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【インタビュー#7】100点妻とサヨナラ!自分を見つめ直し、手放すことで掴んだ「私らしいシアワセ」

こんにちは!保育園児2人を育てながらフルタイム会社員をしている、もり なつ です。みなさんは、結婚・出産などを経験して自分の役割が「妻、親」と増えることで、将来を悩んでいませんか?
「ライフステージに合う働き方や生き方を見つけたい」そう思う人の少しでもお役に立てたらと考え、子育てしながら共働きをしている人たちのインタビューをはじめました!(本業とは無関係の活動です)

第7回目のインタビューは、6歳男の子を育てながら働く五兵衛さん(49歳・東京都在住)です!

五兵衛さんとは、あるコミュニティでお会いしたことをきっかけにインタビューを受けてくださることに。五兵衛さんならではの転機(困難)の乗り越え方にどんどん引き込まれてしまいました!

インタビューでは沢山のエピソードを話していただき、どこを切り取ってご紹介しようかと悩むこと3週間。新しい一歩を踏み出したい方の役に立てば嬉しいです!

【こんな人に読んで欲しい】
・人生の転機や困難に直面している人
・自分を変えたいと思っている人
・自己理解を深めたいと思っている人


夫からの一言で考える。今の生活が理想なの?

ー年齢を重ねることでのキャリアに対する閉塞感はありませんか?

私は40歳になったときから精神的に身軽になって、自分にあう取捨選択ができるようになりました。だから年齢を重ねて不安になるより、逆に楽になったんです。急に霧が晴れたっていうのかな。

30代のときはまだ自分の中にいろんな可能性があると思い込んで、無理をしたり辛くなったりすることも多かったです。例えば「あの仕事もこの仕事も諦めたらダメだ」と思って、頼まれた仕事を全部引き受けたり、「ここからご縁が繋がるかもしれない」と思って、苦手な大人数のパーティーに行ったり。とにかく全方位に頑張っていたんです。

そんな自分を変えることになったきっかけは、38歳で経験した離婚です。


ーそれは大きな決断でしたね。

それまで私は「妻の役割も100%ちゃんとしなきゃ」っていう気持ちで生きてきたんですよね。妻として、母としての期待にちゃんと答えようと。だから周りからの評判だけはやたら良くて、「完璧な妻」って言われていたぐらいです。

ある日、前夫が「うちの妻はパーフェクトウーマンだ」って友人に私のことを自慢したんですよ。だけど、それを聞いて私は嬉しいとは全く思えなかったんです。むしろカチン!となった自分に「あ。私の本音はこれなんだ」って気づいてしまって。

″私は完璧な妻かもしれないけど自分の人生を生きていない″そう感じて、周りからの期待に答えるのではなく、自分が望むように生きたいと思うようになりました。

そこから自分と向き合う時間を増やして悩んだ中で、「今の生活は私が望んでいるものと違う」と結論づけて、思い切って離婚したんです。

自分をゆるす。解放する。大自然がもたらしてくれた私の変化


ー離婚した当時はどうでしたか。

自分が望んで離婚したもののドン底でした。あまりにも辛くて、離婚した翌年に一人で10日間オーストラリアに行ったんです。英語も話せないし海外での一人旅は初めて。だいぶ思い切った行動にでてしまったけど、物理的に場所を変えたら何か変わるかもしれないって考えたんです。

旅の前半はシドニーとメルボルンという都市部を巡り、後半にはウルルに行きました。そして、”地球のへそ”と呼ばれるエアーズロックに登ったんです。

無心になって無我夢中で登って、山頂手前ぐらいで振り返って景色を眺めてみたんです。そしたら涙が勝手に出てきて大号泣。周りの人から見たら、相当ヤバい女だったと思います。

当時は母親との関係性にも悩んでいたんです。離婚した時、母から「離婚するような娘は受け入れられない、名前も旧姓に戻すな」と言われちゃったんです。一時的に連絡もとれなくなりました。

私は、子供の頃から躾の厳しい家で育ちました。小学校の頃は「いい子、いいお姉ちゃん」でいようと努力してきたし、高校受験の時には母が望む高校を目指さなきゃと思って頑張ってきました。でも、結果的には母との関係性も上手く築けなかった。子育ても一生懸命やってきたのに親権も手放さなきゃいけなくなった。そんな現実が辛かったんです。

加えて、離婚しても子供の父親ということは変わらないから、元夫のことを嫌いになちゃいけないと思いこんでいました。

でも、エアーズロックから見下ろした壮大な景色を眺めているうちに、「やっぱり元夫のことを今すぐにはゆるす気にはなれない」と自分の正直な気持ちを認めることができました。

色々と手放せるようになったのはそこからです。「もう無理するのはやめよう」って思えるようになったんです。

自分と向き合うことが未来への一歩。手放すことで見つかる本当の幸せ


ー手放したくても、どうしたらいいのか分からない人は多いと思います。

どう生きたいか、どうありたいかを考えていくと、必然的に不要なものも手放せるようになると思います。ただ言うのは簡単ですけど、実際やるとなるとかなり難しいですよね。

私もすぐに答えは出なくて、年単位で行ったり来たりしながら考えました。その中で、「七つの習慣」という本に出会って、ミッションステートメント(行動指針)を考えたことは良かったと思っています。自分のお葬式は誰に居てほしいんだろう?って想像しながら、どう生きたいのかを考える方法は、私にとってしっくりきました。

あと、両親に3時間ぐらいインタビューしたことがあるんです。普通、親にインタビューってしないと思いますけど、自分のことを振り返ってみたときに自分が幸せだと感じるかどうかは母親の影響が大きいと気付いたんです。だから、両親のことを深く知ったら、何か見えてくるんじゃないかって。

両親に「お葬式の時にかけてほしい曲ある?」って聞いたら「初デートでかかっていた曲」て言われたんです。すごい意外でした。そういうのをぶっちゃけて話してくれて、親への見方が変わったんですよね。

正直、今でも母親に対して許せない部分はあるんです。だけど、産んでくれたことや育ててくれたことへの感謝は、その気持ちとは別のものなんだなと思えるようになりました。

そうやって本を読んだり周りに聞いたり手探りをする中で、自分を理解して自分にとって不要なものは手放せるようになりました。

ー手放すことで得られる幸せですね。

そうですね。そうしてるうちに今の夫とも結婚することができました。さらに子供にも恵まれて。いろんなことが好転していったんです。

ただ、今も悩みは尽きないですよ。私は同じ会社にずっと勤務してるんですけど、最近になって会社の方針と自分の考えが合わなくて悩んでいます。キャリアコーチの複業も始めたけど集客がうまくいかない。夫とは将来について話す時間が取れてないと感じています。

だけどやっぱり、自分と向き合い続けるのは大事じゃないかなと思います。私は企業に研修を提案する仕事をする中で、会社が変わっても一人ひとりのマインドが変わる必要がある思ってるんですよ。

だけど普通に働いているだけでは自分を変えるって難しい。だから人の話を聞いて良いなと思った行動を取り入れてみたりすることが大事なんじゃないかって。

まだまだ手探りだけど、そうやって自分と向き合う時間を意識的にとったりすることで、仕事もプライベートも自分の価値観に合う生活が送れたら幸せだなって思うんです。

**編集後記**
他人の期待ではなく、自分の価値観で生きる。言うのは簡単だけど難しい。だけと五兵衛さんのお話を聞いて、自分を知る方法は沢山あること、そして思い切って今あるものを手放すことで前進するんだと気付かされました!
皆さんも、自分について考える時間を意識的にとってみませんか?


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