見出し画像

WordPressとElementorを利用して、コードを書かずに作れるWebシステム。

今回からWordPressのプラグインElementorについてもう少し深堀りしながら書いていきたいと思います。
2〜3年前にElementorと出会い、便利すぎるこのシステムについて様々な実験や調査、実務を通して、どんなWebサイトが作れて、どんなWebサイトが(おそらく)作れないかという事がわかってきました。
「おそらく」とわざわざ書いているのは、ぼくが知らないだけかもしれないという保険です(汗。もしかするとぼくが知らないプラグインや少しコードを書くだけで実現できるかもしれないので、『どうしてもこんな機能を搭載したWebサイトをElementorで作りたい』と考えている人は、あきらめずに調べてみてください。
これから紹介するものは、全てWordPressとElementorの基本的な機能にプラグインを追加して作れるものです。特別なコードはCSSでデザインをブラッシュアップさせたり、動きをつけたりする場合にしか必要ありません。

作れるその1
コーポレートサイト

会社案内や事業紹介、問い合わせフォームなどWebサイトとして最低限の機能を搭載させたコーポレートサイトはElementorだけで作れてしまいます。(メールフォームはElementorProで)
名刺の延長として利用される事が多いコーポレートサイトはビジュアルにこだわり、閲覧するユーザーの心に残るものにしたいものです。
デザイナーがビジュアルと動きを重視して、そのままWebで閲覧できる状態にコーディングしながら制作できるので、コーポレートサイト制作を行うデザイナーにはElementorはピッタリのツールです。
ブログ機能をカスタマイズして、カスタム投稿を増やしたり、クライアントが操作しやすいようカスタムフィールドを追加する場合は、コードを書くか別途プラグイン(Advanced Custom Fieldsや、Elementor Custom Skin)をインストールしてよりブラッシュアップさたり、メールフォーム系のプラグイン(MW WP FormやContactform7)を追加する事も可能ですが、一般的なコーポレートサイトはインストールが必須な別途プラグインが少なくて済むので、サイト自体も軽量化しやすいです。


作れるその2
ECサイト

WordPressにWooCommerce(プラグイン)を追加する事で、ネット販売のシステムをWebサイトに追加できます。基本的な機能だけならElementorは必要ありませんが、商品一覧ページをオリジナルのデザインにしたり、商品詳細ページ、カートページ、チェックアウトページなど、細かな部分までデザインにこだわる事ができます。
少し前まではEC-Cubeが有名でしたが、複雑すぎて作る気になれませんでしたが、WordPressで(ほとんどの事が)完結できるので、ECサイト制作にも臆する事なく制作できるようになりました。
※決済システムは外部サービスを利用しなければならないので、WordPress外の作業も必要になります。

作れるその3
オンラインスクールサイト

例えばキャンプについて物知りな方が居たら、オンラインスクールサイトを作り、そのノウハウを販売する事もできます。
ECサイトと同じくWooCommerceを利用しますが、オンラインスクールの場合、教材を管理する別のプラグイン(Tutor LMSやLearn Dash)なども必要になります。
情報商材を販売するだけならECサイトで十分ですが、オンラインスクールサイトとして構築すれば、生徒の管理やクイズ機能を利用して生徒の理解度を図ったり、生徒からの質問を個別に受け付ける事ができるようになります。

作れるその4
予約システム搭載サイト

ヘアサロンやネイルサロンをされている店舗の方は、ホットペッパーやe-parkなどの外部ポータルサイトを予約システムとして利用されている事が多いですが、よく耳にするのが手数料の高さです。集客代金と合算されている事を考えると納得できる額かもしれませんが、リピーターの方が定着してきた店舗では予約システムだけに月数万円払うのは少し負担が大きすぎます。
そんな時にBooking系プラグインを追加させれば予約機能を搭載させた店舗サイトを作る事ができます。
WordPressのプラグインは海外製で日本語対応していなものが多いなか、予約システムは日本製のMTS Bookingがオススメです。

WordPressとElementorにプラグインを追加すれば、機能的なWebサイトもノーコードで作れる!

このように、様々なプラグインを加えていく事で機能的なWebサイトもノーコードで作れます。
これまでは複雑なシステムはphpファイルをカスタムしたり、エンジニアの方に依頼しなければならなかった事がデザイナーがビジュアルと使いやすさにこだわりながら構築できるようになったので、より早くコストを抑えてWebシステムをクライアントに提供できるようになりました。
他にも便利なプラグインがたくさん存在していると思うので、「こんなサイトも作れるよ」という事を知っている方は是非教えてください。

注意点

便利で楽しいプラグインがたくさん存在しているWordPressですが、プラグインは追加すればするほどサイトが重くなり、不具合のリスクも高くなります。必要のないプラグインは極力インストールせずに構築していきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?