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わかおの日記159

「何をしているのか」と聞かれれば「何もしていない」と答えるしかない。厳密にいえば、何もしていなくはない。毎日飯も食ってるし酒も飲んでるし、1時から大体10時くらいまでたっぷり寝ている。眠気と眠気の合間には、犬と戯れたり、曲を作ったりしている。多分昔の高等遊民の暮らしを、現代においてぼくがもっとも再現しているのではないだろうか。夏目漱石もびっくりである。

来週から免許合宿に行く。長崎の田舎に、2週間ほど自ら監禁されに行くのだ。もう都会の喧騒は散々だ(家から出ないくせに)。長崎に行ったら、慶應大学の威を借りて肩で風を切って歩こうと思う。慶應ってだけでモテたりしないかな。長崎ならいけるんじゃないか。2週間と少し旅に出るということで、準備が大変だ。いろいろな書類を揃えたり、荷造りをしたり、宿を取ったりしなくてはならない。準備の煩雑さがいやになる。やっているうちに、「おれも暇じゃないんだよ😡😡」と怒りたい気分になってくるが、明らかにおれは暇である。客観的に暇である。逆に忙しくしてくれてありがとうございますと言わないといけないのかもしれない。

どうして暇していてはいけないのか。おれは暇なほうがいい。我々は「何かしなくてはいけない」「何か生み出さなくてはいけない」「何か消費しなくてはいけない」という資本主義的な価値観に毒されていやしないだろうか。これは完全にこないだ読んだ本の受け売りである。ついに自分の意見すら考えられなくなったのかおれは。自分の意見があることだけが取り柄だったのに。

追伸 ちなみにぼくの誕生日は9月20日です。ちなみにね。


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