運動が心理面に与える影響|【スタンフォード式人生を変える運動の科学】
どーも!
わーさんです!
日曜日ですので、#2021年に読んだ本の紹介 をしていきます。
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『スタンフォード式人生を変える運動の科学』
ケリー・マクゴニガル
著者
ケリー・マクゴニガル(Kelly McGonigal)
・スタンフォード大学の心理学者。
・心理学、神経科学、医学などの最新の知見を用いて、人びとの心身の健康や幸福、成功、人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する「サイエンス・ヘルプ」のリーダーとして、世界的に注目を集める。
本書の概要
・運動の効用が心理的側面における影響
・その実践方法を通じて、気持ちを満たす
今回は、運動が人にもたらす効用を3つ紹介します。
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■運動嫌いでも「6週間」で夢中になる
運動を始めても、少し続けたところで、続けるかやめてしまうかの境界線があるように私は感じています。
本書でも「習慣形成」の必要性が書かれています。
習慣形成には時間がかかり、ゆっくりと体に変化を与えます。これが薬物とは違うところです。薬物はあっという間に脳の快楽を奪い取ってしまうため、依存的になってしまうのです。
しかし、快楽的には、薬物を使用した時と大きな変化はないのです。つまり、どれだけ早く快楽を手にできるのかの違いだけです。
習慣形成をするのには「6週間」は必要と書かれています。これだけ聞くと長く感じるかもしれません。しかし、少しずつ体に変化が起こっていき、楽しくなってくるのです。
6週間に到達する頃には、運動が自分の生活で必要なものに変わっていることでしょう。それだけの満足感を与えてくれるのです。
まずは、1週間ずつ。いきなりハードにはせずに中程度のトレーニングから意識してみてください。
■自己と他者がひとつになる感覚
自己と他者がひとつになる感覚として、「つながり」という概念ではなく「つながっている」という感覚を体感する。
これは、脳の錯覚が起こすもので、これにより他者との一体感を生み出すことができる。脳が自分の体の延長部分として認識します。
これは、人間でなくても他のものでも感じることであると考えます。例えば、自転車やカヌーなど、自分の体の一部として感じることができれば、それも含めて体の一部として機能する。
それにより、自然な動きを可能にする。無駄な動作を考えることを省いてくれる。それは自分が道具と「つながっている」からできることである。
そのため、すべてのものとのつながりという感覚が大切になってきます。
■やりとげる経験
やりとげる経験に必要なのは、「ひとりでやらない」ことだと本書を読んで思いました。
本書では、クライミングをしていて、15mの高さの壁を登ることが出来ずに6mのところまでしか出来ないという物語が書かれています。
しかし、あることをきっかけに登ることが出来たのです。そのきっかけがひとりでやらないこと。
この時に、自分の気持ちを他人に話したことと、他の人が壁を登る姿に心が動き、自分にもできるという気持ちに変化していったと考えます。
それによって、やりとげることができた経験というのは生涯ずっと残ります。このやりとげたことを記憶に残しておけることが大切なのです。
何かをやりとげられなければ、記憶に残るものはマイナスのイメージのものになってしまうかもしれません。それをプラスのイメージとして残しておけることが大切なのです。
ひとりでやりとげようとせずに、他の人のチカラを借りて、やりとげる経験を手に入れてください。
まとめ
今回は『スタンフォード式人生を変える運動の科学』を紹介しました。
「どんな運動をすればいいのか?」という面も書かれていますが、私はそれよりも「運動が心理的にどのように作用するのか?」という部分がとても重要だと感じました。
運動自体に関する本は数多くありますが、心理的に運動する良さを伝えている本は少ないと思います。
その点からしても、本書は「運動が与える心理的効果」をはっきりと書いている本だと読んで思いました。
運動することが苦手な人もいることでしょう。ただ、運動はそんなネガティブな気持ちも変えてくれるものです。ハードなトレーニングは必要ないです。自分が心地よい強度でトレーニングをすれば良いのです。
是非とも、本書を読んで、運動する良さを感じてください。
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