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怒りでアドレナリンが増えているときは、糖分を摂っていなくても血糖値が下がりにくくなって糖化が進行

精神状態が良くないと副交感神経の働きが低下(中略)腸内環境の悪化と交感神経の高ぶりというダブルショック───藤田紘一郎教授(著書名失念)

腸内環境の悪化と交感神経の高ぶりというダブルショック

(※癌と戦うT細胞の)Th17細胞は日頃、腸の粘膜固有層というところに多く存在(中略)Th17細胞の活性は「経口免疫寛容」を司るTreg細胞(※抑制。ブレーキ役がTreg細胞)と表裏一体(中略)彼らの活躍の場も、粘膜周辺  ※引用者加筆.

(※癌と戦うT細胞の)Th17細胞は日頃、腸の粘膜固有層というところに多く存在

唾液は自律神経がリラックスモードのときに多く分泌されます。緊張すると口の中がカラカラになるのは、唾液の分泌が抑制されるため(中略)歯周病菌が体に入り込むと、弱いながらもじわじわと炎症を起こし続けます。その結果、さまざまな病気が引き起こされる(中略)病は自覚症状がないままに進行

健康を維持するためには、血管を柔らかい状態に維持することが必須であり、そのためには血管のタンパク質の糖化やAGEの蓄積を防ぐこと

「ゆらぎ」が、自律神経の興奮をなだめる(中略)「ゆらぎ」とは、言いかえれば「変化」ということ

自律神経が乱れた人がひとりでもいると、その乱れた自律神経は周りに伝染

自立神経の不具合は、やがて脳幹にまで深刻な悪影響を与えます(中略)たとえば情報空間である心に強いストレスが生じると、脳神経のある部分という特定の物理空間に損傷が発生することがあるのです。つまり患者の心的トラウマという情報空間のトラブルが、その脳の部位と関係のある器官に癌を発症させる───苫米地英人博士(著書名失念)

脳幹にまで深刻な悪影響

ストレスを感じるとエネルギーを高めようとコルチゾールが分泌され、血糖値が上がります。このときに活性酸素が発生

交感神経が優位になっているときに増えてくるのが顆粒球

ストレスがかかったりすると交感神経が緊張します。交感神経が緊張すると、筋緊張が起こって血流が悪くなります。そして、血流が悪くなると低体温になって、免疫力も低下します。交感神経の緊張が続くと、まず、こうして病気の下地がつくられるのです(中略)交感神経優位の極限状態が続いてしまうと、どうなるのでしょうか。神経伝達物質が抑制され続け、知覚も思考力も鈍ったままで、体に深いダメージを受けていても、気づかずにそのまま走り続けることになります。これが極致までいくと、人の話が聴けなくなり、何を言われても、受け入れて考えることができなくなります(中略)たとえば、尿漏れというのは、交感神経が優位になると筋緊張が起こり、それによって尿道を締める筋肉が締まり続けて疲弊して起こる(中略)夜間頻尿のほうは、交感神経が緊張すると筋緊張によって血流が悪くなり、膀胱が広がらなくなって起こる。ちょっと溜まっただけでも尿意をもよおしてしまうのです。緊張するとトイレに頻繁に行きたくなりますが、それも同じメカニズムです───安保徹医博(著書名失念)

ちょっと溜まっただけでも尿意をもよおしてしまう

怒りを鎮めないと自律神経の乱れはしばらく続く。表面上は怒りが収まっているように見えても、一度乱れた自律神経はそう簡単には元には戻らない(中略)怒りによって乱れた自律神経は3時間から4時間は元に戻りません(中略)ストレスや不安や恐怖は副交感神経に打撃を与えますので、圧倒的に交感神経が優位になりやすい(中略)交感神経が優位になっているときに増えてくるのが顆粒球。顆粒球は白血球全体の60パーセント(※顆粒球は白血球の好中球・好酸球・好塩基球)(中略)顆粒球(※白血球の好中球・好酸球・好塩基球)は死ぬときに、武器として持っていた活性酸素をばらまいて、細胞を盛んに傷つけます。これにより、がん細胞が発生しやすくなってしまう(中略)「諸刃の剣」というのは、まさにこういうことを言うのでしょう(中略)自律神経の乱れた人と一緒にいると、あなたの自律神経まで乱れてしまいます(中略)自律神経が乱れた人がひとりでもいると、その乱れた自律神経は周りに伝染(中略)ストレスは副交感神経の大敵です。また、イライラ、怒り、不安、恐怖、嫉妬・・・こうした、いわゆるネガティブな感情も、副交感神経の働きを下げてしまいます(中略)怒ると血管が収縮して血球破壊が生じることで、私たちの体中を流れている血液がドロドロになるのです。怒ると交感神経が過剰に緊張して、血管が収縮(中略)壊疽の始まりは小さな傷です。ふつうならなんでもない傷が、場合によっては脚の切断というような大事に至ってしまうのは、末梢血管の血流低下が大きく関わっています(中略)「じゃあまずは深呼吸をして」というのは逆効果です。 いくら「ゆっくり深い呼吸をしたほうが自律神経にいい」と言っても、その「ゆっくりした呼吸をしなければいけない」と思った時点で、それがストレスとなって、自律神経は安定しなくなってしまいます───順天堂大学医学部 小林宏幸教授(著書名失念)※引用者加筆.

自律神経の乱れた人と一緒にいると、あなたの自律神経まで乱れてしまいます

「そう思わないようにする」というなら「そう思ってしまっている」ということです───イチロー選手(著書名失念)

副腎が疲労している人のほとんどは、「不眠」

疲労や居眠りによる事故は、厳密に言えば「事故(アクシデント)」ではない。居眠り運転による死亡事故は偶然ではなく、原因もはっきりしている。完全に予測できることであり、原因が睡眠不足であることは明らかだ。つまり、起こる必要のない事故であり、完全に防ぐことができる。しかし残念ながら、先進国のほとんどの政府は居眠り運転の危険を国民に教育する活動にほとんど予算を使っていない(中略)ほんの少しでも睡眠が足りなくなると、真っ先に影響を受ける脳の働きは、「集中力」だ。そして、睡眠不足による集中力の低下が社会に与える影響のうち、もっとも深刻なのは、居眠り運転による死亡事故(中略)グリンパティック系(サポートチーム)は昼間もそれなりに働いているが、活動の本番は睡眠中だ。深いノンレム睡眠のリズムが始まると、このサポートチームはにわかに活発になり、昼間の10〜20倍の老廃物を排出する。グリンパティック系は、脳の体液である脳脊髄液の流れで、脳内の掃除を行なっている(中略)脳内のグリア細胞は、ノンレム睡眠の間に大きさが60%まで縮むのだ。その結果、ニューロンの間の隙間が広くなり、脳内の掃除をする脳脊髄液が流れやすくなる。これを大都市にたとえると、夜の間にビルや建物が小さくなり、広くなった道路にジェット水流を当ててきれいに掃除するようなものだ。朝起きたときに頭がすっきりしているのは、この夜間清掃活動のおかげ(中略)寝ないことは軽度の脳損傷(中略)睡眠不足になると血糖値のコントロールができなくなってしまう(中略)劣化したのは見た目だけではない。死後の解剖によって、さらに衝撃の事実が明らかになった(中略)内蔵は、実際にサイズも重さも減少していた。ストレスと感染に反応にする副腎は逆にかなり大きくなっていた。副腎から分泌されるコルチコステロン(不安と関係があるホルモン)の量が、突出して多くなっていた。それでは、いったい死因は何なのか(中略)死の決め手となったのは敗血症だ。バクテリアによる感染症が血流とともに全身をめぐり、身体のすべてが破壊されて死に至る。ただし、感染の原因は、外からやってきた恐ろしいバクテリアではない(中略)自身の腸内にいたバクテリアが犯人だった。免疫システムがきちんと機能していれば、難なく撃退できるバクテリアだ。

睡眠不足がガンにつながる具体的なしくみもわかってきている。原因の一部は、睡眠不足によって交感神経が過度に興奮することだ。この状態が長く続くと、体内の免疫システムが炎症という反応を示す↓
セロトニンは自尊心を保つためになくてはならないもので、気分や衝動を調整

がんの正体とは「糖化したミトコンドリア」(中略)故障したミトコンドリアは酸欠状態を脱しても、脂肪ではなく糖をエネルギーの燃料として選択してしまうようになり、がん細胞はどんどん増殖(中略)血中の酸素量が減少すれば、細胞のミトコンドリアは酸欠を起こし、酸素を必要とする脂肪代謝ができず、その代わりに酸素を必要としない糖代謝にスイッチして、生命を維持するエネルギーであるATPを産出するので体はどんどん糖化します。また、最強の免疫力を誇る活性酸素の発生も抑制されてしまうので、がん化やがん細胞の増殖リスクが(中略)酸素が欠乏してしまうとエネルギーを生成する細胞内のミトコンドリアが故障して、解糖系のエネルギー生成が盛んになり、がん細胞が発生、増殖(中略)酸素と結びつけないで燃えかすとなった糖が細胞内に残り、そのまま糖化されたものが腫瘍・・・・・がん細胞になる

メラトニンが十分に分泌されないと、眠っている間に糖化ストレスが全身に↓
怒りも、糖化を引き起こす

糖化とは糖がタンパク質と結びつくプロセスだ。糖化は体から活力を失わせ、体内に酸化ストレスを生み出す

がんの正体とは「糖化したミトコンドリア」

怒りも、糖化を引き起こす(中略)血液中に過剰な糖分があると、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質と結合して、糖化生成物 (AGEs) をつくります。若い頃は代謝能力があるので、AGEsができても排出できますが、年齢とともに代謝機能が落ちると、蓄積物がたまって体のあちこちで不具合が起きる(中略)怒りでアドレナリンが増えているときは、糖分を摂っていなくても血糖値が下がりにくくなって糖化が進行───順天堂大学医学部 小林宏幸教授(著書名失念)

故障したミトコンドリアは酸欠状態を脱しても、脂肪ではなく糖をエネルギーの燃料として選択してしまうようになり、がん細胞はどんどん増殖

糖尿病では、タンパク質の糖化やAGEの生成によって微小血管が障害されると神経系や腎臓や網膜にダメージが生じ、大血管が障害されると動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳卒中や抹消動脈の血行障害が発症(中略)健康を維持するためには、血管を柔らかい状態に維持することが必須であり、そのためには血管のタンパク質の糖化やAGEの蓄積を防ぐこと(中略)白内障もタンパク質の糖化が原因(中略)AGEの濃度を増やすと寿命が短くなる

慢性的な炎症が起こっていると、炎症を鎮めるためにトリプトファンから合成されるキヌレン酸が増えてきます。するとセロトニン合成に使われるトリプトファンが相対的に少なくなり、セロトニンの不足からうつ病が

がん細胞の周辺では絶えず炎症反応

火消し役のコルチゾールが炎症を抑えきれない場合、セロトニン、メラトニンが代謝する経路のほうには行かず、ビタミンB代謝経路のほうに使われてしまう

セロトニンは脳内の機能を正常に保つはたらき(中略)セロトニンは、気分、衝動性、怒り、攻撃性に影響する。フルオキセチン(商品名プロザック)のような選択的セロトニン再取り込み阻害薬を使うのは、うつ病や不安障害、強迫神経症の原因となる脳の暴走をそれが抑えるからだ(中略)セロトニンも同じように運動の影響を受ける。セロトニンは自尊心を保つためになくてはならないもので、気分や衝動を調整している。また、コルチゾールを中和してストレスを抑えるとともに、学習に重要な前頭前野と海馬のつながりを細胞レベルで整えている

セロトニンは脳内の機能を正常に保つ(中略)セロトニンは、気分、衝動性、怒り、攻撃性に影響

酸化と糖化が両輪で老化を推し進めます(中略)がんと認知症にも糖化は関わります。AGEsはがん細胞を大きくしたり、転移させたり、がん細胞に栄養を送る血管を新たに作ったりする(中略)糖化が動脈を傷つけ、そこへ侵入したコレステロールが酸化(中略)糖質を制限するとB1の節約となり、温存できます(中略)細胞のエネルギー源は脂質か糖質。このうち脂質をエネルギーにするにはミトコンドリアが必要

酸素が欠乏してしまうとエネルギーを生成する細胞内のミトコンドリアが故障して、解糖系のエネルギー生成が盛んになり、がん細胞が発生、増殖

活性酸素からはAGEs(終末糖化産物)が生じます。AGEsは身体を作るタンパク質と糖質が体温で温められて生じる物質。この反応を糖化と言います。パンやお肉を焼くと美味しそうな焦げ目ができますが、あれも糖化(メイラード反応)(中略)骨を作っているコラーゲン繊維が活性酸素の攻撃を受けると骨質が下がり、骨折しやすくなる(中略)皮膚の真皮もコラーゲン繊維からなります。真皮は表層の表皮の奥にある組織で肌の張りを保っています(中略)活性酸素がこの正常なターンオーバーとメラニン細胞を狂わせると、ターンオーバーが遅くなって排泄が滞り、メラニンが皮膚に蓄積し、やがてシミとして定着(中略)慢性的な炎症が起こっていると、炎症を鎮めるためにトリプトファンから合成されるキヌレン酸が増えてきます。するとセロトニン合成に使われるトリプトファンが相対的に少なくなり、セロトニンの不足からうつ病が(中略)炎症というと皮膚のかゆみのような単純なものを想像しますが、その本質は免疫(中略)免疫の働きが悪いとさまざまな感染症のリスクが高くなり、がん細胞を見落としてがんの引き金に(中略)ストレス下では交換神経が優位になり、血管が縮んで血行が悪くなり、消化管の活動が低下して便秘を(中略)毎日をどう生きるかで慢性疾患は予防できる ※引用者加筆.

毎日をどう生きるかで慢性疾患は予防できる

糖化反応が遺伝子で起こればガンやポリープの元になりますし、血管で起これば脳梗塞や大動脈瘤破裂、クモ膜下出血につながります(中略)「アマドリ化合物+活性酸素」によって作られる有毒物質は、ペントシジンやCML、クロスリン、ピラリンなど約三〇種類もあると考えられています。それは糖化最終産物と名づけれられているのですが、英語で記すとAdvanced Glycation Endproductsなので、略してAGEsと呼んでいます───脳内革命著者 春山茂雄医博(著書名失念)

酸素と結びつけないで燃えかすとなった糖が細胞内に残り、そのまま糖化されたものが腫瘍・・・・・がん細胞になる

自己破壊的な反応は、褐変(厳密には「糖化(中略)こうした反応は組織を傷つけ、化合物(「終末糖化産物」)を生成して、血管を硬化させたり、肌にしわを刻んだり、目の水晶体を硬くしたり、腎臓を詰まらせたりする。

糖質を多く摂りすぎると、ビタミンB1が枯渇

ひどい副腎疲労の状態に陥ると、「ブレインフォグ」といって、脳に霧がかかったような状態になり、認知機能が下がる(中略)「ブレインフォグ」が起こり、記憶力が低下(中略)副腎が疲労している人のほとんどは、「不眠」(中略)肝機能が低下している人にとっては、夜中が肝臓にとっての「解毒タイム」というわけです。こうして肝臓は必死に解毒を続けていますが、毒素が多いと処理しきれず、解毒の段階で中間産物がたくさん出てきてしまいます。途中覚醒が起こるのは、この処理しきれない毒素によって(中略)副腎が疲れている人には必ず体内に炎症が(中略)火消し役のコルチゾールが炎症を抑えきれない場合、セロトニン、メラトニンが代謝する経路のほうには行かず、ビタミンB代謝経路のほうに使われてしまう(中略)副腎疲労外来では2人に1人が悪夢を見るとおっしゃいますが、夢を見た時点でビタミンB欠乏と診断できます。ビタミンBが欠乏していると、先述したようにセロトニン、メラトニンの代謝経路まで回らないので睡眠の質が悪くなる

糖質を多く摂りすぎると、ビタミンB1が枯渇(中略)(※糖質を)過剰に摂取すると余分な糖が体内でタンパク質と結びつき、そのタンパク質が変性して、AGEs(糖化最終生成物)と呼ばれる老化物質をつくります。このAGEsは、内臓や骨、髪の毛にも蓄積(中略)これによって動脈硬化や骨粗しょう症など、さまざまな病気が誘発される※引用者加筆.

最も重要なATPの産生は、ビタミンB群の不足によって容易に低下↓

体のどの部分が炎症になっていても、サイトカインという化学物質が放出され、それが脳に悪影響を及ぼす(中略)糖を食べるとインスリン値が急上昇し、炎症誘発性のサイトカインの放出を促す(中略)果糖はコラーゲンと結びつくと有害な終末糖化産物(AGE)を生成する。よくぞ名づけたと感心するが、この「終末産物」は老化プロセスに関与し、体に酸化ストレスをかけ、いっそうの炎症を起こさせる(中略)ミトコンドリアの機能不全が体に炎症を起こす分子を作らせ、次はその分子がミトコンドリアの機能をさらに損なっていく。

焦げている部分には「AGE」※(終末糖化産物)が含まれている(中略)焦げ目がたとえついていなくても、高温でゆでたり焼いたり揚げたりすることで、食材の中でAGEがつくられる(中略)アルツハイマー病の誘引となるAGEを増やす調理法、それはズバリ「フライ」「天ぷら」などの “揚げ物” 

いつの時代の有事にあっても、役人の頭の中から “保身” という2文字は消すことができないのです。今回のタミフルの一件もまさに同じです(中略)タミフルは、インフルエンザウイルスが持つノイラミニダーゼというタンパク質の合成を選択的に阻害して、ウイルスの増殖を抑えるクスリです(中略)ところがこのノイラミニダーゼという酵素は、人間の身体の中でも重要な働きをもっており、脳の神経細胞(グリア細胞)はこの酵素を必要とする組織なのです。つまりタミフルを使用するとノイラミニダーゼの働きをも阻害することになり、ときとして先に記した異常行動や突然のショック死に至る場合があるのです。



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