わき太郎

コロナ失業を経験しましたが、無事再就職が決まりました! オリジナル小説やれいわ新選組の…

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コロナ失業を経験しましたが、無事再就職が決まりました! オリジナル小説やれいわ新選組の記事など投稿しております! 小、中学校時代の不登校から立ち直った経験を持つアマチュア文筆家!年齢35歳! フォロバ100

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【読み切り短編】うっかり野郎とサイコパスOL

 平日の何気ない朝。鵜狩進はいつも通り出社していた。  すると、営業部のオフィスに、珍しく総務部長の頓智喜太郎が顔を出した。 「ちょっとそこの君、来てくれないか」  部長は、柏木彩子という事務職の女性にそう声をかけた。  まずい、よりによって彼女を御指名とは。穏やかだったオフィスの空気は、一瞬にして凍り付いた。  それもそのはずである。  彼女は、まだ入社して2年目の新人にもかかわらず、冒した失態は枚挙に暇がない。  いつしか、彼女はこう呼ばれていた、「営業部のサイコパスOL

    • 【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第6話

       暗がりの道を、ぽつぽつと街頭の明かりが照らしている。二人は重い足取りで、駅へ向かって歩いていた。 「あの子を連れて帰るのは、きっともう、無理なのでしょうね。あれだけ頑なに、拒絶されたのだから」  テレサは、寂しそうにそう呟く。俯いた母の横顔を見るのが辛くて、アレンは目を逸らした。 「今日は突然だったから、素直になれなかっただけかもしれないよ」  母を慰めようと、アレンが声をかける。しかし、彼女は首を横に振った。「あの子の言葉は、どれも本心だったわ。この国に来て、たくさん、辛

      • 【読み切り短編】追い出し絨毯

        わり、香ばしい匂いに誘われ、石動十三(いするぎ じゅうぞう)は目を覚ました。  ダイニングテーブルの上には、こんがりときつね色をしたトースト、厚切りのベーコンとグリーンサラダ。それに、淹れたてのコーヒーが、二人分並んでいた。 「出来たよ、じゅうたん」  キッチンから、沙織の呼びかける声が聞こえた。十三は瞼をこすりながら、むくりと起き上がった。 「おはよう」  寝ぼけ眼の十三に、沙織は微笑む。十三はテーブルにつき、熱いコーヒーを一口すすった。 「じゅうたん、今日は大事な話しがあ

        • 同性婚問題について、せやろがいおじさんの秀逸な動画!

          今回のせやろがいおじさんの動画も、例えが秀逸でキレッキレでした(*^^*)

        • 固定された記事

        【読み切り短編】うっかり野郎とサイコパスOL

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        • うっかり野郎シリーズ
          4本

        記事

          愛知県知事選挙

          本日、2月5日は愛知県知事選挙の投開票日です‼️ 私は先程、投票してきました(`・ω・´)ゝ 午後8時まで、投票可能です。愛知にお住まいの方で、まだお済みでない方はお早めに〜^^

          愛知県知事選挙

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第5話

          「久しぶりね。エリサ」  テレサはそう声をかけた。だが、エリサは露骨な渋面を作る。 「今さら何? 15年もほったらかしといて、急に職場に押掛けないでよ」  彼女には、母が感じているような感慨は、少しも無いようだった。 「急に来てごめんなさい。でも、お父さんの病状が良くない事、あなたも知っているわよね?」 「それが? もう離婚してるんだから、あなたに関係ないわよね」  エリサは冷たく吐き捨てた。それ程に恨まれているのだと、テレサはただ、眉を顰めた。 「お母さんに冷たくしないでよ

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第5話

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第4話

           二人は、ハーシーからエリサの職場の詳細を聞きとり、病院を出たその足で、彼女のもとへ向かった。  電車を乗り継ぎ、最寄駅からさらに20分ほど歩く。二人がようやく記された住所に着いた時には、すっかり日が暮れていた。  彼女の勤める会社は「エレガントラボ」という美容サプリを取扱う会社のようだ。  ラボ、というくらいなのだから、大掛かりな施設があるに違いない。そう、テレサは思っていた。  しかし、周囲には、それらしい建物は見当たらない。目の前にあるのは、2階建ての、こじんまりとした

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第4話

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第3話

           翌日、アレン達はミットライト行きの飛行機に乗った。  アレグラからミットライトまでは1万キロ弱。フライトは、12時間以上にも及んだ。  現地の空港からタクシーを使い、さらに1時間ほど走る。そうして、二人はようやく、ハーシーのいるレイデン大学病院にたどり着いた。  看護師の案内を受け、彼の病室に入る。  ベッドに横たわる父の姿を見た瞬間、アレンは話そうと思っていたことが、すべて吹き飛んだ。  初めて見る父は、今生きていることが不思議なほどに、痩せこけていた。  やつれ切った頬

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第3話

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第2話

          「今朝、これが届いたの。読んでみて」  母の言葉に、アレンは頷いた。  封筒を開き、手紙に目を走らせる。その内容に、アレンは目を丸くした。  それは、亡くなったと思っていた、父からの手紙だった。名はハーシーといった。  彼は、アレンがまだ産まれたばかりの頃、アレンの住むアレグラから、ミットライトという国に移住していた。  ミットライトは、アレグラよりも経済的にうんと発展している。その大都会で、一旗揚げたいという野心があったのだそうだ。  だが、夢は叶わぬまま、大病を患ってしま

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第2話

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第一話

           今朝の海は、いつになく凪いでいた。顔を出したばかりの朝日が、波一つない水面に色をつける。  アレンは、切り立った岩場から身を乗り出し、視線を真下へ向けた。 覗き込んだ視界に映る、深い紺碧。その奥から、多様な色彩が微かに浮かんでいた。  すっと、軽く息を吸い込む。アレンは躊躇なく、その場から海へと飛び込んだ。  空中で、腕を頭上にピンと伸ばす。海面まではおよそ5m。アレンは、指先からまっすぐに着水した。  瞬間、高々と水飛沫が上がる。驚いた魚の群れが、素早く逃げていくのが分か

          【短編小説】ヒエラルキーの牢獄 第一話

          新年のご挨拶

          あけましておめでとうございますm(_ _)m 私、昨年は年明け早々コロナに罹りまして、最悪のスタートとなってしまいました( ̄▽ ̄;) その後も長引くコロナ後遺症に悩まされ、noteの更新はほとんど出来ませんでした(><) 今年は心機一転、最低でも毎週投稿を達成すべく、執筆に邁進していきます(* 'ᵕ' )☆

          新年のご挨拶

          【短編小説】善意の墓 第三話

           これが現実なのか、それとも夢なのか。その区別すらつかないまま、正春は目の前のそれを、茫然と眺めていた。  狭い棺の中に横たわっているのは、どう見ても、息子だった。  ほんの二日前。息子には輝かしい将来が待っていると、疑いもしなかった。社会に送り出す、その感慨を噛みしめていた。  それが、こんなにも簡単に、失われるものだろうか。どうしても現実を受け入れることが出来ず、正春は目を逸らした。  しかし、続々と現れる大勢の参列者たち。親戚や雄一の友人、それに、これまで受け持ってくれ

          【短編小説】善意の墓 第三話

          【短編小説】善意の墓 第二話

          翌朝になり、正春は起きるなり息子の部屋に向かった。  昨日は話の出来る状態ではなかったようだが、一晩経って頭も冷えたに違いない。  正春は、勤めて冷静な口調で息子に声をかけた。 「なあ、昨日は何があったんだ。話してみてくれないか」  トントン、と軽くドアを叩く。しかし、今日も返事はなかった。 「はぁ」思わず大きなため息がこぼれる。正春は踵を返し、仕方なく自室へ戻った。  今は話したくないのだろう。正春ははやる気持ちをぐっと堪えた。  朝食をとる気にもなれず、自室の椅子にもたれ

          【短編小説】善意の墓 第二話

          【短編小説】善意の墓 第一話

           目覚ましをかけるわけでもないのに、毎朝だいたい同じ時間に目が覚めてしまう。  習慣とは恐ろしいものだ。息子を小学校に送り出していた時の生活リズムが、未だに残っているのだから。  波岡正春は朝6時にむくりと起き上がった。  2月の早朝だというのに、冷水で勢いよく顔を洗う。瞼に残った眠気を吹き飛ばすように頬を叩き、玄関に向かった。  新聞を取り出し、食卓に腰掛けた。時間をかけ、じっくりと記事を読み込む。朝の時間に余裕ができてからは、これが日課になっていた。  半分ほど読み終えた

          【短編小説】善意の墓 第一話

          映画【君たちはまだ長いトンネルの中】を観た感想!

          今回は、映画【君たちはまだ長いトンネルの中】についてお話します! この作品では、消費税の実態や、日本の財政政策の矛盾が非常に分かりやすく描かれています! 政治をテーマにした作品なので、堅苦しい内容なのかな、と想像しがちですが、全くそんなことはありません! 主人公である女子高生「高橋あさみ」さんの歯に衣着せぬズバッとした物言いは爽快の一言! そして、女子高生としての可愛らしさや、まっすぐさがあり、全く嫌味がなくスっと心に入って来ます(*^^*) 間もなく参議院選挙の公

          映画【君たちはまだ長いトンネルの中】を観た感想!

          れいわ新撰組の心に刺さる動画!

          今回はれいわ新撰組のYouTube動画をご紹介致します。 博多での街頭演説にて、59歳の質問者さんが国民年金の厳しさや、日本社会への不安を訴える内容です。 私の実家も自営業を営んでおりましたので、国民年金の厳しさは痛烈に感じていました。 元々、私の父は陶芸家をしており、その道では名の知れた作家でありました。 しかし、リーマンショック以降の不景気で贅沢品である伝統工芸品は売れ行きが著しく落ち込みました。 また、高齢になり、身体を悪くした父は思うように働けなくなりました

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