骨から生じた全身性の炎症が脳内のミクログリアにシグナルを送っている。それに続いて神経炎症が↓

体に炎症があると、そもそもセロトニンが作られにくくなっています(中略)セロトニンは精神を安定させる作用

体に炎症があると、そもそもセロトニンが作られにくくなっています

メラトニンは脳を休める催眠作用を起こし、セロトニンは感情や記憶を司る領域にはたらきかけ、不安や恐怖、痛みを抑えて感情を安定させます。セロトニンが不足すると無気力、無関心になって疲れを感じやすくなるので、活動量が減っていきます。そしてメラトニンも分泌されにくくなるので不眠状態となり、さらにうつ症状が進んでしまいます(中略)わずか5日間の睡眠不足でうつ病と同じ不安定な状態に陥る(中略)ストレスホルモンであるコルチゾールは睡眠不足で分泌過剰になり、脳細胞を破壊します。このとき、ダメージを修復しようと分泌されるのがセロトニンやメラトニンなどのホルモン(中略)毛細血管も老化を避けられません。その劣化を救ってくれるのが「成長ホルモン」と「メラトニン」(中略)ぐっすり眠れば、ホルモンの分泌によって血管のメンテナンス(再生)も(中略)睡眠不足のマウスだと、免疫細胞ががんの増殖を手助けする場合が(中略)グレリンが増えると、脳が高カロリーなものを食べるよう指令(中略)メラトニンの原料になるセロトニン(中略)睡眠不足だとトリプトファンは脳内に取り込まれません(中略)睡眠中には老廃物を流し出すための体液が流れやすいようにグリア細胞が縮む

セロトニンとBDNFがお互いの作用を強化する上昇スパイラルの働きを助ける↓

脳にとって、さらに重要な睡眠の機能は清掃業務(中略)ノンレム睡眠には、脳のすみずみにある特殊な細胞がニューロン間の空間を六〇%も拡張して、脳を浸している脳脊髄液が老廃物を文字通り洗い流せるようにする、また、拡張したこの空間には、傷ついた細胞を修復したり、脳内の神経伝達物質の受容体を若返らせたりする酵素も入り込むことができる。だが、難点が一つある。脳間質液を介する経路は、車が一度に一方向にしか通れない一車線の橋のようなものなのだ。つまり、脳を洗浄しながら思考することはできない(中略)したがって睡眠は、時間を犠牲にして脳の機能を向上させる(中略)記憶を蓄え老廃物を蓄積する覚醒時の一時間ごとに、これらの記憶を処理してクリーンアップを行うのに一五分の睡眠時間が必要になる


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