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その役を演じている限り、そのアイデンティティをもちつづける

著者の人格をつくるための読書法について説明しましょう。「著者になりきって読む」 「最低3回は同じ本を読む」(中略)4回でも5回でも読めば読むほど著者の人格化は進みます。同じ本ばかりを4回も5回も読むのはイヤだというなら、同じ著者の違う本を読んでもいいでしょう。同じことをいっていても書き方が変わっていたり、細かく説明がなされていたりする可能性もあります。それによって理解度が深まることもあるでしょう。「あ、そういうことだったのか」とわかれば、さらに著者人格化に近づく(中略)著者に関する情報を多く仕入れて、著者が何を重視しているのかをさぐっていくことで、著者の人格へと近づいていくのです。そして、著者のバーチャルな人格化に成功したとき、あなたは「著者の視点で見た世界」を手に入れる───苫米地英人博士(著書名失念)

クリエイティブな成果を上げる人は、「狭いテーマにひたすらフォーカスするのではなく」幅広い興味を持っている

「それになる」(概念対象を体現する)ことで得られる経験は、「それを見る」つまり概念対象を、自分とは距離のある分離された存在として考えることとはかなり異なる

天才というものは強迫観念に駆られているので、一様に勤勉

役になりきるというのは役者にとって「悟り」を開くこと、言い換えれば直感的な啓示を得ることでもあり、その役を演じている限り、そのアイデンティティをもちつづけることなのだ。

リストをつくることで、予測者は知らず知らずのうちに統計学者のように考えられるようになる

天才というものは強迫観念に駆られているので、一様に勤勉(中略)さらに天才は、公には、親からの遺伝(「天分」)よりも、自分自身の努力にはるかに高い価値を置く傾向がある

何年も経験を積むと、ランダムな文を見てもすぐにその意味がわかるようになる

科学者やエンジニアの中で真のエキスパートと見なされている人たちを何年間も調査した研究によると、逆に自らのクリエイティビティーを発揮できなかった人たちは、その狭い専門分野以外に芸術的な関心を持っていなかった。心理学者で、クリエイティビティーに関して優れた研究をしているディーン・キース・サイモントンは、クリエイティブな成果を上げる人は、「狭いテーマにひたすらフォーカスするのではなく」幅広い興味を持っていると述べた。「この幅広さが、専門領域の知識からは得られない洞察を生み出す」(中略)「遠い移転(far transfer)」と呼ぶ。遠くへの移転を促す、ある特別なタイプの思考方法(中略)にわかには信じ難いほど、はるか遠くまで移転する。その思考方法は幅(レンジ)の広い思考の一つ(中略)「隣接する分野についての技術的な知識」「今入手できるものの使い道を変えて使う」「類似の領域をうまく活用して、イノベーション・プロセスの材料となるものを見つける」「バラバラの情報を新たなやり方で結びつける」「さまざまな情報源からの情報をまとめる」「複数のアイデアを次から次へ飛び回る」「興味の幅が広い」「他の技術についてより多く(また、より幅広く)読み、専門外のことに幅広く関心を持つ」「複数の領域にまたがって、学ぶ必要を感じる」「自分以外の専門知識を持つ人々と、コミュニケーションをとる必要を感じる」。どんな人たちか、だいたい理解できただろう(中略)リストをつくることで、予測者は知らず知らずのうちに統計学者のように考えられるようになる(中略)科学者たちは、問題解決で特に高い実績を上げる人は、「まず問題の分類から始める」(中略)互いに論文を引用し合っていない分野同士、そして共同研究が行われていない分野同士の情報を結びつけたら、新たな発見を生み出せる(中略)(※物理学博士ドン・)スワンソンはそれを「未発見の公的知識」と呼んだ(中略)一つの領域内で取り組む課題を大幅に多様なものにすること。そして、デーンの共同研究者の言葉を借りると「片足を別の世界においておくこと」だ(中略)最良の学びの道はゆっくりとしたもので、あとで高い成果を上げるためには、今出来がよくないことが不可欠だ。しかし、この事実を受け入れるのは難しい。あまりにも直感に反する。※引用者加筆.

問題解決で特に高い実績を上げる人は、「まず問題の分類から始める」

科学的創造性とは「勤勉な取り組みによる機能」(中略)何年も経験を積むと、ランダムな文を見てもすぐにその意味がわかるようになる(中略)この世には遺伝的に決まる「才能」なんてものはない、すべては努力(と運)だ(中略)成功のためにどれだけ対価を払う気があるかという問題(中略)快適ゾーンの外で思い切ってやってみなければ、何千時間かけたところで少しも上達しない

片足を別の世界においておくこと

危険な仕事にはどういう人が適しているか(中略)わたしが非公式におこなった聞き取り調査のときに聞いた話では、危険の大きい仕事において最優秀といえる従業員は、細心かつ大胆だという。かれらは身分の上下を超えてあらゆる人びととうまくつきあえる。人生を楽しみ、すぐれたユーモアの感覚を備えている。

名声をもたない人は、自尊心に邪魔されず、失敗を恐れずに行動できる。失うものがなく、これ以上落ちようがないので、大胆に高い場所を目指せる

カギを握っているのは状況だ。サイコパスになるのではなく、サイコパス役になりきろうとすること。必要に応じて役になりきれること、緊急事態が過ぎたら、いつもの自分に戻れることが重要なのだ。

「人が成長できるのは、快適と非快適の境目の辺境地帯にいるとき」なのだ

職場に必要なのは、管理人でも保護者でもない。バックパッカーのような人たちだ。現状という足枷にからめとられず、すぐそこにある境界線の向こうまで足を延ばし、てきぱきと探索できる人こそが求められている(中略)みんなが気づいたときには、もう遠くへ行っているのだ(中略)名声をもたない人は、自尊心に邪魔されず、失敗を恐れずに行動できる。失うものがなく、これ以上落ちようがないので、大胆に高い場所を目指せる(中略)常識やルールに縛られないルーキーは、シンプルに、まっすぐに目的地を目指す。結果的に、それが最短ルートの場合も多い(中略)専門家が根本的な誤りを見落とす場合があるのに対し、経験のないルーキーは誤りや論理の破綻に気づける場合がある。頭のなかに既存のパターンを持っていないことは、学習のスピードと効果も高める。人間の頭脳は、四苦八苦して学んだことほど強く保持するようにできているからだ。また、ルーキーは好みのルートを確率していないので、新しいルートを切り開こうという意欲もわきやすい(中略)「人が成長できるのは、快適と非快適の境目の辺境地帯にいるとき」なのだ。

コンフォート・ゾーンのわずか上にいつづけることが重要

改善を続けたければ負荷をかけつづけなければならないが、コンフォート・ゾーンをあまり越えすぎると身体を痛めるなど逆効果(中略)コンフォート・ゾーンのわずか上にいつづけることが重要(中略)脳でもコンフォート・ゾーンの「はるか上」ではなく「少し外側」というスイートスポットで最も急速な変化が起きる

サイコパシーとは法難に遭い続ける人(ジーザス、釈迦、デカルトなど)。サイコパシーを毒殺しようとたくらむ集団がソシオパス(社会病質)。



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