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生涯をかけて考える思考法|【嫌われる勇気】

どーも!
わーさんです!

日曜日ですので、#2021年に読んだ本の紹介 をしていきます。

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嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

岸見 一郎 古賀 史健

著者

岸見 一郎(きしみ いちろう)
・哲学者。
・1956年生まれ。
・1989年からはアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの”青年”のカウンセリングを行う。

古賀 史健(こが ふみたけ)
・株式会社バトンズ代表。ライター。
・1973年生まれ。
・書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とし、ビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを手掛ける。

本書の概要
・アドラー心理学とは?
・「目的論」を軸に生きる生涯とは?

今回はアドラー心理学における軸になる概念の「目的論」。そして「課題の分離」「自由」について私なりの解釈を含めて書いていきます。

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■「目的論」とは?

まず、目的論を説明する前に「原因論」について少し説明します。

原因論は言葉の通り「何か原因になること・なったこと」に基づいてその後の行動を変化させていくというのが私の解釈です。

例えば、
『社会生活の人間関係がうまく行かなくて、それがトラウマになり、引きこもりになってしまった』

これは「社会生活の人間関係」がトラウマになってしまったことが原因だということです。生活をしていて、何かを好きになったり嫌いになったりするときはその時の「原因」となるものが存在していることは間違いないと思います。

ただ、原因を理由にして生きることは少し異なってきます。ここから『目的論』の視点が入ってきます。

上記の引きこもりになってしまった例は「引きこもりでいることによって、人間関係も気にしなくていいし、この状態の自分でいる方が楽だ」という『目的』によって動いていることになります。

つまり、原因によって動いているのはなく、その「目的を達成するために動いている」ことになるのです。

「引きこもりである自分」というモノと認めてほしいという意思から動いている。別に引きこもりの人が悪いというわけではありません。

引きこもりになってしまう理由もわかります。私自身も2ヶ月間くらい引きこもり生活をしていたことがあります。

まさにその時の私は「引きこもりである自分を作り出す」目的のために動いていたと思います。

このように「原因があるからそうなってしまった」と考えるのではなく、「自分の目的を達成するため」に行動している。

これが目的論として考える原点になってくる。

そのため、アドラー心理学ではトラウマを否定しています。それは結果的に原因論で動いてしまっている。過去の自分が嫌な経験を通じて目的を達成するために動いてしまっているのがトラウマを作り出すきっかけになっているのです。

大切なのは過去に縛られることなく、そこからの自分がどうしていきたいのかを考えることが大切になってきます。

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■「課題の分離」をすることで自分というものが見えてくる。

例えば、あなたが親だとします。

子どもが学校から帰ってきて、
宿題もせずにずっと遊んでいます。

そうすると、親であるあなたは「宿題しない子どもに対してどんな行動を取りますか?」

きっと、

・怒鳴ったり
・注意したり
・遊んでいるモノを取り上げたり

このようなことをすると考えた方が多いのではないでしょうか?

ここで必要なのが「課題の分離」です。

ざっくり言ってしまえば、子どもの宿題というものは「子どもの課題」であり「あなたの課題」ではない。

親であるあなたが注意するのは「親である威厳」を保とうとするところからきている。つまり、上下関係を構築しようとしているのです。

ただ、放置することとは違います。

あくまでも、他者の課題であって教育にはサポートが必要になります。子どもが宿題をする意義をアプローチしてあげることが必要になってきます。

親がプレッシャーを与えるのではなく、「なぜ、必要なのか?」を考えさせる機会が大切だと考えます。

・・・

生活をする中でも「課題の分離」をすることによって気持ちが楽になってきます。

これは誰の課題なのか?
考えるべきことは「自分の課題」だけです。

自分の課題に対し、どのようにフォーカスをする際の思考として課題の分離が使えてくると思っています。

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■アドラー心理学から考える「自由」とは?

生きていると自分という人間を「いいように見せたい」という気持ちになる時があると思います。

ただ、ここに落とし穴があるのです。

この「いいように見せたい」と思う言動は「他人からこのように見られたい」という言葉が隠れています。

つまり、自分の意思ではなく他人を気にしながら生きてしまっていることになります。これでは「自由」とは言えません。

アドラー心理学が考える自由こと「嫌われる勇気」なのです。

どんな人からも嫌われてもいい。
ただ、自分の意見と根拠には筋を通す。

これが私なりの解釈です。

・・・

他人との関係のために自分というモノを押し殺しながら生きるのはまったく楽しくないですし、自由になれることはないです。

自分という人間の価値を出すためには、自分の考えを表に出す必要がある。

そのためには”勇気”を持つことが自由を掴むためには大切になってくるのだと私は考えています。

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まとめ

今回は『嫌われる勇気』について紹介しました。

非常に人気の書籍ですので読まれた方も多いかもしれません。

アドラー心理学の真髄を極めるには、生きた年数の半分の時間がかかるとも本書に書かれていたくらい、根本から価値観を変えて行かないと本当の意味でアドラーを知ったことにはならないと思います。

私はこれまで「原因論」を基準として生きてきました。

その基準しかないと思っていました。

ただ、「目的論」を知ってからその基準で生きてみると自分をどのように変えていけるのかという新しい好奇心を抱いています。

これから10年以上の歳月をかけてでも、アドラーが残した「目的論」というモノを少しでも理解していける時間にしたいです。

また、これからの時代を生きる上でとても大切なことが書いてある本書ですので、多くの方に手にとって何度も読んでいただきたいです。




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