見出し画像

カナダの街角のフリーメイソン

皆さんはフリーメイソンってご存知ですか?

日本では美容整形外科の高須クリニックの高須克也院長がフリーメイソンのメンバーなことは有名ですよね。
陰謀論ではフリーメイソンは秘密結社で実は裏で世界を操っている、巨大権力・政治組織なんても言われています。

すぐそばにいるフリーメイソン

そんなフリーメイソンですが、カナダで知人がフリーメイソンのメンバーだと知ったり、メイソンに誘われたという知人もいて驚きました。
でも彼らは高須院長のように超お金持ちの人達ではありませんよ。

フリーメイソンのロッジ(集会所)もバンクーバー島4つの町で街歩き中に見つけました。あの「コンパスと定規のシンボルマーク」で気づくぐらいで、ダウンタウンにあっても知らない人も多いと思います。人口1万人未満のような小さな町にもあったのには驚きました。

活動内容はよくわからないと言っても

フリーメイソンは1717年に発足したと言われる友愛団体で具体的な活動内容はよくわかりません。フリーメイソンについては口外してはいけないことや公にしていないことも多いので、秘密の多い団体ではあることは確かです。

また、モーツァルトやウィンストン・チャーチル、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントン、GHQのマッカーサーなど歴史上の著名な人物がメンバーなので、伝統があり、ステータス、組織のパワーもありそうですよね。

ちなみにボーイスカウト、ロータリークラブ、ライオンズクラブもフリーメイソンから派生しているようなので、こうした地域に根差した団体も実はフリーメイソンの活動の一部を現わしていると言えるでしょう。

チャイニーズ・フリーメイソン(中華系フリーメイソン)

先日カナダで一番最初のチャイナタウンと言われるヴィクトリアのダウンタウンにあるチャイナタウンに行ってきました。
そこにもチャーニーズ・フリーメイソンのロッジがありました。

右にチャイナタウンの門があります

チャイナタウンには小さな中華系カナダ人博物館(Chinese Canadian Museum)もあり、そちらには中国系移民の話やチャイニーズ・フリーメイソンの説明も展示されていました。

この細い路地に小さなミュージアムがあります。

中国人移民ブームは日本人移民ブームよりも早い1850年代、西海岸のゴールドラッシュに始まります。
この時に一攫千金を手に入れた中国人たちは、カナダでの中国系ビジネスの拡大や中国移民の増加に影響を与えました。もちろんこうした成功者の中にチャイニーズ・フリーメイソンになった人もいたのです。

北米の中華系フリーメイソンはカナダに移民する中国人、カナダでビジネスを興したい中国人に資金も援助もし、同胞を助けたそうです。

チャイナタウンというよりチャイナタウン通りって感じ

※チャイニーズ・フリーメイソンとこちらの博物館では説明されていますしたが、中国語では洪門(ホンメン)とも言れるようです。
どちらも「コンパスと定規」のデザインの紋章ですし、相互扶助や博愛精神の組織を掲げています。洪門を調べるとChinese Freemason となりますが、Freemasonとの関係はイマイチよくわかりません。
 

結局フリーメイソンって?

メンバーでもないし、宣伝もないので実際のところよくわかりません。
深く考えるつもりもないですが、

バンクーバ―島でこれだけいろいろな町にもあることだし、意外と身近な組織です。

ボーイスカウト、ロータリークラブ、ライオンズクラブが派生だとしたら、やっぱり社会貢献したいと思ってる団体なんじゃないかと。

謎の多い不気味な団体ではなく、むしろ地域に貢献したい団体。

クリスマスの時期にタキシード姿でキメタ男性が数名で誇らしげにロッジのあるビルへ入って行くのを見たことがありますが、とても秘密結社な感じはしませんでした。嬉しそうでした。

秘密結社というよりも、博愛精神を理想に伝統を尊重し、秘密厳守で秘密に守られ、相互に助け合うことを誓った入会資格の厳しい地域の会員制紳士クラブな的なものを想像してしまいます。

過去がどうあれ、社会的な大きな対立もない現在のカナダ社会でそれ以上になり得ない、ような。

ふと日本にいたときのあのフリーメイソンに対する恐怖心はなんだったんだろう?と思うのです。


サポート大歓迎!あなたからのコーヒー一杯分のサポートが、未だ悪戦苦闘中のカナダ生活の楽しさと苦悩?の発信の励みになります。😊