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自分の状態を捉え いい加減 適当な基準を身につける #19 ポジティブシンキング

成長を求めるために必要以上に高い目標を設定して頑なに努力を続ける完璧主義者と呼ばれる人たちがいます。

結果、完璧に至らない自分を許すことができずに、自己嫌悪や自暴自棄に陥ってしまい精神的なストレスをため込みがちです。

息子は、高校生時代、柔道の選手でした。
朝練のため早朝に登校し、稽古のため夜遅くに帰宅、土曜、日曜も、一日中、盆も正月もなく稽古でした。

そして、私が「最近の調子はどうだ?」と声を掛けると、答えの五割が「普通。」、四割が「調子が悪かった。」、残り一割が「調子良かった。」でした。
いつも顔色が冴えず、自暴自棄に陥っているように見受けられました。

息子は、中学時代に県大会2位、関東大会ベスト8でしたので、決して弱い訳ではありません。
しかし、進学した高校の柔道部は、全国的にも有名な強豪校で、同じ階級には全日本強化選手もいました。
おそらく、息子の目には、自分が周囲から劣って見えたのだと思います。
息子ですが、確かに劣っていたのかもしれません。
しかし、そこで、自暴自棄になってしまっていては、その優劣の関係を逆転させることは不可能です。

要は、捉え方なのです。
人は、知らず知らず、つまり無意識(深層心理)レベルで何らかの思い込みを持っています。
成功者は成功者に相応しいポジティブな思い込み、逆に、上手く行かない人は、それ相当のネガティブな思い込みを持ってるとされています。

例えば、全体の四割である「調子が悪かった。」と言う日を基準と捉えてみたらどうなるのかです。
そうなれば、これまで、「普通。」と捉えて来た五割が調子が良く思えるはずです。
さらに、一割の「調子の良かった。」と言う日は、正に絶好調となります。

よく聞く例えなら、砂漠で遭難した際に、水筒の水が半分になった時に、「もう、半分しかない」とネガティブに捉えてしまうのか、「まだ、半分ある」とポジティブに捉えられるかです。

過去の成功体験を引き摺り過ぎてしまったり、周囲ばかりを気にして自分を見失うと、逆に成長を阻害してしまうことは少なくありません。

コミュニケーションと言えば、他者とのものだけと捉えがちです。
しかし、自分の中から一旦、自分自身を出して、他者として自分と接するポジションチェンジというコミュニケーション手法もあります。


基準は、あくまでも、現在の自分自身の状態に置きます。

そして、自分自身との会話の中で、現在の自分自身に無理のない目標設定をします。

よく、「いい加減」とか「適当」という言葉を怠けていると捉えてしまう人がいます。
しかし、決して、その様な意味ではありません。
むしろ、完璧主義者には、「いい加減」や「適当」といった許容のある目標設定が必要です。
結果的に心にゆとりが出て、いつの間にかプレイクスルーポイントを迎え、実力の発揮は突然ながら実力以上の成果をもたらしてくれるかもしれません。

行動心理学のバイブルとも言えるジム・レーヤー氏の著書「メンタル タフネス」の一節です。あります。

ある日、あなたは上手くなる
より早く
より強く
より多くのことを知り
より多くを達成する
自然と解決してしまう
続けてどんどんできていく
あなたはずっと上手くなる

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