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“今を生きる” 能力は、サイコパスと仏教の高僧に共通している。またトップクラスのアスリートにも共通

グループ・フローは、チームの者たちが即興活動の第一の原則、「わかった。とすると・・・・・」を守ったときに花開く(中略)突然の閃きは、多くの情報をもち、事実間の関連づけが行なわれた結果として生じる。

ちなみに女装するなどバカな行動で有名なヴァージン・グループの創設者・リチャード・ブランソンは著書の中で、安くPRするためにあえてバカな行動をしているのだと、あっさりと種あかしをしている。

物理的な姿勢は、メンタル的な姿勢がそのまま反映します

分析的瞑想(中略)特定の対象に集中する「一点集中瞑想」ではなく、自分が解決しようとしている問題や、最近見聞きした話題、あるいは以前に議論したことのある哲学的な分野について考える瞑想(中略)分析的瞑想を行うと、論理と理性によって目の前の問題をより明確に特定し、無関係な感情から切り離し、疑念を消して、答えを明るく照らし出すことができる

その人の気分や意図、さらには性格の特性までもが歩き方からわかる↓

瞑想を行うと、優れた集中力が身につく

姿勢によって、達成できる動きが決まってくる。同じように、私たちが知的世界を探求する方法は、認知姿勢によって異なる。

イタリアの古い格言がある。 これは直訳すれば、「技術を身につけなさい。身につけた後は技術のことを忘れなさい」ということを意味している(中略)何が自分にフローをもたらすかについての考えが明らかになるにつれて、フローを繰り返し体験する機会は増える

「スポーツの世界では、分析していたら運動能力が麻痺するという。考えていたら体が動かない。流れが失われるのだ。そこには流動的で直感的で言葉にできない、微妙な部分があるのだ」と(※心理学者ジョナサン・W・)スクーラーは言う。人間は洞察力や直感を飛躍的に高めることができる。※引用者加筆.

歩くとマイオカインが運ばれてきて脳が働き出す(中略)歩行は脳を変化させる。しかも、歩行は創造性だけでなく記憶力にも影響を与える

本来、マインドフルネスという言葉自体は、「思い出す」「覚えておく」という意味があります(中略)今なにが起きているかがわかるということです───Drバリー・カーズィン

瞑想をすると、脳の中にもう一つの現実をつくり出すために、情報空間の操作が大量に行われます。ということは、脳の前頭前野が鍛えられます。ですから、瞑想をすることでIQは結果として上がる(中略)抽象度の高いゴールを設定するほど、周囲から敵視され、攻撃されがちになります。 わかりやすくいえば、悪口をいわれることも多くなるということです。 けれども、悪口をいわれるたびに打ちのめされていたのでは困ります。それでは、いつまでたってもゴールに近づくことはできません。それどころか、周囲の声に合わせて、ゴールの抽象度を下げてしまうことさえありうるでしょう。 その点、瞑想は、自分の情動を制御する訓練という面もあります。 瞑想によって情動を自在に制御できるようになっておけば、たとえ攻撃を受けても、それを跳ね返すことができます。仮にいわれのない誹謗中傷によってダメージを受けることがあったとしても、そこから速やかに立ち直ることもできる───苫米地英人博士(著書名失念)

「賢い人」は、リスクをとってドーパミンを出せる人↓

遺伝子の伝承にはさまざまな方法があるが、少数の子孫を大切に養育することもその一つだ。サイコパシーのパターンはまったく異なるが、成功率は同じか、それ以上である。

遺伝子のなかの遺伝子がミトコンドリア染色体.

禅の瞑想者は繰り返される痛みで学習してそれを脅威でないと学習するのではなく(学習には前頭前皮質の関与が必要と考えらている)、単に痛みを無視することに決めている

苦痛を恐れて逃げようとするから、痛みはどこまでも追いかけてくる。だから、どこかで度胸を決め、身をひるがえして痛みのただ中へ飛び込んでしまえ。すると、痛みが嘘のように消える───そんな奇跡は今でも起こりませんが、少なくとも痛みがそれほど気にならなくなります。どうにも耐えがたいのが、何とか耐えられるまでには克服できるのです。つまり、苦しみや痛みが迫ってきたとき、身を避けようとしたら、かえって苦痛を増幅させてしまうことになる。そのいちばんの解決法は、自分を捨てて苦の中に思い切って身を投じてしまうことなのです。すると、苦中に活路が開ける。冷水に飛び込めば、身を切られるように冷たいに決まっていますが、刻苦あるところに必ず光明ありで、その冷たさ、苦しさこそ真理に接している証の痛みなのかもしれません。

水の冷たさが骨身にしみた。「感電死するような感じでした」と彼は回想している(中略)人間は極端な気温にあまり耐えられない(中略)人は摂氏十八度の水中に指を突っ込めば、一分ほどで強烈な痛みを感じる。さらに温度が下がれば、もっと速く、もっと激しく痛くなる(中略)これから述べるのは、それほど冷たい水の中に飛び込むとどうなるのかということである(中略)皮膚の温度が下がり続けると、痛みはさらにひどくなり、耐えがたいほど激しくなる(中略)サバイバルした者は笑いを興じる。どれほど恐ろしい状況にあっても、たぶん状況が深刻であればあるほど、彼らは笑いが興じるのだろう(中略)生き残れるものは・脅威・脅迫を笑い飛ばし・・・・・、行動には常に笑いが伴う。行動することによって、周囲で起きていることと関係が保たれる(中略)サバイバルとは、クールであることだ。何か恐ろしいものを前にして、豪胆に謙虚に笑うことだ(中略)生死にかかわる状況では、確実に死と直面することになるが、それでも何かこっけいなこと、何か素晴らしく活気にあふれたものを見いだす必要がある。それがでなければ、すでに傷を負い苦しんでいるのと同じだ(中略)やがてわたしにわかってきたのは、生き残るためにはまず、危険の中に身を投じ鍛えなければいけないということだった(中略)第一の教訓は、沈着であること、パニックに陥らないことだ。情動は「ホットな認知」と言われるから、沈着とは「クールであること」と言い換えてもいい(中略)生き残れる者は、決して恐怖に無神経ではない。何が起きているかを把握し、「命を奪われる」こともあるのを知っている

サイコパスはあまり気にしない(中略)禅でよく言う “何ものにもとらわれるな” をまさに実戦しているのだ。信じられないかもしれないが、“今を生きる” 能力は、サイコパスと仏教の高僧に共通している。またトップクラスのアスリートにも共通している。

カギを握っているのは状況だ。サイコパスになるのではなく、サイコパス役になりきろうとすること↓
エンドカンナビノイドは体が作る強力なアスピリン(痛み止め)だ↓

多くの人がセックスの後のチョコレート以上に価値をおく状態がある(中略)それは、その人の能力にほぼ適しているが少し挑戦的な課題に取り組んで、完全に没頭している状態である。よく「のっている」と言われている状態だ。チクセントミハイはこれを「フロー」と名づけた。なぜならその流れに身を任せる。フローは、何か身体的な動作をしている時、スキーで滑っている時やカーブの続く田舎道を高速で運転している時、団体競技をしている時などに起きることが多い。フローは音楽や他人の行為によって促進(中略)フローは、絵を描いたり、文章を書いたり、写真を撮ったりといった一人きりの創作活動においても起こりうる。

自分の状況をコントロールしているという感覚が、健康や幸福度に重要なかかわりをもつことは、その他の研究からも確認された。 興味深いことに、かならずしもほんとうに状況をコントロールしていなくても───つまり、〈コントロールしている〉 というのが本人の幻想であっても───同じほど大きな利益が得られることが、複数の実験結果から示されている(中略)それよりも人を幸福にするのは、自分にとって大きな意味のある何かに積極的にとりくむことだ。これこそが楽観主義の本物の証明だ。楽観主義とは、大きな目標に向かって没頭したり、意義ある目標に到達するために努力を重ねたりできる人々なのだ(中略)スポーツ選手が「ゾーンに入る」と呼ぶのと同じ状態だ(中略)フローを体験する鍵は、自分の技量のレベルと挑戦の度合いとのあいだで絶妙なバランスを見つけることだ。もし課題があまりにも簡単過ぎれば、人はすぐに飽きてしまうし、逆にむずかしすぎればストレスに苦しむことになる。けれど課題のハードルが低すぎもせず、また非現実的なほど高くもなく、挑戦者にまさにぴったりのレベルであるとき、他のいっさいが入り込むことができない一種のトランス状態が訪れる。

体重を後ろにかけずぎると、前方向に体重を戻そうとする瞬間に、どうしても隙ができる。弱点をさらけ出す一瞬ができてしまう(中略)注意を集中できる人ならだれでもフロー体験することが可能

「踏み込んでいく」→「失敗する」→「戻していく」というチューニングで覚えていきます。安全圏にいても、覚えることはできないのです。

ストレスの原因を挑戦に変換することがフローの扉を開くカギ(中略)フローに入るための重要な要因を論じる中で、あるランナーが「おそらく最も重要なことは、厳しい状況にも対処できる能力をもっているのだと、自分自身を信じることだと思います」と述べているように、体験を決定づけるのは実際の能力よりも、自分にはできると信じることだということを理解することが大切(中略)人びとの生活の中で最も記憶に残る幸福なときには大抵、技能や集中を要する仕事がうまくいったときのことや、困難な障害を克服するための奮闘が含まれることが研究で明らかになっている。目的を持って挑戦的な目標の達成に向かって熱中するとき、人びとは幸福を感じるのである。

問題発見型のグループは、多様性が大きいほど、フロー状態になる可能性が高い。

クリエイティブな男性は、他の男性に比べて繊細で攻撃性が低いことを発見した。この結果からユニークな特徴がわかる、とチクセントミハイは言う。「精神面が中性的な人は、事実上対応のレパートリーが倍になるので、より豊かな視点で世間の人々と交流でき、多様なチャンスを手に入れることができるのだ」別の言葉で言えば、偉大な人は中性的(中略)「技術面での行き詰まりが、技術者ではない人によって解消されることはよくある。そのような場合には、IQよりも全体をとらえる力のほうが重要だからである。思考を大きく飛躍させられる能力は、画期的アイデアの発案者に共通して見られる特徴だ。非常に広いバックグラウンドと総合的な知力を持ち、幅広く多様な経験を積んできた人に、このような能力の持ち主が多い」と、MITのニコラス・ネグロポンテは語っている。境界を超えられる人は二者択一の選択はせず、複数のオプションといくつかの解決策を織り込んだものを模索する。

ここでまた、チクセントミハイの話へと戻る(中略)彼は一三歳で高校を中退した(中略)二二歳のときに、チクセントミハイは心理学を学ぶためにアメリカへ渡った。シカゴに到着したとき、所持金はたった一ドル二五セントで、高校を中退した彼が知っていたのは、新聞連載漫画『ポゴ』で覚えた英語だけだったという(中略)ラテン語とドイツ語と『ポゴ』から得た知識が役に立ち、英語はろくに話したこともないのに、イリノイ州の高校卒業資格検定試験に合格した。

ミトコンドリアは身体が冷えたときやカロリーが少なくなったときにも増加する。PGC-1αは寒さのシグナルを受け取って、ATPが少なくなったときと同じように指令を発し、ミトコンドリアの建築を促す↓


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