ストレスがかかったりすると交感神経が緊張します。交感神経が緊張すると、筋緊張が起こって血流が悪くなります。そして、血流が悪くなると低体温になって、免疫力も低下します。交感神経の緊張が続くと、まず、こうして病気の下地がつくられるのです(中略)交感神経優位の極限状態が続いてしまうと、どうなるのでしょうか。神経伝達物質が抑制され続け、知覚も思考力も鈍ったままで、体に深いダメージを受けていても、気づかずにそのまま走り続けることになります。これが極致までいくと、人の話が聴けなくなり、何を言われても、受け入れて考えることができなくなります(中略)たとえば、尿漏れというのは、交感神経が優位になると筋緊張が起こり、それによって尿道を締める筋肉が締まり続けて疲弊して起こる(中略)夜間頻尿のほうは、交感神経が緊張すると筋緊張によって血流が悪くなり、膀胱が広がらなくなって起こる。ちょっと溜まっただけでも尿意をもよおしてしまうのです。緊張するとトイレに頻繁に行きたくなりますが、それも同じメカニズムです───安保徹医博(著書名失念)