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セロトニン活性には「集中」が大切

神経の集中している目の疲れを、私たちは「脳の疲れ」と錯覚している(中略)つまり、目の疲れを取ることで、集中力を取り戻すことができる

脳への酸素不足と関わりがある症状として、疲労、集中力・思考力の低下、物忘れ、不眠(中略)溶解型酸素は結合型酸素より小さいので、大きい結合型酸素が行き渡らない毛細血管のすみずみまで確実に効率的に運ばれます(中略)カプセルに入って気圧を高めることで、体内に溶存酸素量が増(中略)溶解型酸素(※圧のかかった酸素)は体内での量は少ないものの、圧に比例して血液、体液に直接溶け込み、結合型酸素(※大気中から体内に取り込まれた酸素)が通れないような毛細血管でも、すみずみまで届きます。ただし、溶解型酸素は通常の呼吸だけでは非常に少なく、酸素吸入だけでは増えない ※引用者加筆.

恐怖を転じて集中することが、サバイバル行動の第一歩である

腸内細菌が治療薬(中略)菌種や詳しい生態はわかっていなくても、腸内細菌を整えてあげることで治療になる

有益な微生物が私たちの体内で寝返り、制御不能に陥るだけでなく、がん細胞の成長と増殖を助けることさえある。

過剰なコルチゾールは神経系全体のニューロンを弱らせ、カルシウムを過剰に取り込ませる。過剰なカルシウムはニューロンにダメージを与え、ニューロンが死ぬこともある。こういったことはとくに海馬と前頭前野で起こり、文字通り脳細胞が減少し、記憶障害を起こしたり頭がぼんやりしたりする。そのほかにもコルチゾールは、セロトニンの生成を減少させ、幸福感が薄れ、気分にさらにネガティブな影響を与えかねない。セロトニンの減少は、怒りの感情に伴って生じる攻撃性にも関係(中略)トリプトファンをセロトニンに変え、腸内に貯える微生物もいる。しかし有益でない微生物が、トリプトファンをキヌレニンという物質に変える場合もある。この物質は炎症を引き起こし、精神疾患にも関与している。それゆえ、「トリプトファンをたくさん摂取しろ」とは言えない(中略)どう処理されるかは、体内に生息する微生物の影響を受ける

慢性的な炎症が起こっていると、炎症を鎮めるためにトリプトファンから合成されるキヌレン酸が増えてきます。するとセロトニン合成に使われるトリプトファンが相対的に少なくなり、セロトニンの不足からうつ病が(中略)炎症というと皮膚のかゆみのような単純なものを想像しますが、その本質は免疫(中略)免疫の働きが悪いとさまざまな感染症のリスクが高くなり、がん細胞を見落としてがんの引き金に

セロトニン活性には「集中」が大切(中略)セロトニン活性は、睡眠ホルモンのメラトニンを増やす行動になる(中略)外に出て太陽を浴びるだけでも、ある程度セロトニン活性が得られる

ハンター・キャンベルには、家族や大切な友人が何人も亡くなるなど、たくさんの悲しいできごとによって心の病となり、自殺未遂をしたために精神病院に入れられてしまった経験がある。そんな彼は、病院を退院したあと、医科大学に入学した(中略)医師となったあとも、彼は治療のなかで患者を笑わせ、楽しませる活動に取り組みつづけた(中略)治療に笑いの効果を取り入れただけではなく、彼は自分の病院も設立した

思い切り笑うということは。戸外に出る必要のない体内のジョギングの良法

笑いはセロトニンの分泌をうながし、気持ちを明るくしてストレスを減らしてくれます。さらに、NK細胞やリンパ球などの働きも活発化してくれる

笑いは健康にいいばかりではなく、(腹筋のトレーニングと肺活量を増やす)、精神面でも大変大きな効き目がある。

量子の「位置」と「動き」を同時に、正確に測ることはできない、これがハイゼンベルクの不確定性原理です。量子の世界は不確定なのです(中略)光や電子だけではなく、量子である電子などから成る原子や分子も、見方によっては粒になり、見方によっては波になる

オッカムの剃刀から生まれた史上初の現代的な科学法則、ウィリアムの唯名論(※単語はこの世界に実在する普遍や本質ではなく、我々の頭の中にある概念を指しているとする主張。〝正確な位置〟というのは我々の心の中やモデルの中に存在する抽象的な概念に与えられた単なる名前であって、この世界のどんな物事にも対応しない虚構。論理学はあらゆる学問の中でもっとも有用な道具である。それがないと科学を完全に理解することはできない)から影響を受けたルネサンスの人文主義(中略)量子力学ではまさにそのような(※ウィリアムの唯名論的)立場を取る。測定できない微小なエネルギー差は実在するとはみなさず、エネルギーは一個一個測定できる小さな塊、すなわち量子としてしか放出されないと考える。同様に、熱力学では粒子は連続的な範囲の振動数で振動できるが、量子力学では測定可能な振動数でしか振動できないとする。この〝量子化〟という考え片から、黒体放射の奇妙な性質やプランク方程式(※黒体から発せられる光のエネルギーは飛び飛びの振動数を持ったエネルギーの小さな塊である量子として出てくる。光は電磁気力の一つの姿)が導き出されるのだ。しかし量子力学の奇妙な点はエネルギーの量子化だけにはとどまらない。量子レベルの不確かさは、直感に反する粒子のさまざまな性質にも表れる。同時に複数の場所に存在したり、古典物理学では通り抜けられないはずの障壁をすり抜けたり、同時に二方向に自転したりするといった振る舞いが実際に起こるのは、単にそんなことは起こらないと証明できないからにすぎない。さらに、複数の粒子が時間と空間を隔てて不気味なつながりを持つこともあり、それもまた、ハイゼンベルクの不確定性原理(※マクロな物体は無視できるが、ミクロの世界では我々が物事を知る上での精度に根本的な限界を課している)によるとそんなつながりは存在しないことを証明できないからでしかない(中略)現在のところ宇宙の構造をもっともよく記述する一般相対論と、現在のところ原子の構造をもっともよく記述する量子力学とを統一する術はまだ誰も見つけられていない(中略)量子力学のもっとも不思議な特徴の一つとして、完全に何もない状態というのも確実ではない。それはハイゼンベルクの不確定性原理から導きだされる奇妙な結論の一つで、完全な真空には質量もエネルギーも存在しないということすら確実には言い切れないのだ。そのため量子力学によると、たとえ空っぽの真空であっても、実際の空間の中では仮想粒子が出現したりしている(中略)(※唯名論者であるトマス・ホッブスは唯名論に基づいて)人類は不可知で薄情な神などに祈るのをやめ、人間の創意と政治と科学によって〝共和国〟を築くことで、秩序を維持して苦しみを減らし、幸せを育むことを目指すべきだと迫った(中略)デカルトの唯物論的な宇宙(中略)ルネ・デカルトが、我々が確実に知ることのできるのは「我思う、ゆえに我あり」という前提だけであるという単純な信念に基づいて、西洋哲学を解体・再構築した。アインシュタインも物理学においてそれと同様の方法論を取った ※引用者加筆.

不確定性原理によれば、実際の電子の位置をおおよそ原子の大きさに相当する精度で測定すると、その電子の速度は時速およそ一〇〇〇キロメートル以上の精度で決定することはできない。静止しているのか、あるいはジャンボジェットより速く運動しているのかがわからないのだ(中略)量子論の理解が深まるにつれて、量子の世界には確実な事柄など一つもなく、確率しか存在しないことが明らかとなっていった。つまり、「確かにこれが起こる」ではなく、「きっとこれらのうちのどれかが起こるかもしれない」ということだ。ニュートンの世界観では、未来または過去のどんな瞬間における宇宙の状態も、現在の宇宙に刻み込まれており、十分に知能の高い人ならニュートンの法則を使ってそれを読み解くことができるとされている。地球の内部に関する十分なデータがあれば、地震を予知できる。気象に関するあらゆる物理的詳細がわかれば、原理的には、明日、または一〇〇年後に雨が降るかどうかを確実に言い当てることができる。ニュートン科学の中核をなすニュートン的「決定論」は、一つの出来事が次の出来事を引き起こしてそれが次々に続いていき、すべて数字を使って予測できるというものだ(中略)しかし量子論によると、そもそもこの世界は、万物を構成する原子や粒子という基本的レベルでは決定論的ではない。宇宙の現在の状態から未来(および過去)の出来事を決定することはできず、いくつもの相異なる未来がそれぞれ起こる(およびそれぞれの過去が起こった)確率でしか決定できない。この宇宙はビンゴゲームのようなものであると、量子論は言っているのだ。こうした考え方に対してアインシュタインは、ボルンに宛てた手紙の中であの有名な言葉を書き記した。「[量子論は]かなりのものを生み出すが、創造主の秘密にはほとんど近づけない。創造主がサイコロ遊びをするなどとはどうしても信じられない」アインシュタインが神の概念を「創造主」(Old One)と表現しているのは何とも興味深い。アインシュタインは、聖書にあるような旧来の人格神の存在は信じていなかった。アインシュタインにとっての「神」は、我々の人生の私事に介入する存在ではなく、美しくて論理的に単純な宇宙の法則を象徴するものだった。だから、アインシュタインの「創造主はサイコロ遊びをしない」という言葉はすなわち、自然の壮大な体系でランダムさが役割を果たしているという考えは受け入れられないという意味である。

ハイゼンベルクの不確定性原理から得られる帰結(中略)SF作家が想像するのとは違って、対象の特徴をすべてスキャンして受信ステーションに送信することでテレポーテーションを実行することはできない(中略)世界を完全に理解するのは不可能だ(中略)ハイゼンベルクの不確定性原理は、観測によって特定できる事柄の限界を表している(中略)哲学的な言い方をすれば、不確定性の本質は認識論的である。認識論とは、可知な事柄と物事を知る過程を扱う哲学の一領域(中略)ハイゼンベルクによれば、質量が大きければ大きいほど、速度の不確定性は小さくなる(中略)一方、電子のように質量のきわめて軽い小さな物体の場合、この効果はまったく無視できない(中略)電子は同時にさまざまな速度で運動する可能性をもち、また同時にさまざまな場所に存在する可能性を持つ(中略)『スタートレック』を書いた人たちは、どうやらハイゼンベルクの不確定性原理によって課される限界についてどこかで聞いていたらしい。科学者のなかにもファンがたくさんいるから、そのうちの誰かが教えたのだろう。『スタートレック』ファンなら誰でも、制作者がこの問題をどうやって回避したのか知っている。「ハイゼンベルク補正器」なるものを発明したのだ。この架空の装置は、ハイゼンベルクの不確定性原理の示す問題を解決してくれる。実際には、そんな装置はきわめて根本的な理由で実現不可能だ。したがって、ハイゼンベルク補正器で用いられている仕組みを説明することはできない。『スタートレック』シリーズで技術アドバイザーを務めたマイケル・オクダは、あるとき《タイム》誌に「ハイゼンベルク補正器はどんなふうに働くのか」と訊かれ、「じつによく働くよ、おかげさまで」と答えたと言われている。

セロトニンは、相手に譲歩する柔軟さを生むが、神経質な側面につながることも

セロトニンが目標志向の行動に対するドーパミンの影響を拡大する

とくにたちの悪いのがストロンチウム90だ。軽いので、それほど大規模な核爆発でなくても地球全体を覆い、食物連鎖に深く入りこむ。科学的性質がカルシウムに似ているために、ひとたび体内に摂取されたら吸収されて骨に取り込まれる(中略)ストロンチウム90が骨の中に居座ると、崩壊しながら放射線を出しつづけ、細胞のDNAを破壊

骨から生じた全身性の炎症が脳内のミクログリアにシグナルを送っている。それに続いて神経炎症が引き起こされ、神経炎症が一因となってそうした患者では将来アルツハイマー病の発症リスクが高くなる(中略)いったん骨の炎症が脳の炎症を引き起こすと、過活動になったミクログリアが炎症性物質を放出し、それが体の痛み感覚を強める(中略)「加速した」ミクログリアが脳内の痛み経路を焚き付けると、続いてドーパミンの放出が減少する

運動が自己コントロール能力を高めるのは、一つにセロトニン・レベルが上昇するからだ(中略)セロトニンは気分に影響するが、気分もセロトニンの効力に影響するようだ(俳優は異なる気分の「演技をする」ことでセロトニン・レベルを変えることができるという)。

忘れないでほしいが、ダンスもセックスも運動に含まれる

(※抗ストレス神経伝達物質セロトニンは)セックスによっても瞬時に分泌(※相手との関係性や絆の感じ方、身体が体験すること全体を通じて分泌)(中略)男性は「もう1回」と思ってもすぐにはできない、なにしろセックスをすると、マスターベーションのときの4倍の量(※のプロラクチン)が分泌(中略)オーガズムに達してから少なくとも1時間は、男女を問わず(※眠りを促すホルモン)血漿プロラクチン濃度が大幅に上昇 ※引用者加筆.

睡眠不足だとトリプトファンは脳内に取り込まれません

「トリプトファン」を十分に摂取しなかったら、脳は不安を和らげ、気分を高める「セロトニン」を十分に作れない

ほんの少しでも睡眠が足りなくなると、真っ先に影響を受ける脳の働きは、「集中力」だ。そして、睡眠不足による集中力の低下が社会に与える影響のうち、もっとも深刻なのは、居眠り運転による死亡事故(中略)寝ないことは軽度の脳損傷(中略)睡眠不足になると血糖値のコントロールができなくなってしまう(中略)劣化したのは見た目だけではない。死後の解剖によって、さらに衝撃の事実が明らかになった(中略)内蔵は、実際にサイズも重さも減少していた。ストレスと感染に反応にする副腎は逆にかなり大きくなっていた。副腎から分泌されるコルチコステロン(不安と関係があるホルモン)の量が、突出して多くなっていた。それでは、いったい死因は何なのか(中略)死の決め手となったのは敗血症だ。バクテリアによる感染症が血流とともに全身をめぐり、身体のすべてが破壊されて死に至る。ただし、感染の原因は、外からやってきた恐ろしいバクテリアではない(中略)自身の腸内にいたバクテリアが犯人だった。免疫システムがきちんと機能していれば、難なく撃退できるバクテリアだ。

セロトニンはどちらかというと物事が順調に進んでいる時(中略)セロトニンはトリプトファンだけでは生成できません。ビタミンB6やナイアシン、葉酸、ビタミンCといったビタミンが必要───藤田紘一郎教授(著書名失念)

がん細胞の周辺では絶えず炎症反応

体に炎症があると、そもそもセロトニンが作られにくくなっています(中略)セロトニンは精神を安定させる作用(中略)副腎が疲労している人のほとんどは、「不眠」(中略)肝機能が低下している人にとっては、夜中が肝臓にとっての「解毒タイム」というわけです。こうして肝臓は必死に解毒を続けていますが、毒素が多いと処理しきれず、解毒の段階で中間産物がたくさん出てきてしまいます。途中覚醒が起こるのは、この処理しきれない毒素によって(中略)副腎が疲れている人には必ず体内に炎症が(中略)火消し役のコルチゾールが炎症を抑えきれない場合、セロトニン、メラトニンが代謝する経路のほうには行かず、ビタミンB代謝経路のほうに使われてしまう

メラトニンは、昼の覚醒を演出するセロトニンを原料に作られる(中略)メラトニンの原料は実は、セロトニン

メラトニンは脳を休める催眠作用を起こし、セロトニンは感情や記憶を司る領域にはたらきかけ、不安や恐怖、痛みを抑えて感情を安定させます。セロトニンが不足すると無気力、無関心になって疲れを感じやすくなるので、活動量が減っていきます。そしてメラトニンも分泌されにくくなるので不眠状態となり、さらにうつ症状が進んでしまいます(中略)ストレスホルモンであるコルチゾールは睡眠不足で分泌過剰になり、脳細胞を破壊します。このとき、ダメージを修復しようと分泌されるのがセロトニンやメラトニンなどのホルモン(中略)メラトニンの原料になるセロトニン

メラトニンの産生にはセロトニンが欠かせない(中略)そしてセロトニンの産生に欠かせないのが、なんとトリプトファンだ

セロトニンは脳内の機能を正常に保つはたらき(中略)セロトニンは、気分、衝動性、怒り、攻撃性に影響する。フルオキセチン(商品名プロザック)のような選択的セロトニン再取り込み阻害薬を使うのは、うつ病や不安障害、強迫神経症の原因となる脳の暴走をそれが抑えるからだ(中略)セロトニンも同じように運動の影響を受ける。セロトニンは自尊心を保つためになくてはならないもので、気分や衝動を調整している。また、コルチゾールを中和してストレスを抑えるとともに、学習に重要な前頭前野と海馬のつながりを細胞レベルで整えている

セロトニンのレベルが上がると幸福感が得られ(「エクスタシー」という薬物は、セロトニンレベルを猛烈に押し上げることで、この感覚を誇張する)、非適応的な衝動がうまくコントロールできるようになる(中略)運動をしていない人や肥満の人は、受容体を正常に活動させるために、より強く、より長く(ときには数ヶ月も)努力することが必要

セロトニンの合成を脳内で増大させる方法の1つは、大量の炭水化物を食べることなのだ。何が言いたいのかは、もうおわかりだろう。もしあなたのセロトニンが欠乏していたら、あなたはどんなことをしてでもセロトニンを増やそうとする、ということだ(中略)やがてD2受容体がダウンレギュレーションされると、同じ効果を得るために、もっと大量の糖分が必要になる。インスリン抵抗性はレプチン抵抗性を引き起こし、脳は体が飢えていると判断して、持続する不幸感に対するささやかな快楽を生み出すためにドカ食いの悪循環を引き起こす

炭水化物や糖類を口にすると、当然血糖値が上がります。このとき、なぜ幸福感を感じるかというと、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンがピュンと出るからです。でも、同時にインスリンというホルモンもピュンと出て、血糖値も下げます。このときに体は、このまま血糖値が下がり続けることを恐れて、一種のパニックのように、危機的な状況に陥ります。なぜかというと、血糖値が下がり続けると、人間は死んでしまうからです。そうなると、人間の体はセーフティネットとして、副腎髄質から神経伝達物質のアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンを分泌して、血糖値を上げます。このとき、副腎には大きな負荷がかかり、傷ついてしまいます。血糖値が上がると、インスリンが血糖値を下げます。それを再び神経伝達物質が上げ、再びインスリンが・・・・・とアップダウンをくり返すことになるのです。副腎疲労の人は、感情が落ち込んでいるので、小さな分泌でもセロトニンによる幸福感をとても感じやすくなっているため、血糖値がアップするたびに幸せ感を覚えて、すごく幸せになったように誤解してしまいます。つまり、その幸せを求めて、炭水化物や糖類に依存しやすい

ADHD治療薬はリタリンとアンフェタミンで、いずれも脳内のドーパミンを増やす刺激薬(中略)統合失調症の治療薬は、ドーパミン活性を低下させる(つまり統合失調症はドーパミン過剰の傾向がある)(中略)H&N神経伝達物質であるセロトニン(中略)感情はH&Nの範疇にある現象(中略)H&N系は未来に関心がない。手に入るかもしれないものなど気にかけない。H&N系が気にするのは、私たちがいままさに手にしているものだ

肥満はホルモンによって起こるのであり、カロリーのバランスが悪いから起こるのではない(中略)ホルモンとは、標的細胞に情報を伝達する微分子のこと

糖質摂取量が多い状況(グリセミック負荷の高い食事)が、体内の活性酸素の産生を増やし、抗酸化力を減弱させることが明らかになっています。これは、一言でいえば、「糖質摂取は酸化ストレスを高める」ということです。そして酸化ストレスが高まれば、体は老化し、がんやその他様々な疾患の発症が促進される

副腎が弱っている人で腸のトラブルがない人はいない(中略)なぜなら、(※副腎が作る)コルチゾールの分泌量が不足すると、胃腸粘膜の組織の修復がうまくできないから。また消化酵素も出にくくなるため、便秘や下痢、さらには胃炎などに(中略)精神的ストレスが原因ともいわれていますが、ストレスによって副腎が疲労している(中略)気をつけたいのは、お腹が弱いからと言って、下痢止めや下剤などを飲んでいると、さらに副腎に負担をかけることになるということです。後述しますが、薬などの化学物質も副腎にとっては〝毒(炎症を起こすストレス要素)〟 (中略)便秘解消のために、「腸の中の善玉菌を増やそう」とヨーグルトや乳酸菌サプリなどが人気です。でも、問題(炎症)のある腸の中に、いくら何かプラスして取り入れようとしても残念ながら効果は表れません(中略)本来なら小腸で栄養が吸収され、大腸には残りカスのみが通過するはずなのに、大腸まで栄養素が素通りしてしまい、大腸にはカビが増えます(中略)糖質はカビのエサ(中略)善玉の腸内細菌がいなくなると、いい便がつくられず、上手な排泄ができなくなり、さらに腸の粘膜の炎症ができていきます。すると、またコルチゾールがたくさん必要になって副腎の仕事場が増え続けていく・・・・・という悪循環が起こる(中略)腸の中で停滞した老廃物が粘膜を傷つけ、毒性や炎症=火種を増強し、症状を悪化させていきます。※引用者加筆.

内臓脂肪細胞に脂肪が満ち溢れていると、血液には常に遊離脂肪酸が放出されることになり、骨格筋細胞はグルコースを使えなくなってしまう(中略)遊離脂肪酸が常にミトコンドリア内に入り込み、エネルギーをつくり続けると、活性酸素が発生しやすくなる

脂肪が増えるほど、炎症反応が強く、速く、そして長くなる可能性が高くなる(中略)炎症をコントロールしておけば、いろいろなことがうまくいく

噛むという行為はストレスを軽減させる働きがあります。リズミカルな動きというのは、セロトニンという神経伝達物質の分泌を促す(中略)睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンが不足すると不眠が起こりますが、メラトニンはセロトニンを基に作られるため、セロトニン不足はメラトニン不足につながり、不眠を引き起こします(中略)セロトニンを分泌させるには、5分以上噛み続ける必要があります。20分以上噛んでいると分泌は高まりますが、30分以上は噛んでも意味がないといわれています

ヨガなど東洋における呼吸法は、いずれも結局は、炭酸ガスをためることをポイントとしています(中略)深い呼吸をすることで、なるべく炭酸ガスを吐き出さず、血液中に入れるのです(中略)我々が足湯(炭酸泉)で、高濃度の炭酸ガスを体に溜め込むと、セロトニンというホルモンが大量に出てくることがわかったのです。瞑想によって、平和な感じになります。それは癒しです。ただセロトニンというのは、目をつぶってしまうと松果体でメラトニンに変わって眠ってしまいますから、眠ってしまったらダメです。そのため、目を半眼にして、一点を見つめていなさいというのが、瞑想のひとつのテクニックなのです(中略)炭酸飲料を飲むと、緊張が取れ、肩こりなどもすっかり楽になります。血流がとたんに増します。それはセロトニンの薬理的な作用なのですが、メンタルの面からいうと、脳梁のブロックが取れるということです。

α波は、脳内にめぐらされているA10神経(中略)A10神経は人間の喜怒哀楽といった感情の源をつかさどる働きをしていますが、α波によって感情を鎮める方向に働くようになります。その結果、身体全体で外敵と戦う免疫力がアップ(中略)α波(※やる気と集中力が増す快楽ホルモンのドーパミン放出)を多く脳内で発生させるには、リラックスした状態でゆっくりと腹式呼吸 ※引用者加筆.

「運がいい」とは、集中力が高い能力のおかげといえるかもしれない。実際、運を上げるには、まず集中力を高めるトレーニングをすればいい(中略)でも、そもそも、注意とは何を意味するのだろう?(中略)注意は認知のプロセスのひとつ(中略)注意力をどのように発揮するのか、つまり広大な世界で起こる物事のどこに注意を向けるのか(中略)ADHDと診断を受けた患者とそうした診断を受けていない人とでは、脳波に違いが認められた(中略)前頭前野のニューロンによって生じるシータ波の比率が、注意を持続するのが困難な患者では乱れていた(中略)シータ波はぼんやり白昼夢を見ているとき、ゆったりとリラックスしているとき、なにかに集中していないとき、瞑想しているときなどに生じる。いっぽうベータ波は小さく(振幅が小さい)、非常に速く(1秒あたり15〜40回、波が生じる)、問題を解こうと集中しているときによく生じる(中略)シータ波の状態にいること自体は、べつに悪いことではない。あなたもこれまでに職場まで車を運転した経験があるだろう。すっかり慣れた手順であるため、深く考えることもなく、ごく自然に運転を続けていて、道中のことをほとんど意識せず、気づいたときには職場に到着していたことがあったはずだ。それがシータ波の状態(中略)だが、目の前で突然なにかが起こり、集中する必要が生じたというのに、その状態から抜け出すことができないと、問題が生じる

観察科学では、運(le hazard)はしっかり準備した者にだけ味方する

サイコパスの上級レベルとは超集中、悟り、清浄心、三昧のこと。セロトニン活性には「超集中(悟り・清浄心・三昧)」が奥の手。私自身、個別にお返事する時間はまったくないのですが、「ギックリ腰チャンネル スペース 調べたいワード」でnote内検索していただければ、詳しく検証した記事が見つかると思います。

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