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摂食障害

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#摂食障害

フォロワちゃんが北海道から会いに来た

フォロワちゃんが北海道から会いに来た

尊い時間に出会ってしまった。

数年前、私は摂食障害のピアサポート(おふたりトーク覚えてる人がいたら古参ファンです)をしていた。毎週のように摂食障害を抱えた子とお話しをして、きっと200人くらいの子と知り合ったと思う。

彼女は当時高校3年生だった。オンラインでお話ししてたときよりも随分と髪は伸びていて、印象が変わっていた。

今何年生だっけ?と聞くと、「大学4年生になりました」と。そりゃ髪も伸び

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「彼女たち」

「彼女たち」

 初めて顔を合わせたその6人は本名を名乗り、一夜を共にした。

 匿名のアカウントで呟かれる「彼女たち」の混沌とした日常。「彼女たち」は、食べることに困難さを抱えている。その病を摂食障害という。

 私は5年前に実名で摂食障害を公言した。摂食障害を症状としての身体ではなく、言語で表現していく。言語は他人に拓けることができ、手を繋ぐことができる。共に闘うことができるのだ。

 食べられなくなる人もい

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「自分が何者か」の欠損と自己疎外

「自分が何者か」の欠損と自己疎外

小難しいタイトルにしてしまった。
もっぱら最近のカウンセリングのテーマなので、私のアウトプットのために書きます。

最近どんな悩みをカウンセラーに打ち明けても、この「自分が何者であるか(アイデンティティ)の欠損」「自己疎外」というワードに行き着く。くそぉ、またか。と思う。

私がずっと頭を悩ませてきた自分のあり方について書いてみる。

数年前と今の自分は「人が変わりましたか」というほどに自分も、そ

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摂食障害の発信と支援。無力という力。

摂食障害の発信と支援。無力という力。

摂食障害について発信して6年目になる。
ずいぶんと長い月日が経って、たくさんの人たちと色んな景色を見てきた。「これで生きていこう」と思った日もあれば、「もうやめよう」と思ったことだって何度もある。あれだけ生きる根気を全て摂食障害に注いでいた私が、今の「私のライフスタイルや生きづらさを言葉にすることで誰かのヒントになれるといいね」「そうやって集まった人が訪れられる空間を作りたいな」のようなスタイルに

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「普通に」食べられない日々(摂食障害再発)

「普通に」食べられない日々(摂食障害再発)

「だめだ、これ以上増えたくない」

2022年11月ごろのことだった。2020年に発症した双極性障害の影響で13kg体重が落ちてから、徐々に体調を回復させて、それと共に体重も少しずつ戻っていった頃。職に就き完全在宅で作業をする生活を送っていたせいか、放っておいても1か月に1kgペースで体重が増えるようになった。あれよあれよと時がすぎて、いわゆる”理想体重”を超えようとしたとき、久しぶりに自分の体重

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