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和本に見る能楽 小瀬甫庵『信長記』4 幸若舞「敦盛」人間五十年・・・敦盛は十六で討たれたのに、なぜ人間五十年なのか。
織田信長と言えば「人間五十年」が頭に浮かぶ人が多いのではないだろうか。本能寺の燃え盛る炎の中で舞っているイメージがある。
しかし、いったい誰がその舞を見ながらも生き残り、後世に伝えたのだろうか。
小瀬甫庵『信長記』にも太田牛一『信長公記』には、そのような記述は見られない。
しかし、「人間五十年」こそ信長の生き方、信念を表すものはないような気がする。そこでドラマや映画のクライマックスシーンの演出と