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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2018年8月の記事一覧

男と食 11 | 井上敏樹

男と食 11 | 井上敏樹

平成仮面ライダーシリーズなどでおなじみ、脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』。前回に引き続いて鮑(あわび)のエピソードです。房州大原のビワッ貝を至高とする敏樹先生。友人の女性ライターの引越し祝いで、金に糸目を付けず食材を買えるのをいいことに、鮑のとろろ汁の調理に挑戦しようとしますが……?

「平成仮面ライダー」シリーズなどで知られる脚本家・井上敏樹先生による、初のエッセイ集『男と遊び』、好

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「喫茶」は日常と非日常を往復する | 丸若裕俊

「喫茶」は日常と非日常を往復する | 丸若裕俊

工芸品や茶のプロデュースを通して、日本の伝統的な文化や技術を現代にアップデートする取り組みをしている丸若裕俊さんの連載『ボーダレス&タイムレスーー日本的なものたちの手触りについて』。今回は、東京・お台場にオープンしたチームラボの常設展内にある、丸若さんの手がけるカフェ「EN TEA HOUSE」をテーマに語っていただきました。茶の持つ遅さや日常性、飲むという行為は、私たちと世界、自然との関係をどの

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街、都市、スマートシティ | 三宅陽一郎

街、都市、スマートシティ | 三宅陽一郎

ゲームAIの開発者である三宅陽一郎さんが、日本的想像力に基づいた新しい人工知能のあり方を論じる『オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になるとき』。今回は、人工知能による総合的な都市管理を実現するスマートシティ構想をテーマに、ビデオゲームやSF作品を手がかりにしながら、人間と都市が結ぶ新しい関係について掘り下げます。

オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になるとき
第七

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『心が叫びたがってるんだ。』のヒットが示すもの――深夜アニメ的想像力の限界と可能性(石岡良治×宇野常寛)(PLANETSアーカイブス)

『心が叫びたがってるんだ。』のヒットが示すもの――深夜アニメ的想像力の限界と可能性(石岡良治×宇野常寛)(PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』をめぐる石岡良治さんと宇野常寛の対談です。『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の長井龍雪・岡田麿里・田中将賀が手掛け、興行収入10億円突破のヒットとなった本作と、それを取り巻くアニメ市場の状況。さらに、当時放送が始まったばかりの『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の展望についても語りました。(初出:

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宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第五回 吉本隆明とハイ・イメージのゆくえ(2)【金曜日配信】

宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第五回 吉本隆明とハイ・イメージのゆくえ(2)【金曜日配信】

本誌編集長・宇野常寛による連載『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』。吉本隆明は『共同幻想論』で、かの有名なテーゼ「共同幻想は自己幻想に逆立する」を提示しますが、高度化した情報技術は両者の結託と同一化を促します。逆立するはずの自己幻想と対幻想が巧妙に共同幻想に囚われてゆく、戦後日本の欺瞞的な社会構造を暴き出します(初出:『小説トリッパー』 2018 夏号 2018年 6/25 号

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さよならスマートフォン――身近で遠いタッチポイント、消極性デザインが本領を発揮するIoTとインタラクションデザイン | 渡邊恵太・消極性研究会 SIGSHY

さよならスマートフォン――身近で遠いタッチポイント、消極性デザインが本領を発揮するIoTとインタラクションデザイン | 渡邊恵太・消極性研究会 SIGSHY

消極性研究会(SIGSHY)による連載『消極性デザインが社会を変える。まずは、あなたの生活を変える。』。前回に引き続き工学者の渡邊恵太さんの寄稿です。次に観る作品を選ぶだけで時間がかかってしまうNetflixを、積極性を費やすことなく楽しむ研究や、スマホ画面の1ページ目の争奪戦を超えるAmazoDashボタンの狙いについて論じます。

消極性デザインが社会を変える。まずは、あなたの生活を変える。

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早割チケットは本日まで! 【9/6(木)開催】佐々木紀彦×星野貴彦×柳瀬博一×宇野常寛「ビジネスジャーナリズムの使命」(Hikarie +PLANETS 渋谷セカンドステージvol.19)

早割チケットは本日まで! 【9/6(木)開催】佐々木紀彦×星野貴彦×柳瀬博一×宇野常寛「ビジネスジャーナリズムの使命」(Hikarie +PLANETS 渋谷セカンドステージvol.19)

「渋谷セカンドステージ」では、渋谷から新しい文化を発信することをテーマに、渋谷ヒカリエにて様々なトークショーを開催しています。次回の開催は9/6(木)、「ビジネス誌の未来」がテーマです!

お得な早期割引は、本日8/22(水)まで!

☆参加お申込みはこちらから☆
https://peatix.com/event/420135/view

【イベント概要】国民国家のローカルな政治より、グローバルな

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通商 逆襲の自由貿易~日欧EPA~ | 橘宏樹

通商 逆襲の自由貿易~日欧EPA~ | 橘宏樹

現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。7月17日に閣議決定された「日欧EPA」の背景には、英国の離脱が決定したEUの信頼性回復や、トランプの保護主義への反撃など、日欧双方の複雑な目論見が垣間見えます。激化する通商戦争から国際関係のあり方について考えます。

橘宏樹『GQーーGovernment Curation』
第5回 通

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メタファーとしてのゲームーー「快楽」説の検討(2)(学習説の他説との整合性⑥) | 井上明人

メタファーとしてのゲームーー「快楽」説の検討(2)(学習説の他説との整合性⑥) | 井上明人

ゲーム研究者の井上明人さんが、〈遊び〉の原理の追求から〈ゲーム〉という概念の本質を問う「中心をもたない、現象としてのゲームについて」。ゲームという現象を、ある複合的な行為と行為の間にある対応関係、メタファーの一種と見做す立場から、快の行為を変換する起点、中心性の強いハブになりうるかという、ゲームの新しい定義の可能性を導き出します。
※メタファーとしてのゲームーー「快楽」説の検討(1)はこちら

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これから映画はオペラ・歌舞伎化していく――『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が示す「自己参照の時代」の到来(森直人×宇野常寛)(PLANETSアーカイブス)

これから映画はオペラ・歌舞伎化していく――『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が示す「自己参照の時代」の到来(森直人×宇野常寛)(PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をめぐる森直人さんと宇野常寛の対談をお届けします。J.J.エイブラムス監督による本作の「出来の良さ」から見えてくる映画に対する欲望の変化、20世紀の劇映画の名作を参照する二次創作的なアプローチがもたらす新たな課題とは?(初出:「サイゾー」2016年2月号)
※この記事は2016年2月24日に配信した記事の再配信です。

▲Am

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ジョーカーなき世界、その後――『インターステラー』 (PLANETSアーカイブス)

ジョーカーなき世界、その後――『インターステラー』 (PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、クリストファー・ノーラン監督の映画『インターステラ―』論です。なぜノーランは「ジョーカー」を描けなくなったのか? 『インセプション』『ダークナイト・ライジング』から『インターステラ―』に至る軌跡を、振り返りながら分析していきます。初出:『ダ・ヴィンチ』2015年2月号(KADOKAWA)
※この記事は2015年5月12日に配信した記事の再配信です。

Amazo

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3.11が発見した新しい消費者像――コンビニエンスストアの商品戦略と展開から(坂口孝則)(PLANETSアーカイブス)

3.11が発見した新しい消費者像――コンビニエンスストアの商品戦略と展開から(坂口孝則)(PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、調達・購買コンサルタントの坂口孝則さんによる論考です。テーマは「コンビニの文化地図」。すっかり私たちの生活に浸透し、プライベートブランド商品の開発や地域インフラ化などでも注目されるコンビニ業界。消費者ターゲティングのトレンド、商品開発、そして各社ごとの今後の取り組みまで、「文化としてのコンビニ」について考えます。
※この記事は2015年5月28日に配信した記事の

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ネトウヨ時代の「二重の卑しさ」にどう抗うか――「ナショナリズムの現在」に寄せて(PLANETSアーカイブス)

ネトウヨ時代の「二重の卑しさ」にどう抗うか――「ナショナリズムの現在」に寄せて(PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、2014年に刊行された対談集『ナショナリズムの現在――〈ネトウヨ〉化する日本と東アジアの未来 』の電子版に掲載された、宇野常寛による「あとがき」をお届けします。ネットにとめどなく溢れるヘイトスピーチに対し、「卑しさ」の再生産に陥ることなく立ち向かうための「語り口」を見出し、それを維持できる「場」を構築するという決意を語ります。
※この記事は2014年12月12日

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「2.5次元って、何?」――テニミュからペダステまで、「2.5次元演劇」の歴史とその魅力を徹底解説(PLANETSアーカイブス)

「2.5次元って、何?」――テニミュからペダステまで、「2.5次元演劇」の歴史とその魅力を徹底解説(PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、「2.5次元演劇」の誕生から定着までを見守ってきた編集者・真山緑さんのインタビューです。2010年代以降に顕在化した「テニミュ」「ペダステ」ブームの背景にある歴史や文脈を辿りながら、新しい演劇文化としての「2.5次元」の魅力について、お話を伺いました。(聞き手:編集部)
※この記事は2015年2月26日に配信した記事の再配信です。
※インタビュー内容は、2015

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