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与太話 よたばなし

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どうでもいいような、心のメモです。
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2020年10月の記事一覧

天日干し

天日干し

羽布団を、天日干しにしました。
すると、
「えっ? 君は、こんなに 軽かったの? 」
と、驚くほど、まるで羽のように軽くなりました。 (そのままかも…)

 さっきまでの、あの重さは、いったい、何だったのでしょうか?

 調子に乗り、シーツとかも、洗ってから干しました。そしたら、佐々並音楽堂の看板が、隠れてしまいました。

 さて、今日は、長州チキンカレーをつくります。

 るんるん。

 布団

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関西人の病院問答

関西人の病院問答

「はい、山大病院です」
「眼科につないでちょ〜」
「はい、眼科受付で〜す」
「くぼちゃんで〜す」
「アハハハハ…クボケンジさんですか?」
「当たり!」
「どうされました?」
「ちょっと相談なんやけど、1週間くらい前から右手が痺れてるんよ、それで、昨日から、右のこめかみの上、側頭部が血管浮き上がったみたいに、痛くなったのよ。あやしいやろ?」
「怪しいですね?」
「ワシの人格とちゃうで、脳梗塞の前兆か

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韓国元大統領

韓国元大統領

「一体何を考えて、こんな本を、今更読んでいるんですか? 」

 そうおっしゃる気持ちが、わからなくもありません。

 今更ではなく、知識が欠落しているから、あわてて読むのです。

実は最近、自分が漠然と持っているイメージ、
知らず知らずのうちに、何の裏付けもなく、そうだと思い込んでいる。そんな、疑う以前に知ってるつもりのすべての事柄。

たとえば、アメリカの正義や、イスラムの恐怖。ロシア、チベッ

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島崎智子がゲスト

島崎智子がゲスト

 今日のRADIOのゲストは天才 島崎智子 嬢。

 歌手でも、ミュージシャンでも、女でもなく……神がこの世にシンガーソングライターという生きものとして送りこんだ、天上界のドラフト1位、いわゆる神さまの秘蔵っ子。

 複雑怪奇、単純な矛盾、ワガママとメルヘン、内気と絶叫、主語と述語、カツオのたたきとチーズケーキ、奇跡と軌跡とみらくる社長……それらが渾然一体となった妖怪ドンブラちゃんこそが、島崎智子

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夢の社会

夢の社会

 最近、なんだかいろんな出会いや展開が、またまた、神がかってきた。

 50年以上を費やしてみずからの脳味噌の中で熟成してきた「夢」の階段を、着実に登っている実感がある。

 ちなみに「夢」に向かっているのではなく、その階段そのものが、丸ごと「夢」なのだ。

 私の「夢」は、共産主義社会の実現でも、資本主義社会の発展でも、帝国主義の再興でもない。

 誰もが笑顔になれる社会。
 人間性を大切にし、

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同窓会の写真

同窓会の写真

 同窓会 二次会の写真を見た知人から言われました。

「やっぱり、クボさん、同世代の人と比べたら、若く見えるよ〜自信持っていいと思うよ〜」

「出かける前に、ちょっとだけ、白髪、部分染めしたんが効いたんやな」

「だって、隣に座っている人なんて、もう、おじいちゃんみたいだもん」

「どの人のことや?」

「この人」

「そら、中学部の時の、せんせやないかい!」

「いやあ……このせんせ、お若いわ…

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秀子はん

秀子はん

 山口の吉田スタジオには、私の蔵書が多数保管されている。なかなか本は捨てることができないのである。

 訪れた人はよく、
「クボせんせは、この本ぜんぶ読んだのですか?」と、驚きながら聞いてくる。

「だいたいは読みましたが、中には、読みかけてオモロないからその場で見切って、それっきり本棚の肥やしになってる本もあります」

 と、答えながら、最近ふと不安になった。

「これだけの本を読んで、いったい

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体調不良 

体調不良 

 午前中、山口のエッセイの会で、今回は文筆トレーニングのために、星新一の作品を真似て、SF、「夕暮れロボット」という作品を発表した。ペンネームは、星研一。
 もちろんモノ書きとしては完全アウト。邪道であるが、正直歌でも何でも、モノマネというのは、以外にテクニックをあげるヒントをはらんでいる。

 テンションが上がったせいか、どうも体が熱っぽく変な感じだ。
 帰宅して、念のため血圧を測れば、

「こ

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腹の虫

腹の虫

 深夜宇部から山口に戻り、山口大学のすぐそばにある24時間営業のスーパー アルクに、明日の朝に食うためのパンを買いに寄ったら、山口にしては珍しく、駐車場に若造が7〜8人、地べたに座ってたむろしていた。
 私の前を歩いていた大学生風の兄ちゃんが、店内に入ろうとしたら、そのうちの一人に、
「友達になろうや」
「どっか遊びにいこうや」
 などとからまれていて、彼は実に困惑した表情で、早足に退散していった

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基本的温厚の忍耐

基本的温厚の忍耐

 私は……地元では特に有名な話だが……基本的にものすごく温厚な人間である。
 たとえ、今流行りの煽り運転の被害にあっても、決して声を荒げず、終始穏やかに対応し、右の頬を殴られれば、喜んで左の頬を差し出し……入院は長ければ長いほどよいのだが、生命やシャレにならない後遺症にだけは留意しつつ、それが車内ではなく野外であれば力学に逆らうことなく素直に転倒し、腰を強打するようにしている。
 相手に傷害罪が成

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ヤクルト伝説

ヤクルト伝説

 先日、某有名企業さんの、大がかりなイベントの音響等を引き受けた。

「あっ! 請求書ださなあかんかってんや!」

 さて、Yakult の由来をご存知だろうか?

 創始者のオッチャンが、

「この乳酸菌飲料が世界に広がって大儲けしたい」という欲を込めて、国際共通語のエスペラント語でヨーグルトを意味する「jahurto(ヤフルト)」を、日本語で言いやすいようにしたという説があるのだが……。

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名月との会話

名月との会話

 真夜中、すべての電気を消した山口の部屋。
 うたた寝していたら、ふと誰かに肩をさすられて、目がさめた。
 けれどもそばには誰も見当たらない。

「あれっ? なんだか外が明るいぞ」

 窓ごしに、室内にまで、ほんのりとあかりがはいってきている。

「ちょっと待て、もう夜明けか? 今日は早めに、ちょっと休憩するつもりでベッドに入ったばっかり ヤンケ!」

 あわてて時計を見ると、0時53分。

 

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ソロモンの指輪

ソロモンの指輪

 この、動物への過度な感情移入は、かなりのもんです。

 自然科学や…まあ、いわゆる、理系の視点から見ると、いろいろと、気になるとこがあるんでしょうが、その筋でノーベル賞もとってはりますし…。

 せやけど、文系目線で、割り切って読むと、それはそれで実に楽しい読みものです。

 この歳になってようやく、本の読み方が、わかってきたような気がします。斜に構えるのではなく、正面から見つめる思いやり。
 

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マジック・アワー

マジック・アワー

 撮影用語に、マジックアワーというがあるらしい。
たしか、映画のタイトルにもなってたはずである。

 別名、マジックタイムとも言って、日没後の、ほんの短いあいだだけ見ることができる、移ろいゆく金色にも思えるオレンジ色の景色のことである。

 日光が隠れた位置から空で跳ね返るので、影がない状態になるのが特徴だ。

 それは、なんともいえない、柔らかく、暖かく、そしてゴージャスなひととき。

 だか

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